【横浜市金沢区】子どものアイデア施策に 7つの「夢」が実現へ
子どもたちが考えるアイデアを地域づくりに生かす「地域で実現!金沢子どもの夢プロジェクト」アイデアコンテストが8月6日、金沢公会堂で行われた。コンテストでは、小学生から高校生まで7つのグループが提案内容を発表。子どもと大人の審査員が審査を行った結果、全7グループの活動が助成対象に選ばれた。
同プロジェクトは今年4月に「横浜市こども・子育て基本条例」が施行されたことを受け、金沢区として初めて実施。区の未来を担う子どもの意見を聞き、施策に反映させようと「地域づくりのアイデア(夢)」を形にするための支援を区が行う。
プロジェクトには7つのグループが応募。コンテストでは、【1】小柴自然公園で区にまつわる謎解きウォークラリーとコスプレコンテスト、【2】金沢まつりいきいきフェスタでエコに関するゲームブースを出店し、ゴミ削減で世代を超えた交流の場づくり、【3】金沢東部地区のイベント「葉っぴぃフェスタ」で缶バッジのワークショップなどのブース運営、【4】金沢文庫芸術祭などで衣装づくりワークショップ、【5】能見台中央公園で子ども100人で「逃走中」を実施、【6】中部でつながるふれあいマルシェで「こどもマルシェ」コーナーをつくる、【7】高齢者施設や子育て支援施設などでバイオリンやピアノの訪問演奏を行うといった提案が発表された。
子ども審査員も
当日は、公募の子ども審査員として岩崎文音さん(富岡中3年)、永井蓮さん(富岡東中1年)、荒谷陽樹さん(六浦南小4年)の3人と、地域選出審査員として金沢南部地区連合町内会会長の鈴木正徳さん、富岡第一地区社会福祉協議会事務局長の米山博美さんが各発表の後、質疑応答を行い審査をした。
発表したグループの一つ、「葉っぴぃにししば」は西柴中3年の田村実維さんと相澤翔太さんの2人で参加。それぞれ地域でボランティアをしていたことをきっかけにグループを結成した。金沢区から転居し中1で戻ってきた田村さんは「小さいときに町内会のイベントに参加していたことを覚えてくれている人がいて、認知されているってうれしい。地域の顔見知りを増やせたら」。相澤さんは「近所で庭の木を切るのを手伝ったりごみを拾っている人を見てかっこいいなと思った。困った時にすぐに助け合えるような関係づくりができれば」と話した。
審査後に鈴木さんは「グループの提案発表はとても分かりやすかった。無理をせず活動を展開してほしい」、米山さんは「本番に向けて困ったこと、楽しいことがあるかもしれませんが、どれも大切な思い出になる。将来、地域の担い手になってください」などと講評した。
各グループには最大7万円の補助金が交付され、来年2月末まで活動を実施する。