若者に対する年長者の接し方など 藤井聡太の師匠、杉本昌隆さんが7月13日に講演
将棋棋士で、藤井聡太七冠の師匠として知られる杉本昌隆さんによる講演「師匠が語る 藤井聡太という才能」が、7月13日(日)午後1時半から3時まで、YMfg維新セミナーパーク(山口市秋穂二島)で開かれる。聴講は無料だが、事前申し込みが必要だ。
杉本さんは、1968年名古屋市生まれ。1980年、板谷進九段門下に。1990年に四段、1995年に五段、2000年に六段。2006年に七段。2019年に八段。本格派振り飛車党で、特に相振り飛車については棋界きっての研究家として知られている。2001年に第20回朝日オープン将棋選手権で準優勝を飾り、2008年には「NHK将棋講座」の講師を務めた。2014年に「杉本昌隆将棋研究室」を立ち上げ。2019年3月には、第77期C級1組順位戦で9勝1敗の好成績でB級2組へ復帰昇級。藤井聡太との師弟同時昇級の期待が掛かり、大きな話題となった。50歳の棋士の昇級は史上4位の年長記録で、Bクラスへの復帰昇級者は平成以降初で30年ぶりの快挙。「中年の星」と称される。将棋の戦術書の著作は20冊以上で、2018年の著者初の文芸書「弟子、藤井聡太の学び方」(PHP研究所)は第30回将棋ペンクラブ大賞の文芸部門で大賞を受賞した。他に、「悔しがる力: 弟子・藤井聡太の思考法」(同)、「藤井聡太は、こう考える」(同)、「師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常」(文芸春秋)など。
講演では、現代の若者に対する年長者の接し方、師弟関係で気を付けていること、勉強しやすい空間を作り出すために心がけていることなど、棋士・藤井聡太の強さの秘密に迫りながら、才能を伸ばす育て方について話す。
聴講希望者は、ウェブサイト(https://www.hito21.jp/kenmin/)の申し込みページからか、はがきに講演名と講師名、希望人数(2人まで)、氏名・ふりがな、郵便番号、住所、電話番号を明記し、主催の山口県ひとづくり財団 県民学習部(〒754-0893 山口市秋穂二島1062、TEL083-987-1730)へ。締め切り(必着)は6月26日(木)。定員は300人で、応募者多数の場合は抽選となる。
「杉本さんの将棋界での経験や、弟子・藤井聡太七冠との指導秘話などを通して、新たな気づきと学びがある講演になると思う」と主催する同財団は聴講を呼び掛けている。