犬の『爪切り』をするときのタブー行為4選 絶対NGなお手入れ方法とは?
犬の爪切り…適切な頻度やタイミングは?
犬の爪切りは、一般的に月に1回を目安に行うことが推奨されています。1ヶ月ほど経つと、歩くたびに伸びた爪が地面に擦れてカシャカシャと音を立てたり、歩きにくそうな様子を見せたりする犬が多いです。
ただし、犬によっては散歩で爪が自然と擦り減っていることもあるので、定期的に爪が伸びていないかチェックして、伸びていると感じたタイミングで切ってあげましょう。
犬の『爪切り』をするときのタブー行為4選
犬の爪切りは慣れていないと不安に感じる飼い主さんも多いでしょう。ここでは犬の『爪切り』をするときのタブー行為を紹介します。
1.適していない爪切り道具を使用する
犬の爪を切るとき、家にある普段使い用のハサミや人間用の爪切りで無理に切ろうとしていませんか。犬用ではない刃物を使ってしまうと、爪を切りすぎてしまったり反対に切ることができなかったり、形をうまく整えることができず、肉球に爪が食い込んでしまう恐れもあります。
必ず犬専用の爪切りアイテムを使用し適切な長さに切ってから、最後はヤスリをかけて切り口部分をなめらかにしてあげましょう。
2.暴れている状態で押さえつけて行う
犬によっては爪切りにストレスを感じる子も多くいます。やめてと暴れている状態で無理やり押さえつけて行おうとすると、爪切りに対する苦手意識がより強まってしまうのでやめましょう。
また、暴れている状態で爪切りを行っていると、大人2人がかりであっても危険です。怪我をさせてしまう恐れがあるので、落ち着いた状態の時に爪切りをしてください。
3.ストレスサインが出ている状態で続ける
犬の爪切りをしている時、暴れることはないけれど、あくびを何度もしたりブルブルと震えていたりとストレスサインが出ることはありませんか。
ストレスサインが出ている状態で長々と爪切りを続けていると、犬に強い負担をかけてしまいます。一度に全ての爪を切ろうとするのではなく、「今日はこちらの前足を何本、明日は後ろ足を何本…」と日を分けて行うと大きな負担をかけずに済みます。
4.爪を短く切りすぎてしまう
犬の爪はある一定ラインから神経が通っているため、切りすぎてしまうと出血してしまいます。横から見ると、薄く神経が見えやすいので、神経が通っている部分よりも少し手前までを少しずつ切るようにしてください。
見えにくい場合は、少しずつ爪を慎重に切っていき、怪我をしない程度まで長さをカットしたら、ヤスリで先端を整えてあげましょう。
犬の『爪切り』の方法やコツは?難しい時はプロに任せよう
犬の爪切りを行うときは、必ず犬専用の爪切りアイテムを用意してください。専用の爪切りアイテムを用意したら、爪切りが伸びたタイミングで以下のポイントを参考に実践してみましょう。
✔少し高めのテーブルの上に乗せて犬と反対方向を向きながら脇で胴体を支える
✔肉球を押してしっかりと爪を見える部分まで出して爪切りを行う
✔先端から少しずつ切っていき、切るたびに断面の色を確認する
✔ある程度切ってからヤスリで長さや形を整えてあげる
先端から少しずつ切っていくときは、必ず切った後に断面を確認しましょう。最初は断面が白い状態ですが、少し透明に差し掛かってきたタイミングで切る行為をやめてください。その先は神経につながっているからです。
また、爪切りの後はたくさん褒めてあげましょう。ご褒美をあげることで、爪切りに対して「いい子に待っているとおやつがもらえる」とポジティブな印象を与えることができます。
もしも自分で爪切りをするのがどうしても怖いという場合は、かかりつけの動物病院やトリミングサロンに相談し、爪切りを代わりに行ってもらいましょう。
まとめ
犬の爪切りは初心者には少し難しいと感じるお世話の1つです。今回紹介したNG行為ややり方のコツを参考に行ってみて、難しいと感じる場合はプロの方にお願いしましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)