額縁窓から感じる穏やかな時間。「近江神宮」にある和カフェ『神宮茶寮』
【神宮茶寮/滋賀県大津市】
大きな窓の向こうに広がるのは、まるで絵のような緑の世界。
神社の境内という厳かな雰囲気も相まって、非日常のひとときが味わえます。
ここは、かるたの聖地として親しまれる「近江神宮」の境内に残る、伝統的な建物にオープンした『神宮茶寮』。
滋賀県産米粉を使ったグルテンフリーのどら焼きや、季節限定スイーツが味わえる和カフェで、参拝前後の立ち寄りにおすすめです。
いざ、滋賀を代表する神社「近江神宮」へ!
滋賀県大津市に鎮座する「近江神宮」。石段を登ると鮮やかな朱色の楼門が現れます。
近江神宮の祭神は小倉百人一首で有名な天智天皇で、 競技かるたの舞台として知られています。
漫画『ちはやふる』や、2024年に本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』などの作品にも登場する「かるたの聖地」。
その境内に2024年7月にオープンしたのが『神宮茶寮』です。
築80年の建物は、登録有形文化財に指定されています。
店内は天井が高く、広々とした空間。
もとは蕎麦屋さんだった店舗をリノベーションしたそう。
建築当初にさかのぼると参拝者の休憩所として開放されていたそうで、立派な柱をよく見ると落書きが。
それも“味”として、あえて残しているそうです。
まるで絵画!縁取りの大きな窓に向かうソファ席がおすすめ
靴を脱いで上がる畳の小上がりには、ソファ席が全部で3つあります。
店主の奥村かほりさんは窓からの景色を見て「ここにソファを置こう」と即決したそうです。
少し低めのソファに腰をかけると、庭の景色が視界いっぱいに広がります。
木々のゆらめきを見て風を感じる、なんとも贅沢な時間が流れていました。
奥村さんは「リノベーションは大変でしたが、妥協せずに突き進んだおかげでとても居心地のいい、大好きな空間になりました」と言います。
シンプルな材料だからこそ、こだわりのレシピで
お店のイチオシメニューは、滋賀県産コシヒカリの米粉を使用したグルテンフリーのどら焼き。
生地は米粉、砂糖、たまご、はちみつ、重曹というシンプルな材料で、配合は何度も試作をしてたどりついたオリジナルレシピです。
訪れた日は季節限定メニューの「プリンどら焼き」なるものが…。
少し固めのプリンを挟んだどら焼きです。
どら焼き、あんこ、プリンを一つひとつ味わって食べるもよし、みんな一緒くたにパクッと食べてしまうもよし!
最後まで飽きずに食べられる、目にも楽しいメニューです。
冬はぜんざい、夏はかき氷が登場!
※神宮茶寮提供写真
寒い日にオススメの「開運ぜんざい」には焼いた丸餅が。
カリッと香ばしいお餅と暖かいあんこが、冷えた体に染み渡ります。
「開運ぜんざい」は、レトルトタイプでお持ち帰りも可能。
「とろ〜り牛筋神宮赤カレー」とセットで買うと専用のラッピングで包んでくれるので、お土産にぴったりです。
※神宮茶寮提供
メニューは季節ごとに少しずつ変化し、夏には自家製シロップのかき氷がラインアップ。
定番の「抹茶」や「黒蜜きなこ」に加え、変わり種の「パインとアールグレイ」などもあるそう。
1番人気は「黒蜜きな粉」のかき氷で、沖縄八重山波照間の黒糖をとろみがつくまで火にかけてシロップをつくります。
少し塩を効かせたきな粉との相性がぴったり!このシロップは、定番メニューのあんみつにも使用されているそう。
ドリンクやどら焼きなど、メニューの一部はテイクアウトもできます。
一般的に、参拝に合わせてその土地のものを食べると、神様からの「氣」をいただくことができて良いとされています。
ぜひ、参拝前後に訪れてみてくださいね!
(取材・写真・文:末永光)
『神宮茶寮』の店舗詳細
住所
滋賀県大津市神宮町1-11
営業時間
【日・月・水〜金・土・祝・祝前】
10:00 〜 17:00 L.O. 16:30
定休日
毎週火曜日
公式サイト
https://jingusaryo.com/
instagram
https://www.instagram.com/jingusaryo_cafe/
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