気温35度の中、クーラーボックスで冷凍食品を運んでみた結果 / Amazonベストセラー1位の実力は
先日クーラーボックスを購入した。理由はもちろん暑さ対策。すべてはキャンプでキンキンに冷えた飲み物を飲むため……ではなく、このところハマっている冷凍たこ焼きを溶かさずに持ち帰りたいからである。
暑さをガッチリ防御できて、理想のサイズは電車やバスで持っても周りの迷惑にならないくらい。ってことで、試しに買ってみたのが……
・クーラーボックス vs 保冷バッグ
コールマンの容量約4.7Lのものだ。色は複数あるなかからAmazon限定だというオリーブをチョイス。購入時の値段は2420円(これより安い色もあり)だったが、Amazonプライムデー先行セール期間に確認すると13%オフの1980円になっていた。
ちなみに、購入時はなんとベストセラー1位!
コールマンといえばご存じ米アウトドアメーカーの老舗。使う前から活躍してくれそうな雰囲気しかないが、まずは実力を確かめるため普通の保冷バッグと性能を比べてみることにした。
検証方法は至ってシンプル。同じ冷凍食品を買って、どれくらいカチカチのまま運べるかを見るだけである。
保冷バッグは保冷剤を使わないとわりと溶ける印象があるため、今回はあえて不使用。冷凍食品の定番であるニチレイの炒飯、それから味の素の餃子を買っていざスタート……って、オイオイ!
クーラーボックスに餃子を入れようとしたら引っかかってしまった。ちょっとだけだから軽く折り曲げたら入ったが、これが物を入れる目安になれば幸いだ。ちなみにサイズは「20奥行き×28.5幅×18高さセンチ」である。
餃子に続いて冷凍炒飯も押し込んだらこの通りセーフ。3品くらいならなんとか入りそう。
一方の保冷バッグはこう。だいぶゆとりがあってスッポリ入るあたり、冷凍食品を買うことを計算されて作られているのがよく分かる。
あとはこれらを持って汗を噴き出しながら歩くこと1時間弱。クーラーボックス本体が800gだからそんなに重くないなと思いつつ、家に帰って開けてみると……
ぶっちゃけ、あまり変わらない姿がそこにはあった。保冷バッグはやや水滴がついていて溶けてきているものの、絶望するレベルにはまったく到達しておらず。想像よりも健闘してくれていた。
いっそのこと2時間くらい試せばよかった……! ちょっとビビリすぎたかもと後悔もしたが、クーラーボックスの中の空気はかなりヒンヤリ。仮に保冷剤を使っていたら、もっと耐えてくれそうだった。
・冷凍たこ焼き購入の旅
さて、近場で手応えを得たことで本来の目的をクリアしに行こう。遠方までの冷凍たこ焼き狩りで、この日の目的地は近所にない「業務スーパー」である。
ちなみに出かけるにあたり、クーラーボックスをリュックに入れたらキレイに収まった。これだと現地まで両手が空くからありがたい。
クーラーボックスに保冷剤も入れて準備万端。気温35度の中、公共機関を乗り継ぎ歩いてお店に到着した。ここまで要したのは約1時間。期待と不安が混ざるなか、箱を開けてみると……
保冷剤はかなりガチガチ! 家で冷凍庫から取り出した状態とほとんど変わらないと言ってもいいから、こいつは仕事してくれそう……!
ググッたら保冷剤は冷凍食品の上に置くと効果あり。それから一度クーラーボックスを閉じたら無駄に開かない方がいいと書かれていたので、それを遂行しつつ帰ることにした。
ただ、このまま1時間くらいかけて帰ったところで中身はきっと大丈夫だろう。そこで余裕を持って……
前から食べたかった伝説のすた丼屋の「肉そば」を食べ〜の……
たこ焼きソースが欲しかったのにお好み焼きソースを間違えて買っていたので、たこ焼きソースをちゃんと購入。そんな感じでスーパーをパトロールし〜の……
汗だくになりながら歩いていたら、休日だから昼飲みしている人たちを発見。いいなぁ、うまそうだなぁ。
と思ったので自分も迷わず入店。うむ、昼から飲むビールはいつだって最高である。
気がついたらおかわりしていて、時間だけがガッツリ過ぎていた。帰宅したのはたこ焼きを購入してから3時間以上経った頃。この日は猛暑で、ビニール袋で持って帰ろうものなら瞬殺だったことだろう。
・保冷剤投入から4時間、たこ焼き購入から3時間後
はたして冷凍庫から外界へと出た冷凍たこ焼きは無事なのか。普段なら1分1秒が気になる勝負だけに不安はあったが、ここまで来たら腹をくくるしかない。
輸送に失敗していたらもう一度買いに行くことになるため、かなりドキドキしながら開けてみると……
ほぼそのままッ……!!!!
たこ焼きの方もこの通り。もしかしたらすでにこのクーラーボックスの実力を知っている人もいるかもだが、個人的には未知の領域だったから想像以上の溶けてない状態にちょっと感動してしまった。
しいていえば、ほんの少しだけ水滴がついているくらいでたこ焼きはガチガチ。あくまで個人的な体感であるが、3時間でこれならあと数時間くらいは大丈夫そうな気がした。まぁ何はともあれ、この夏も冷凍たこ焼きを買えることが確定した。
なお、クーラーボックスにもいろいろ。当然ながらもっと大きいサイズもあるので、冷凍食品だけに限らず「溶けたりぬるくなるのがイヤだ」という人は使ってみるといいかもしれない。
参考リンク:Amazon
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.