沖磯フカセ釣りで44cm口太グレを手中【三重・大紀町】釣行終了間際にヒット引き出す!
年末年始は毎年恒例の釣り合宿。今年の口太グレはなんだか難しい?ここ数年は沖の潮の中で良型の口太グレを上げていたが、今年は釣果がイマイチ。周りの人に話を聞くと、磯際に近いところで良型を仕留めている人が多いようだ。
紀東の磯でフカセ釣り
僕としては遠投して潮の中で本命を掛けてミチイトがバチバチっと出ていくアタリを取りたい。そんな思いで年末は沖磯の潮が通りやすいポイントを攻めたが、やはり釣果はいまひとつ。調子が悪いときは何かを変えよう。そこで年始からは手前を意識した釣りにシフトした。
1月2日、この日もホームグラウンドである三重県・大紀町錦の岡本渡船を訪れた。エサの準備のためつりエサ市場大内山店に立ち寄ると、今シーズン絶好調のスタッフの小林君が「時田さん、ポイントは手前ですよ」と。昔はどうやって釣っているのですかとかわいいことを聞いてきたのに、今年は立場が大逆転(笑)。釣っている人が正解だから仕方ない。今に見てろよ!そんな思いでこの日も乗船した。
釣り人を乗せて船は沖磯へ向かう。もちろん僕は沖磯……とはならず、今シーズンは地方周りを攻めるぞと沖磯に乗りたい気持ちを堪える。
渡った磯は源太郎島。地方に近い磯を攻めるぞと意気揚々にやって来たが、沖向きは満潮との兼ね合いで波でジャバジャバ。気の知れた常連さんと乗っていたので、その常連さんの横で潮が下げるまで釣ったが、手前は張り出した根、沖はフグまみれで釣りにならなかった(涙)。
残り時間少しでヒット
午前11時ごろに沖向きでやっとサオを出せるようになったため釣り座を移動。潮は西向きに速く巻いていくが、時間とともに東向きに流れだした。チャンス到来!潮が流れたら潮の中でしょと遠投して仕掛けを流すが反応はイマイチ。
そうこうしていると、南風が入ってきたので予定より早く帰りの船が見えてきた。残された時間はあと少し。ここで沖の潮の中狙いを諦め、手前のサラシからゆっくり潮に向かって流していく作戦にすると、イトがピンっとアタリを捉えた。
早アワセは禁物。焦る気持ちを抑え、魚がしっかり走った上でアワセを入れるとサオが大きく曲がる。
口太グレ44cm登場
この引きはまさに!手前の根周りに注意しながら上げた魚体はきれいな44cmの口太グレ。今シーズンの本命にアジャストできていなかったので、タモに収まったときは大きな声が出た。サイズはそこそこだが、思うように釣果が上がっていないなかでの良型は格別うれしかった。
今年はホームグラウンドである錦の釣果があまりよろしくない。では釣果の上がっている所に行こうと思うのが釣り人だが、これまでたくさんお世話になってきたこの錦で、厳しいなかでもなんとか良型を上げることに価値があると思う。
今回は1月2日の釣行記をお届けした。3日以降も釣果に恵まれたのでまた次回の釣行記をお楽しみに。1月に入り寒さが増してきた。今年は特に水温が高いが、水温低下とともに寒グレシーズンが最盛期を迎える。良型グレを求めて磯に足を運んでもらいたい。
<週刊つりニュース版APC・時田祐介/TSURINEWS編>