便座の“小さな小窓”磨いてない?やってはいけない2つのNG掃除「故障につながるの!?」「気を付ける」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。突然ですが、便座についている小窓のようなものをご存じでしょうか? これは「着座センサー」と呼ばれるもので、赤外線によって人が座ったことを検知する大切な役割を果たします。しかし、間違った掃除をすると故障の原因になることも……。そこで今回は、意外と知らない「着座センサーのNG行為」と、正しい掃除方法をご紹介します。
NGその1.酸性洗剤を使う
尿石などの頑固な汚れを落とすには、酸性洗剤が役立ちます。しかし、どれだけ汚れていても、着座センサーの手入れには使えません。
表面が曇ってセンサーの反応が鈍くなったり、内部の部品にダメージを与えたりするおそれがあります。酸性洗剤は便器の内側にしか使えませんので、着座センサーはもちろん便座やタンクへの使用も避けましょう。
NGその2.研磨剤入りのクレンザーを使う
着座センサーは、クレンザーやメラミンスポンジのように研磨作用があるものでこすると、細かな傷がついてしまいます。一見わからない程度の傷でも、こういった劣化が温水洗浄便座の不具合につながることもあるんです。
「ピカピカにしたい」と思ってゴシゴシ磨くのは、かえって危険。研磨剤入りのクレンザーはもちろん、メラミンスポンジでこするのも控えてください。
着座センサーの正しいお手入れ方法は?
温水洗浄便座の着座センサーは、トイレ用の中性洗剤と布で軽く拭くだけで十分です。
傷をつけないよう、布はやわらかいものを使用しましょう。
シンプルなお手入れを定期的に続けることで、センサーの正常な機能を維持して、トイレを快適に保てますよ。
強力な洗剤に頼るのではなく、こまめなお手入れ習慣が大事です。着座センサーの掃除もセットで行い、トイレを気持ちよく使い続けましょう。
※本記事の内容は、TOTO、LIXIL、パナソニックの公式取扱説明書および公式FAQページの情報と照合・検証済みです。
※より詳しいお手入れ方法については、お使いの温水洗浄便座の取扱説明書もご参照ください。メーカーや機種によって仕様が異なる場合があります。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア