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麻生区予算案 資源活用、魅力発信へ 総額10億円超を計上〈川崎市麻生区〉

タウンニュース

資源活用、魅力発信へ

川崎市は2024年度の予算案を先月発表し、麻生区の予算案は約10億642万円(前年比0・4%増)を計上した。新規事業として、市制100周年・全国都市緑化かわさきフェアに合わせて、地域資源を生かしたトレイルハイクや、収穫体験などのグリーンツーリズムといった各種イベントの実施等を予定している。

麻生区の予算案で主な事業として挙げられているのは9項目。その一つ「芸術・文化のまちづくりの推進」には約3067万円を計上した。区内に集積する芸術関係の資源を生かし、市民、事業者、教育機関、行政が連携して「芸術・文化のまち麻生」を推進していく。

これまで実施してきた「あさお芸術のまちコンサート」「カフェ・グランデあさお」といった事業に加え、新百合ヶ丘に昭和音楽大学や日本映画大学が立地していることから、プロ・アマチュアの音楽イベントだけでなく、各大学と連携したイベントを一年を通じて企画し、まちの魅力を発信していく意向だ。市制100周年、全国都市緑化かわさきフェアに合わせて、区境を歩いて巡る「トレイルハイク」や、例年実施している「歩け歩け運動」と、麻生観光協会が実施している「文化財めぐり」を融合した新しいイベントも検討しているという。

初の区民アンケートも

「農と環境を活かしたまちづくりの推進」には約663万円が盛り込まれた。大学や農業者、区民等と連携して、黒川・岡上・早野地区での農業資源、環境資源を生かした収穫体験などのグリーンツーリズムを複数回にわたって実施し、地域活性化を図る。また、秋に開催される区民まつりでは花苗を配布。年に2回開催している新百合ヶ丘駅周辺の「クリーンアップ大作戦」を、今年は規模を拡大し、近隣の公園などまで広げて実施する方向だ。

「安全・安心まちづくりの推進」では約674万円を計上。今年は、輪番で実施している市総合防災訓練の会場が麻生区となっており、9月に大規模な防災訓練を予定。

「区役所サービスの向上」にあたり、今年初めて区民アンケートを実施する。区民の声を適切に区政に反映することが目的で、今後は2年に1回実施し、定点指標を定めてサービス向上に努めていくという。

区の担当者は「今年は、市制100周年と都市緑化かわさきフェアが大きな柱。市北部エリアから盛り上げていき、区民の皆さんと共に地域の活性化に取り組んでいきたい」と話している。

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