JAFを呼ばずに車を簡単に動かす方法は?子供とはぐれない手のつなぎ方は?いざという時役立つ知恵が警視庁公式Xで話題!
「知らんかったわ〜!!」と鉄崎さんも目からウロコの対処法とは!?
自然災害やアウトドアでの不慮の事故などに備え、警視庁警備部災害対策課の公式X(@MPD_bousai)が発信している、万が一の時に知っておきたい豆知識がSNSで大反響を呼んでいます。「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの堀葵衣が抜粋して紹介しました。
<目次>
・幼い子と歩く時に振りほどかれない手のつなぎ方
・力の弱い子供でも簡単に車のクラクションを鳴らせる方法
・安定した火力が得られる! 新聞紙で作る「紙薪」の作り方
・車の故障などJAFを呼ばずに車を楽に移動させる方法
・遭難した時などに救助ヘリコプターにシグナルを送る方法
・雨の日に濡れた路面でも靴が滑りにくくなる方法
幼い子と歩く時に振りほどかれない手のつなぎ方
堀:幼い子供とお出かけする際、手を繋いでいても子供が急に走り出してしまうことがありますよね。避難している時や車が多い道沿いを歩く時など、はぐれたら困る時に役に立つ方法です。
鉄崎:教えてください。
堀:まず、お子さんに自分の親指を握ってもらいます。そうしたら、自分の人差し指と中指の間に子供の手首を挟み込みます。
鉄崎:フォークボールみたいにキュッとするんだね。
堀:自分の薬指と小指で子供のこぶしを包み込むようにすると、しっかり握れます。お子さんが親指を離してしまっても、自分の4本の指がお子さんの手をがっちりホールドしているので、子供とはぐれなくて済みます。
鉄崎:なるほどな! 普通に手をつないでいるとツルンッて抜けちゃう恐れがあるからね。親指を握らせてクッと手首を挟む。これはいいですね。
「恋人繋ぎ」ってあるじゃないですか。あれはホールドしているように思うけど、力入らないんだよね。あれじゃだめなんだよ。
堀:そうなんですよ。
鉄崎:これ、うちの嫁にもやってみようかなと思うんですけど、そもそも手を繋がせてくれないです。
堀:ふ〜ん。
力の弱い子供でも簡単に車のクラクションを鳴らせる方法
鉄崎:車のクラクションを鳴らすには、それなりに力がいるからね。
堀:暑い車内に子供が取り残されてしまう事故が毎年発生しています。万が一、お子さんが取り残されてしまった時のために、力の弱い小さな子供でもクラクションを簡単に鳴らせる方法を教えておいた方がいいと思います。
鉄崎:そもそも、車内に取り残されちゃだめなんですけどね。もしそうなった場合に「ここにいるよ!」ってクラクションを鳴らす方法です。これは2つあります。
堀:1つ目は、水筒の底で押す。子供でも水筒を押すぐらいなら、グッと力が入りますからね。
鉄崎:なるほど。硬い物で押せばいいんだ。
堀:2つ目。ハンドルに対して後ろ向きになった状態でハンドルを両手で押さえて、お尻でクラクションを押します。
鉄崎:確かに! お尻で押せば、力が弱くても「プー」って鳴るわな。
堀:ハンドルに座る形になれば、クラクションが押せることを日頃から危機意識を持つことと合わせて教えておくといいですね。
鉄崎:たまに軽トラに取り残された柴犬がクラクションを前足で鳴らすことがありますしね。
安定した火力が得られる! 新聞紙で作る「紙薪」の作り方
堀:3つ目は新聞紙と水だけで薪の代替燃料として使え、安定した火力を得ることができる「紙薪(かみまき)」の作り方です。キャンプ好きなら知っている方もいらっしゃるかもしれません。
鉄崎:いや〜。俺はこれ、知らんかったわ。
堀:まず、水を入れたバケツと新聞紙1日分ほどを用意します。続いて新聞紙を水の中に入れてふやかし、手で粉々にします。水に溶いた新聞紙の水分を手で絞りながら、棒状のものに巻きつけて形を整えてください。
鉄崎:きりたんぽみたいな形にするわけだ。
堀:そうです。きりたんぽとか棒パンのような形にして、その棒から巻きつけた固形を引き抜いて乾燥させれば紙薪の完成です。火をつけると炭のように安定した火力で燃えてくれます。
鉄崎:一瞬で燃え尽きるんじゃなくて、炭のように長いこと燃えてくれるってことね。
堀:そうそう。
鉄崎:へえ〜、紙が!? 知らんかったな〜。
堀:紙薪を知っておくと、キャンプ時にも使えるかもしれないし、いざという時に生き延びる火力を得ることができます。
車の故障などJAFを呼ばずに車を楽に移動させる方法
鉄崎:4つ目は、JAFを呼ばなくても故障した車を自力で移動させる方法ですね。
堀堀:そうです。まず、ギアをニュートラルに入れます。そしてサイドブレーキを外す。その後、皆さんは車のボディを押そうとするかもしれませんが…。
鉄崎:後ろから押したり、横から窓を持って押したりしますよね。
堀:そうではなくて、直接手でタイヤを回す。「車体を押す」んじゃなくて「タイヤを押す」の!!
鉄崎:えー、本当に!?
堀:そうすることで、より軽い力で車を動かすことができます。これは前輪でも後輪でもOKということです。
鉄崎:ほー。それなら、4人いたら「せーの!」で4本のタイヤを回したら楽に動かせそうだね。これもいざという時に役立つ知恵ですね。
山で遭難した時などに救助ヘリコプターにシグナルを送る方法
鉄崎:よく映画でキラキラさせるシーンを見かけるけど、ヘリコプターが遠すぎて、光がちゃんと届いているか分からないもんね。
堀:方法は簡単です。まず手でピースサインを作ってください。そして、目標のヘリをピースの指の間に入れてください。
鉄崎:おぉ! 指を照準器にするんだ。
堀:はい。鏡を持ってピースサインに光が当たるように太陽光を反射させれば、狙いを絞ってシグナルを送ることができるんですって。
鉄崎:なるほど〜! 手元でスコープを作るわけだ。なんでこんな簡単なことに今まで気づかなかったんやろ。指に光が当たれば、その先に随分先ではあるけれどヘリコプターがいるからピッタリ届いているわけだね!
雨の日に濡れた路面でも靴が滑りにくくなる方法
堀:ところで鉄崎さんは…上手に歩けますか(笑)? うふふふ。
鉄崎:ペンギンよりは上手いと言われるよ(笑)。
堀:思った以上に靴が滑る日ってあるじゃないですか。
鉄崎:分かるよ。歩いていてツルンってなりそうなことがある。コケたことは未だにないけれど、もっと年を取ったら分からないよね。転んで骨折なんてこともあるかもしれません。
堀:ツルンってならないようにするには、靴底にばんそうこうを貼ると滑り止めの役割をしてくれます。
鉄崎:つま先とかかとの2カ所に貼るといいかもね。
堀:そうですね、洗い物をする手にもばんそうこうを使うわけじゃないですか。だから意外と水に濡れてもはがれにくいんですって。
鉄崎:なるほど。SBSの1階もフロアがめっちゃ滑らない? 俺、雨の日はいつもツルンってなるわ。
堀:警備員や受付のきれいなお姉さん方に、そういった姿を見せなくてすみます。ただし、ばんそうこうを貼っているのにコケた場合は、靴裏のばんそうこうを見られる可能性があるでしょうね。
鉄崎:それは恥ずかしい。あともう1つ恥ずかしいのは、今日若い警備員さんに「どちら様ですか」って言われたの。
堀:怪しい者ではございません。
鉄崎:すみません、出演者です。。。ちょっと恥ずかしかったです。
ペットボトルで作る簡易蛇口で水を節約する方法
堀:災害時、水は飲料用だけではなく、手や物を洗う生活用水にもなります。少しでも水を節約するテクニックとして、ペットボトルで簡易的な蛇口を作る方法があります。
鉄崎:要するに、キャップを開けてドボドボ出すんじゃなく、ですね。
堀:まず、ペットボトルの下の方に2〜3ミリの穴を開けてください。穴を指で押さえながら、ペットボトルに水を入れて、キャップを閉めます。そうすると、穴を押さえた手を離しても水が漏れ出ません。
鉄崎:はい。今、目の前に2〜3ミリの穴を開けたペットボトルがありますが、水は漏れておりません。なぜならキャップが閉まっているからですね。
堀:気圧の法則ですね。これでキャップを緩めると、水が出るようになるそうです。
鉄崎:じゃあ、ここで実験してみましょう。緩めまーす。
堀:うわぁ〜!! 勢いよく水が出ました〜。ちょっとぉ、鉄崎さん! 還暦になったからって放送中に漏らすってどういうことですか。
鉄崎:見事に股間がビッチョビチョになったんやけど。こんなにピューッて飛ぶの? めっちゃ飛ぶやん。
堀:こんなに勢いよく飛ぶんですね。公園の水道ぐらい。
鉄崎:もっと分かりやすく言うと、子供のおしっこぐらい飛んでいます。びっくりしたわ〜!!
堀:穴が小さいから、水圧は強いけど出る量が少ないじゃないですか。それもまた水の節約に役立っているかもしれませんね。
鉄崎:思った以上に飛んで笑えると思いますので、ぜひ家で実験して、実際に使ってみてください。
堀:警視庁警備部災害対策課の公式Xは、この他にもロープの結び方や物を運ぶ時のコツなど、いろいろなテクニックや情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。
※2024年6月17日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。