【横浜市青葉区】もえぎ野中、ケアプラザ、キャラバン・メイト連携の認知症サポーター養成講座が全国優秀賞
もえぎ野中学校(福田昌弘校長)、もえぎ野地域ケアプラザ(半田博之館長)、青葉区キャラバン・メイト連絡会(金子浩之会長)が連携し、昨年同校で開催した「認知症サポーター養成講座」が、全国の認知症サポーター活動事例の中で2位にあたる優秀賞に選ばれた。表彰式が9月27日に東京都で行われた。
キャラバン・メイトは地域のリーダー役として、地域に住む認知症の人とその家族を見守る「認知症サポーター養成講座」を企画・開催し、講師を務めている。全国キャラバン・メイト連絡協議会では毎年、全国のキャラバン・メイトや認知症サポーターによる活動を評価。地域の実情に応じた工夫や連携などを基準に、特に優良な活動を表彰している。
同講座は昨年11月、同校の人権教育の一環として、全校生徒約460人を対象に実施されたもの。企画・運営や事前勉強会などを同校生徒会が主導した。地域のキャラバン・メイトや保健師が講師として登壇した他、同連絡会によるデモンストレーションや一般生徒の学習発表などが行われた。
表彰式には、関係者ら14人が出席。賞状を受け取った生徒会会長の井戸本環太さん(3年)は、「成果が出てうれしい。生徒それぞれが学びを得てくれて、生徒会としてもやりがいがあった」と笑顔を見せた。同副会長の江口泰志さん(3年)は「自分たちにもできることがあると知った。これを機に、地域に活動が広がってほしい」と話していた。
同講座を経て、生徒会を中心に生徒の地域参加も促進され、同地域ケアプラザによると「地域のつながりづくりにもなっている」という。金子会長は「生徒が自主的に参加してくれたことに意味がある。一人ひとりの少しの優しさで、誰もが住みやすい街づくりを広げていきたい」と語った。