KAAT×TJP(ストラスブール・グランテスト国立演劇センター)『ダンスマラソンエクスプレス(横浜⇔花巻)』が開幕
2025年7月11日(金)KAAT×TJP(ストラスブール・グランテスト国立演劇センター)『ダンスマラソンエクスプレス(横浜⇔花巻)』がKAAT 神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて開幕。舞台写真ならびに、振付・演出の伊藤郁女のコメントが到着した。
欧州を拠点に活躍する振付家・ダンサーの伊藤郁女が振付・演出を務める本作は、伊藤が芸術監督を務めるTJP(ストラスブール・グランテスト国立演劇センター)と KAAT神奈川芸術劇場、日仏の公共劇場の共同制作による新作。KAAT神奈川芸術劇場芸術監督・長塚圭史もドラマトゥルグとして参加し、伊藤郁女とともに両劇場の芸術監督が協働して作品創りに挑んだ。
現代から戦後まで、時代のポップシーンにのせてアジア、ヨーロッパの8人のダンサー達が踊りながら遡り、宮沢賢治の物語へと私たちを誘う。宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』の元になったとも言われる『ひかりの素足』を題材に、それぞれが個性をきらめかせながら特急列車のようにダンスで紡いでいった時代の先に、物語の根底に流れる日本ならではの思想や文化をあぶり出し、宮沢賢治の繊細なオノマトペとともに、花巻の風景を浮かび上がらせる。
伊藤郁女コメント
いよいよ初演が間近になってきましたダンスマラソンエクスプレス、ウキウキワクワクです。
フランス、スイス、韓国、日本のダンサーたちが一人一人強烈に自分を出し始め、チームワークも素晴らしくなり、皆さんスーパーヒーローのようになってきました。シーンもだんだん引き締まってきて、宮沢賢治まで時代を超えて走っていく出演者たちの姿が魅力的にはっきりと見える感じがします。ものすごい勢いでここまで練習を重ねてきました。本当のマラソンです。ヨーロッパと、アジア、それぞれの国を通して日本の文化を色々な断片から見ることができる、豪華な作品になっていると思います。