藤枝MYFCの須藤大輔監督とFW榊原杏太、ブラウブリッツ秋田戦に向け「戦う姿勢見せる」「とにかく点取りたい」
J2藤枝MYFCは8月9日、アウェーで15位のブラウブリッツ秋田と対戦します。前節は19位のレノファ山口FCにホームで引き分けた藤枝。勝ちきれなかった反省を生かし、攻守の質を見直しています。須藤大輔監督とFW榊原杏太選手に話を聞きました。
須藤大輔監督「ウノゼロ狙いの姿勢見えた」
―山口戦を振り返って。
全くと言っていいほど、われわれらしい守備、怖さがなかったです。全部すり抜けてしまっていたし、プレッシャーにいけずにライン間でターンされてしまっていたし、後ろが重いのに誰も出ていかない。山口の方がそこははっきりしていたなと思います。つぶしきる、戻しきる、絞りきる、ボールにアタックすることが一番気になりました。
1点取ってから、大人の守備というのをしてしまいました。そのような局面もあるけど、であれば全部跳ね返し、シュートを打たさないようにしなければ。なのに打たれてるじゃないかと。だからそこは明確にして今週、やっていきたいです。その取り組みに対して秋田はうってつけの相手だから、そこで負けない、相手の土俵でも勝つということをやっていきたいです。
―ブロックだけにならないようにするべきか。
それをするのであればボックスに入れさせないこと。何のためかといえば、回させるためにやるので、そこから入れさせない。そしてボールホルダーにフリーでシュートを打たれるのであれば寄せなきゃいけないのにできていませんでした。
山口戦はボックス内に人はいました。2失点目もそう。でも入れさせているし、斜めのボールに対してプレッシャーにいけていないし。であれば前からいきましょういう話。
もちろん暑いから全部はいけないのはこっちも分かっていますが、最初から引いてウノゼロで勝とう。あわよくば守ってカウンターから1点取ろうという姿勢が僕の中では見えました。でもそうじゃない。もう2点目を取りにいくという姿勢を見せなければいけなかった。
―秋田は前回、磐田に4−1で勝っている。
まさに戦う姿勢、相手に対してプレッシャーをかけられるかどうかというところ。相手のプレッシャーに対しても勇気を持ってはがせるかどうかが本当に試されると思います。磐田も先制してから少し受けに回り、押し込まれてセットプレーからやられている。セットプレーからの失点ですが結局のところは押し込まれているという部分はわれわれと一緒だったのかなと思います。
―浅倉選手が公式戦3戦連発で、だいぶ上がってきているのでは。
山口戦に関しては、あまり良くなかった感じでした。得点シーンは良かったけれど、ピッチ状況もあってボールが足に止まらないとか、突っかけても取られてしまうという場面が結構あったので。
ただ決めきるところは決めきっているというのはすごい。そしてあそこに入ってるところがすごい。3枚でのショートカウンターの形でしたから、3枚の関係性はすごく良いなと思います。
―本人もゴール前に入って行く回数が増えて、シュートの数が増えているから点を取れていると。監督から見ても変化が見られているか。
運動量の部分でしっかり出ていきますし、守備もさぼっていない。だからこそ数字も出るようになると思います。大体数字が出る人はボックス付近にいるものです。やはりあそこに入れるかどうか。本当はFWが10ゴールぐらい取って、脇の選手がゴールに入っていくという形がもっと理想ですが、彼は今チーム最多得点ですから。これからも分厚く攻撃するために、前の選手が得点していきたいなと思います。
―榊原杏太選手も得点がほしいと言っていた。
アシストがつきましたし、非常に前線が活性化したと思います。ただもっと数字を付けてほしい。パンチ力のある良いキックがあるので、もっと狙っていって良い。切れも上がっているし守備も頑張るしマインドも強いので、どんどんいって良いと思います。
―中の選手がもっとしゃべることが重要に。
本当にそう。だからいつ、どういう声をかけて良いかを分かっていないと思うんです。自分がやっていることに自信を持てないから発せないという部分があるから、間違ってもいいから言わないと。違ったら違ったで正解が分かるわけですから。
FW榊原杏太「遠目からでも振っていく」
山口戦の後半から出場したFW榊原杏太選手は、絶妙なクロスで楠本卓海選手の同点ゴールをアシスト。結果を残して存在感を示し、今後の出場へも意欲を示しています。
―山口戦でアシストを記録。途中出場だったがどのような感覚だったか。
途中からではありましたが、ハーフタイムからの出場だったので、スタートからいっている感覚でした。
―監督からはどのような指示が。
前半は終わり方があまり良くなく、自分たちのベースで戦うところが甘かったんじゃないかというミーティングだったので、自分もそこを意識しました。
―右のシャドーに入って好機を演出する場面も多々あった。
ゴールを決めたかったです。あまり足を振れていなかったので、遠目からでも振ろうと思います。
―秋田戦も中盤の攻防、ファーストディフェンスが重要になりそう。
チームの中での自分の役割を果たして攻撃につなげられるようにしていきたいです。
―秋田戦で、自分が生かせる部分は。
セカンドボールを拾える方なので、そこから攻撃につなげたいです。
―今季の目標は。
とにかく点を取りたいと思っています。
―公式戦に出場する機会が増えてきた。
出続けることが大事だと思うので、ここからも頑張ってコンディションを整えていきたいです。