東京佼成ウインドオーケストラ、「2026-27 シーズンコンサートスケジュール」を発表
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)が、「2026-27 シーズンコンサートスケジュール」を発表した。
2026-27シーズンでは、東京芸術劇場コンサートホールにて、定期演奏会の回数を年間6回へ増やし、シーズンを通して吹奏楽の可能性を鮮やかに浮かび上がらせる趣向を凝らした構成でおくる。TKWOが誇る名手たちによるソロ、作編曲の委嘱、日本・世界初演など、吹奏楽の可能性を広げる多彩なプログラムを各回に散りばめている。2024年から積極的に行っている過去委嘱作品の再演、今シーズンで折り返しとなるマスランカ・チクルスの継続、2026年に90歳となる保科洋作品及び没後10年を迎える真島俊夫作品と、温故知新を体現、これまでの歩みを新たにしていく。
また、定期演奏会のほかにも、12月の『ファンタスティック☆クリスマス』、3月の『課題曲コンサート 2027』など、各回とも趣向を凝らしたプログラム内容でおくる TKWOの演奏に期待しよう。
TKWO 楽芸員 中橋愛生 コメント
TKWOと歩む、新時代への旅
定期演奏会の回数を前シーズンの5回から6回に増やした今シーズンは、その連続性にも注目です。
TKWO が誇る名手たちのソロ、作編曲の委嘱、日本・世界初演が各回に散りばめられ、シーズンを通すとより鮮やかに吹奏楽の可能性が浮かび上がってくる内容になっています。それと同時に2024年から積極的に行なっている過去の TKWO 委嘱作品の再演、今シーズンで折り返しとなるマスランカ・チクルスも継続、さらには2026年に90歳となる保科洋作品及び没後10年の真島俊夫作品と、温故知新を体現、これまでの道程を新たにしていきます。もちろん、各回のプログラム自体もそれぞれが趣向を凝らした構成で聴きどころ満載です。
第173回には3年ぶりの共演となる名匠スダーンが登壇。「踊り」をテーマにクラシックの名曲2曲をお送りします。特に《ダフニスとクロエ》全曲は TKWO を知り尽くした大橋晃一による新編曲。そこに挟まれるスダーンの祖国オランダの重鎮アンドリーセンによる TKWO 委嘱作品の再演ではTKWOサックス・セクションが輝きます。
第174回は常任指揮者・大井によるマスランカ・チクルス4回目。同じく自然をテーマにした《陽が昇るとき》全曲との組み合わせで壮大なパノラマが描かれます。
第175回は吹奏楽にも造詣が深い下野竜也が 2008年の第96回以来に登場し、日米2人の作曲家による「踊り」と《交響曲第2番》を前後半で対比します。TKWO岩黒によるユーフォニアム独奏にも注目です。
第176回はマスランカ・チクルス 5 回目に加え、TKWO 今村と坂本の協奏曲が2題。再演となる《クワイエット・コール》は幻の真島作品です。
第177回は首席客演指揮者・飯森らしいプログラム。前半には西村朗《秘儀Ⅵ》全曲初演など飯森ゆかりの作曲家の曲が並びます。後半はジャズ要素を持つ新旧アメリカの作品。2025年に発表されたばかりのデイ作品は日本初演です。
第178回は大井がシーズンを締めくくる充実の内容。日米の吹奏楽の歴史を象徴する楽曲の数々が対比されます。委嘱となる数々の受賞歴を持つ若き俊才・波立は実は学校吹奏楽の指導経験もある作曲家。ビーデンベンダーは2025年の「バーロウ賞」で優勝した作曲家で、オストワルド賞の受賞歴もあります。
バーロウ賞は優勝すると新作の委嘱が行われることになっており、その初演をコンソーシアムに参加したTKWOが務めます。
このほか、12月には『ファンタスティック☆クリスマス』、3月には『課題曲コンサート 2027』も、東京芸術劇場を会場として予定されています。TKWOの演奏にますますご期待ください!