『ダンボ』不振で引退を考えたティム・バートン、「ウェンズデー」で「再び活力を取り戻した」
シリーズ「ウェンズデー」シーズン2、『ビートルジュース ビートルジュース』など、話題作の公開が控えるティム・バートン監督。一時は実写版『ダンボ』(2019)の不振により引退も考えたが、その後取り組んだ「ウェンズデー」のおかげで創造意欲を取り戻したという。米のインタビューで本人が明かした。
2019年公開の『ダンボ』は、ディズニー・アニメの古典的名作をリメイクした実写映画。バートンが監督を務め、オリジナル脚本による新たな物語で注目を集めたが、ほかのディズニー作品と比べて興行収入が振るわず、最終的に赤字になったとていた。
加えてバートンにとっては、ディズニーとの関係に影を落とした作品でもある。2022年のインタビューでは「『ダンボ』のことで、僕とディズニーの関係は終わったと思っています。僕自身がダンボで、この恐ろしい巨大サーカスで仕事をしていることに気付いて、逃げ出す必要があった」と振り返り、「ある意味、かなり自伝的な作品」とまでいたのだ。
そんな同作での経験により創造性を削がれ、引退まで考えたというバートン。「正直なところ、『ダンボ』の後は本当に分かりませんでした。これで終わりかもしれないと思った。引退するか、あるいは……まあ、アニメーターに戻ることはあり得ませんね(笑)」。
しかし2021年に開始した「ウェンズデー」シーズン1の撮影で、「再び活力を取り戻しました」と語っている。「ハリウッドに進出すると、予算やその他のことに責任を持とうとしますが、時に自分を少し見失ってしまうことがことがあります。この経験で、自分がやりたいことをやる、ということが重要だという思いが強くなりました。そうすれば、みんなが利益を得られます」。
ちなみに「ウェンズデー」シーズン1の撮影はルーマニアで行われたのだが、バートンはその当時の様子について、創造性をリフレッシュできる「クリエイティブ・ヘルス・キャンプのようだった」と振り返っている。その創造性は来るシーズン2や『ビートルジュース ビートルジュース』でも発揮されているに違いない。
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