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男子水泳川渕大耀さん パラ五輪の舞台へ 「タイムも順位も狙って」

タウンニュース

神奈川県総体水泳競技大会男子400m自由形(手前が川渕選手/23日撮影)

8月に開催が迫るパリ2024パラリンピック。水泳競技では、岸根高校1年の川渕大耀選手(15/港北区在住)が男子400m自由形に出場を決め、大舞台に向けて練習に励んでいる。

川渕選手は今年3月、2024日本パラ春季チャレンジレース男子400m自由形で4分20秒63を記録し、自身が持つアジア記録を更新。同月、イタリアワールドシリーズ出場をもって条件を満たし、パリ2024パラリンピックの日本代表推薦選手に内定した。

横浜市を拠点に活動するスイミングクラブ「宮前ドルフィン」に所属し、毎週月曜日から土曜日まで毎日練習に通う、水泳漬けの日々を送っている川渕選手。東京2020パラリンピック経験者で、パリ五輪にも出場する日向楓選手をはじめ、「メンバーのレベルも高く、みんな全力で取り組んでいる」と話す。上手くいかないときはすぐに原因と改善策を考え、「思ったような泳ぎができると気持ちいいし、努力が実ったと感じる」と、楽しくもストイックに水泳に向き合う姿を見せた。

強み活かしてさらに速く

先天性の左足機能障害があり、8歳の時に膝下離断手術を受けて義足生活になった。幼い頃から水泳が好きだったが、9歳で宮前ドルフィンに加入して様々な大会に出場するようになり、さらに水泳に夢中に。昨年6月の第36回兵庫県夏季公式記録会では、初めて日本記録、アジア記録を樹立。「いいタイムを出せて印象に残っている」と笑顔を見せた。

先日開催された神奈川県総体(6月21〜23日)にも出場。400m自由形では4分20秒95と自己ベストに迫る記録も、「最後の50mで力を発揮しきれなかった」と悔しそうに振り返った。1500mは17分7秒49で自己ベストを更新した。

自身の強みは「力強いキックとリズム感」と話す川渕選手。残り50mのラストスパートは世界に負けないと自負する。それでも、「今の記録では、世界のトップ選手には体2つ分届かない」。課題は、強みを最大限に活かせるフォームづくり。「トップ選手と張り合えるよう、順位も記録も狙っていく」と熱い意気込みを語った。

パラ五輪に向け意欲をみせる川渕選手

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