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芦屋のひっそり感あふれる公園で見つけた、譲り合いの精神を育んでくれそうなブランコ 芦屋市

Kiss

ある夏の午後。芦屋での取材を終えた記者は、会社に戻るために宮川けやき通りを南下しながら、JR芦屋駅に向けて歩を進めていました。16時を過ぎても太陽は元気いっぱいで、ビッグビーンズで購入したペットボトルの麦茶が唯一の救いで、片時も手が離せませんでした。

けやき通りから駅前通りへ続く上宮川橋の交差点に差しかかる頃、路地の入口に『大原公園』と書かれた石碑を発見。

「こんなところに公園があったんだ―。木陰やベンチで一息つくことができるかもしれない」。そう思った記者は、園内に足を踏み入れることにしました。

お世辞にも広いとは言えませんが、滑り台、砂場、鉄棒、ブランコといった遊具はきちんとそろっていて、「こぢんまり」とした佇まいに心が和みます。

公園なのに“公”には知られていない、“人知れぬ隠れ家”のような雰囲気さえ感じられました。

発見した時、思わずジッと見つめてしまいました

そんな大原公園で記者の興味を引きつけたのは、「ブランコ」でした。

一見、なんの変哲もないブランコですが、、想像してみてください。一般的にブランコは“2基で1セット”じゃないでしょうか(広い公園だと3基、4基はありますよね)。しかし、大原公園のブランコはこの通り1基のみなんです。

相棒のいない孤高な姿は、威風堂々とした雰囲気と、今にも風化してしまいそうな儚さを併せ持っており、エースパイロットのために作られたワンオフの“専用機”を思わせる特別感・存在感を放っています。思わずカメラを向け、夢中でシャッターを切りました。

しばらく撮影を楽しむうちに、ふと気づきました。

ブランコが1基だけということは、遊べるのはひとりずつ。子どもたちは自然と譲り合いながら順番を待つのでしょう。つまり、遊びを通じて他者への思いやりや対人コミュニケーションを学ぶことができるのです!これはもう、情操教育の理想の形のひとつと言えるでしょう。

来た道の反対方向には、しっかりめの入口がありました

記者に子どもができたら、きっとこの公園に連れてきたい。そんな未来を想像しながら、大原公園を後にしました。


場所
大原公園
(芦屋市大原町4)

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