町田に児童相談所 6月開設 山崎に
子どもに関する相談を受ける児童相談所が6月1日(日)、山崎に開設される。改正された国の基準をもとに、東京都が管轄人口の適正化などを踏まえ決定したもので、4月には町田市と連携協定を締結。両者できめ細かい支援を進めていくとしている。
児童相談所は虐待や非行など、子どもに関するさまざまな相談を受け、必要な支援を行う専門機関。家庭環境や状況に応じて一時的に保護したり、児童養護施設などへの入所を進めるなど、子どもに安全な環境を提供する役割を担う。
町田市はこれまで八王子児童相談所(八王子市)の管轄となっていたものの、都は新たな児童相談所の設置基準を踏まえ、町田への開設を決定。準備を進めてきていた。
市の家庭支援課も
6月1日に開設する町田児童相談所が入る施設には市の子ども家庭支援課も設置される。都はそのメリットについて、「虐待の通告や養護相談などに対して、相互で迅速に協議を進めていくことが可能になる」とコメント。連携協定を都と締結した市の担当者は「これまで離れて行っていた情報共有や相談などを顔のみえるなか実施できることは大きい。都がもつ専門的な知識を生かしていきたい」と話し、虐待などを未然に防ぐ取り組みにより力を入れていきたいとしている。
木曽東にある児童養護施設「精舎児童学園」の施設長を務める桑原彭元さんは児童相談所が町田に開設されることに対して、「地域の子どもたちへの支援がより充実することを期待している。虐待は見えないところで起こっていることが多い。身近に設置されることで早期発見につながれば。協力していく」と話している。
2日から受付
町田児童相談所は6月2日(月)から来所による相談受付(月〜金曜日/午前9時から午後5時)を開始する。30年度以降は現在、木曽東にある町田市教育センターの敷地に移転する予定になっているという。