世界を驚嘆させた天才が、長い沈黙を経てたどり着いた景色とは?『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』
1985年、19歳でショパン国際ピアノコンクール優勝。その圧倒的な演奏で世界を驚嘆させた天才ピアニスト、スタニスラフ・ブーニンの初となるドキュメンタリー映画『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』が、2026年2月20日(金)より公開される。このたび、ブーニン本人から映画公開に寄せたコメントが到着した。
最新演奏とともに贈る至高のドキュメンタリー
鮮烈なデビュー、そして世界を股にかけ華々しい活躍を続けるも、2013年突如として表舞台から姿を消したブーニン。病や怪我、左手の麻痺、そして大手術……、ピアニスト生命を脅かす様々な苦悩と葛藤を乗り越え、いま再び舞台へと向きあっている。映画では2025年12月サントリーホールの最新演奏を完全収録し、至高の音楽体験とともにブーニンの内面に深く迫る。ともに復帰への道を歩んだ妻・榮子との絆、そして彼を敬愛してやまない著名ピアニストたちの証言を交えつつ、再生の旅路に寄り添い密着取材を続けた制作陣が、天才ピアニストが苦悩と葛藤の末に辿り着いた景色を描き出す。
伝説となったショパン国際ピアノコンクールでの優勝から40年。ポーランドの首都ワルシャワで開催中の「第19回ショパン国際ピアノ・コンクール」でも、日本の若きピアニストたちが活躍し話題を呼ぶ中、10月17日(金)より八ヶ岳高原音楽堂での初演を皮切りに「スタニスラフ・ブーニン ピアノ・リサイタルツアー2025」も開幕。世界を驚嘆させた天才ピアニストが、長い沈黙を経てたどり着いた景色とは——。「人を感動させる美しい演奏がしたい」と語る彼の珠玉の演奏をスクリーンで体感してほしい。
事故の後も、私の芸術と音楽観を支持し共有し続けてくださった多くの人たちから、今また素晴らしい支援を得られることをたいへん光栄に思っています。感動を与えられる音楽を、と再び舞台に向かいました。それは同時に、ピアノに向かっている時だけでなく、日常生活でも時には果たせるとは限らない義務も伴いますが、何ものにも代えがたい創造の喜びをももたらしてくれます。映画を制作した方々の、音楽芸術に対する不断の関心に心より感謝し、このプロジェクトが成功することを願っています!
(スタニスラフ・ブーニン)
『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』は2026年2月20日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国公開