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なぜここに?約8割が森林に囲まれたマチの山奥で見つけた…人々を魅了するカレー店(北海道・厚沢部町)

Sitakke

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HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。

衛星写真を拡大すると見えてくる…人里離れた場所にある隠れた名店を調査!
今回は道南・厚沢部町の山奥で見つけた一軒のお店。

人々を魅了するその味…そして秘境の地で営業するのにはある理由がありました。

なぜそこで?山奥にある名店を調査

人里離れた場所にポツンと佇むウマイ店!

今回の舞台は…約8割が森林に囲まれた道南の「厚沢部町」。
その山の中に位置するというお店。
一体どんなところなのか、地元の人に聞いてみると…

厚沢部町民:「ガチポツンとじゃないですか?本当に合ってる?大丈夫?って思う。」

厚沢部町民:「周りに民家はほとんどない。畑がほとんどだと思う。」

厚沢部町民:「スパイスが効いた大人向けのカレーだと思います。」

そこにあるのは、どうやら「カレー店」
気になる、その行き方は!?

厚沢部町民:「227号線を函館方面に向かって15分くらい行くと、館町に行く青看板があって、右に曲がって1キロほど…」

手がかりは「国道227号線」と「青看板」と「カレー店」。
地元の方の声を頼りに早速捜索開始!

しかし…

どこまで行っても続く山道… 道は合ってるのか?

しかし…

スタッフ:「今のところ緑しかないけど。合ってますよね?道。」

どこまで行っても続く山道…
本当に行き方は合っているのか…信じて進む事10分…

スタッフ:「青看板ありますね。館町300メートル先右って書いてます。ここを右に曲がってみますか。」

教えてもらった通りに青看板を右折!
そのまま進み、農業用の倉庫などが点在する道路を登りきると…そこに!

スタッフ:「コレ?これお店っぽいですよね。ここだ、カンペシーノ。カレーとコーヒーのお店」

地元の方に聞いた情報もビンゴ!
ようやく発見しました。

厚沢部町の山奥にあったコチラが今回のうまい店「カンペシーノ」
周りには、廃校になった学校や数件農家がいるだけのまさに”秘境の地”です。
しかし、昼時に訪れるとこの立地にも関わらず次々と来店客の姿が!

お客さん:「東京からです。」

お客さん:「函館からです。」

遠くてもわざわざ来たくなる!
そんなお店自慢のメニューは?

道南の山奥で見つけた!一軒うまい店の自慢のメニューは?

特製のナンにスパイスキーマカレー、ライス・サラダが付いたランチセット!

お客さん:「香ばしい感じがして」

お客さん:「焼きたてだからすごくおいしい」

ナンを焼く時に使用する壺型のオーブン「タンドール窯」を使って、注文が入ってから一枚一枚焼き上げるカリッカリのナン。

そして、クミンやターメリックなど10種類以上のスパイスを独自に配合して作るキーマカレーは来る人の胃袋をぐっと掴みます。

さらにナンを揚げてアイスを乗せたスイーツに…

炭火を使い自家製の焙煎機で作る珈琲まで、ここでしか味わえないメニューが揃います!


道南の山奥にポツンと名店!なぜここに?

お店を切り盛りするのは、東京生まれの店主、藤岡俊吾さん。
脱サラして12年前にお店を開きました。

藤岡さん:「学生寮にいるときに、大人数向けに料理当番みたいなので作り始めたのがカレー作る最初のきっかけ。出したらみんな喜んで食べてくれてカレー作って食べてもらうの楽しいなっていうのはあったので。」

たまたま学生寮で作ったカレー。
まさか厚沢部の山奥でお店をやるとは思ってもいませんでした。

ここに至るまでには、すこ~し長い人生ストーリーが…
始まりは、北大の水産学部時代に大学がある函館に住んでいました。

藤岡さん:「あるとき、たまたま知り合いのつてで厚沢部町の農家と繋がりができて。通過するだけの町でしかなかったけど、こんな所が…こんな集落が…こんな面白い農家さんが…町に住んでいる人が魅力的だった。」

友人の誘いでたまたま訪れた厚沢部町。
収穫期の手伝いなどをしに行っただけでしたが、町や人の温かさにベタ惚れ!
これが人生を大きく動かします。

数年後、水産学部だったことを活かして水産会社に就職。
漁船の乗組員として1年のうち、約9か月は海外の海で過ごす生活になりました。
そんな中、藤岡さんはある決断を…

藤岡さん:「水産会社に入るときの日本の住所はどこでもいいよと言われたので、なんとなく厚沢部って町が自分にとっては面白いし、ひとまず厚沢部に住所を置いて、そこから船乗りに行きます。」

住所の選択で選んだのは、大学時代に訪れただけの厚沢部町だったんです。

藤岡さん:「すごい興味があって住民票を置くだけだったかもしれないけど、厚沢部の方が楽しそうだと思った」

しかし、住民票を移したといえど厚沢部での生活実態はほとんどない状況が続きます。
次に訪れた転機は、6年ほど勤めた水産会社を退職した時の事。

藤岡さん:「辞めたあとも厚沢部町に住んでたら、景色がいい所だと改めて気づいた。自分で建てられるならここでカレー店やるのもありかもなと思っちゃったワケですよ。」

思い立ったらすぐ行動!
藤岡さんがひらめいたのは、自然が活かせるところで学生時代に作っていたカレーです。
ちょうどその頃、一緒にお店を切り盛りしている妻の智恵さんと結婚します。

妻 智恵さん:「やりたいことがあるなら、それはいいことなのでどうぞどうぞと。じっともしてないし、ゆっくり休みなって言うときも友達と約束しては出歩いたり、1人で出歩いたり活動しています。」

家族の支えもあり早速、景色の良かった自宅近くの荒地を開拓。

できる所は、ほぼ自作で2年をかけて手作りのロッジ風のお店を作りあげました。
そしてカレーは2冊のインド料理本を参考にした大学生の頃と同じ作り方で!

窓を多く設置し、どこの席からでも景色を見渡せるような店づくりでお店の裏には開放感たっぷりの裏庭も完備!

訪れた人:「周りの景色・雰囲気見ながら食べられるのがいい。」

訪れた人:「この雰囲気が特にいいんじゃない?雰囲気と一緒に飲むからおいしいのかな。」

藤岡さん:「偶然通りかかる場所でもない。目指してきてくださる方がほとんどだと思うんですけど、周りの環境とか景色も宝物だと思っているので来てくれた人が来てよかったなと思えるような店に変わらずしたい。」

【カンペシーノ】

住所:北海道檜山郡厚沢部町鶉838
営業:午前11時~午後3時
電話:0139-56-1089
休:月曜

※掲載の内容は番組放送時(2024年8月16日)の情報に基づきます。

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