【交流人口拡大も視野】新潟県津南町と新潟食料農業大学(新潟市北区)が包括的連携協定を締結
新潟食料農業大学(新潟市北区)の中井裕学長(左)と、新潟県津南町の桑原悠町長(提供:新潟県津南町)
新潟県津南町と新潟食料農業大学(新潟市北区)は7月23日、津南町役場において、包括連携協定を締結した。
この協定は、農業を通じた多様な人材育成や地域活性化に関し、相互に連携・協力していくことを目的に締結したもの。
津南町は、魚沼コシヒカリや広大な開発畑における複合農業が展開されており、ブランド産地としての優位性が高い。しかし、担い手の減少や農地の遊休化が進行しているため、デジタル農業の実践や大規模化による地域農業の活性化が求められている。
また津南町は農業が基幹産業であり農業は町の産業活性化の柱の一つであることから、今後は首都圏に比較的近い条件下に最適な農業環境がある町の利点を活かし首都圏をターゲットにした食料ビジネスの展開や多様な人材の呼び込みなど攻めの農業に転換していく必要があると捉えている。
そこで、「食」「農」「ビジネス」を一体的に学ぶ総合大学として「食のジェネラリスト」の育成に取り組む新潟食料農業大学と連携することで津南町の広大なフィールドを活用した多様な人材育成や交流人口・関人人口の拡大を図るなど農業と食料ビジネスを中心とした豊かで持続的な農村社会の形成を目指す。
協定の内容は以下の4項目。
・農業と食料産業における人材育成や教育に関すること
・交流人口の拡大や地域活性化に関すること
・地域課題の解決に関すること
・試験研究及び調査活動に関すること
締結式には、津南町の桑原悠町長、新潟食料農業大学の中井裕学長ら関係者が出席。締結式の最後には、協定書への署名が行われ、記念撮影が行われた。
今後、この協定を基に、津南町と新潟食料農業大学は具体的なプロジェクトを立ち上げ、地域農業の発展と人材育成に努めていく予定だ。
関係者らによる記念撮影の様子(提供:新潟県津南町)