認知症の母の預金を狙う父。お願いだから、預金のことは忘れたままでいて! #母の認知症介護日記 141
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
山積みになっていた手続き関連の用事を済ませ、いろいろなチェックをするため、急いで母・あーちゃんの家へと向かったワフウフさん姉妹。折り合いの悪い父と顔を合わせると思うと気が重いですが、そんなことも言っていられません。そして、久しぶりに家のチェックがスタート。予想通り持病の糖尿病の薬や認知症の薬の数が合いません……。あーちゃんに聞くと、就寝前の薬は枕元に置いてあるというので、そちらも確認しようと2階の部屋へ向かったところで、父が登場します。ワフウフさん姉妹は、数年ぶりに父とまともに会話を交わしますが、父はあいさつもそこそこに通帳の心配をする発言を繰り返し、イライラしてしまうのでした。
やはり父は通帳に夢中だった…
あーちゃんが枕元に置いたと言う薬を探すため、あーちゃんの部屋に移動したワフウフさん姉妹。すると、父が当たり前のようについてきて、2人が探し物をしているのをじっと見ています。それはまるで、通帳を見つけた瞬間を見逃さないと言わんばかり。しかし、結局探していたウィッグと通帳は見つからず……。ウィッグが見つからないことで、あーちゃんはダンスに通う気持ちがなくなってしまい、長年続けてきたダンスをついにやめることになりました。
父と話すのは、まさに闘いのようなもの……。
実は先日、レントゲン検査で肺に影のようなものがうつっていることがわかり、あーちゃんは違う病院でCT検査を受けることになっていました。そのとき、なくしてはいけないからと、診察券を預かったのですが……。
健康保険証と病院のカードで本人確認をして、通帳の再発行をするつもだった父の計画は頓挫してしまいました。
診察券がなくて困るとぼやいていた父を見て、内心大喜びする私たち。
父の悪事を阻止できて、姉も私もご機嫌です。
おそらく父は、手続きにあーちゃんが同行していれば、同意しているのだと主張するつもりだと思います。
ただ、そもそも預金の存在すら忘れているあーちゃん。何度も残高を見せても……。
毎回こうして驚くだけ。
父がいくらこうやって怒鳴っていても、あーちゃんは預金の存在を忘れてしまっているので……。
こう言っているようです。おそらく、これは預金をすっかり忘れてしまっているので、あーちゃんにとっては本心です。
あーちゃんは、自分が何の手続きをしたのかもまったく理解していませんでした。
探していたウィッグと通帳は見つからなかったけれど、父があーちゃんのお金を狙っているということはよくわかりました。今、あーちゃんのマイナンバーカードは私が預かっているので、あーちゃんは手元に写真付きの身分証明書を持っていない状態です。そのため、父は健康保険証と病院の診察券を持って通帳の再発行手続きをするつもりだったようなのですが、奇跡的なタイミングで私がその診察券を預かっていたせいで、郵便局の通帳の再発行は断念。もちろん私にその意図はありませんでしたが、結果的に父の悪事が防げてよかったです……!
おそらく父は、あーちゃんと一緒に銀行へ行って通帳を再発行すれば、本人の同意が得られていることになると主張するつもりだと思います。しかし、すでに自分の預金がどこにあるのかも覚えておらず、実際よりもずっと少ない金額の預金しか持っていないと思い込んでいる状態なので、その主張は通用しません。
父が「通帳を全部見せなさい」と言ったところで、預金の存在を忘れてしまっているあーちゃんは「お金なんか持っていない」と、本気で言っているはずです。私たちは、何度も通帳も残高も見せているのですが、それを見て毎回驚くくらい、自分のお金のことを忘れてしまっています……。
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なんとも奇跡的なタイミングで、病院の診察券が父の手に渡らずに済んでよかったですね。今まであーちゃんが頑張って働いて蓄えてきたお金なので、そこはやはりあーちゃんに自由に使ってほしいですよね。
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