夏の手作り! 服も小物も色と柄で思いっきり遊んでみませんか?
太陽の光が眩しいこの季節、服も小物もエネルギッシュな色と柄で思いっきり遊んでみませんか。
カラフルで楽しい手作りアイテムで、暑い夏を元気に過ごしましょう。
手芸で巡る世界旅 アメリカ アロハシャツ
ハワイでは男性の正装にもなるというアロハシャツ。
意外にも、そのルーツは日本の着物にあるとか。
夏本番を迎える今回は、アロハシャツの歴史とプロの技が詰まったレディースシャツの作り方を紹介します。
夏らしいひまわり柄が印象的な綿ローンのシャツ。わずかに絞ったわきのラインとバストに入れたダーツがボディーラインに沿って、スタイルアップして見せてくれます。
作品Aと柄違いの涼しげな1着。パンツにもスカートにも合わせやすい着丈は、キャミソールなどのインナーと合わせてさっとはおるコーディネートもおすすめ。
すっきりとしたバックスタイル。わきにはスリットを入れて。
西村昌子(にしむら・まさこ)
シャツデザイナー。大阪デザイナー学院グラフィック科卒業後、独学でアロハシャツを作り始め、1996年に初の個展を開催。多数の有名ブランドやメディアの目に留まり、1997年にアロハシャツブランドを設立。
洋輔デザインで楽しむ! ヌビのデイリーバッグ
最近注目を集めている、韓国の伝統的なキルティング生地「ヌビ」。今回は洋輔さんが、初心者の方でも簡単に作れるバッグを紹介します。
洋輔さんのこだわりが詰まったバッグを持って、夏のお出かけを楽しみましょう。
ヌビのミニバッグ
市販のヌビ生地3 色を組み合わせて作りました。内布にはプリント柄を使ってアクセントに。一方の持ち手を長くして短かいほうの輪に通すと、巾着のようにきゅっと絞った形になります。スマートフォンに財布、ハンカチなどを入れるのにちょうどよい大きさです。
一体型持ち手のショルダーバッグ
肩から斜めがけもできる大きなサイズのバッグ。基本作品と同じ手法で作りました。持ち手部分に厚みが出て、物をたくさん入れても肩が痛くなりにくいデザインです。
基本作品と同じミニバッグを、市販のヌビ生地を使わず、パッチワークで作りました。仕立てもすべて手縫いです。青海波(せいがいは)のキルティングラインが涼やかな、夏にぴったりの作品です。
応用作品1を、こちらも手縫いのパッチワークで。
「 ミニバッグは、スーパーやコンビニのレジ袋をイメージしてデザインしました。初心者の方はミシンで、パッチワークに慣れている方はぜひ一からキルティングをして、自分好みのバッグを作ってみてください」(洋輔)
洋輔(ようすけ)
手芸家。幼いころから刺しゅうやパッチワークキルト、編み物などの手芸に親しむ。2010年にパリに渡り、刺しゅうと服飾を学ぶ。帰国後、手芸家として雑誌やイベントで活躍し、番組「すてきにハンドメイド」の司会としてもおなじみ。
PPバンドのかごバッグ
軽くて丈夫で、水に強いのが特徴のこん包用のPPバンド。
さまざまな色があり、2色、3色と組み合わせてバッグを作るのが楽しい素材です。シンプルに縦横に組むだけでも、かわいい格子模様が出来上がります。
涼しげな青×白の配色に、黄色を加えてポイントにしたかごバッグ。まち幅が広めでお弁当も平らに収まる使いやすいデザインです。
サイドの模様はこんな感じ。
作品Aと同じ組み方で作る2色使いのかごバッグ。平らな持ち手は本体にぐるりと通しているので、見た目より丈夫でしっかりした作り。かわいいピンクのチェック柄で、お出かけが楽しくなりそう。
高宮紀子(たかみや・のりこ)
バスケタリー作家。バスケタリーの手法による造形作品を製作し、国内外で発表。2012 年より、縄文時代の遺跡で出土したかごの復元にも携わり、当時の技術や素材についての知識を広めている。
【連載】昆布尚子と一緒に 暮らしの中のソーイング “瞬完”ワンピース
京都在住の人気ソーイング作家、手芸家の昆布尚子さんが、
自由な発想で、幅広い世代の人たちに向けて作る服や小物をご紹介。
昆布さんにまつわる方々が登場します。
真夏の日ざしにも負けない大柄なアフリカンプリントで仕立てたワンピース。頭からさっとかぶって着られるので、べたつく夏におすすめの1枚です。今回のモデルは、昆布さんの友人の亀岡有妃さん(身長160㎝ 40代)。4、5月号に登場した富永吏葉子さんの幼なじみです。
すぐに完成する“瞬完” ワンピースは軽い、涼しい、真夏にいい!
暑い夏は、さっと縫ってさっと着られる服で心地よく過ごしたいですよね。そんな気分を形にした、短時間で仕上がるワンピースを考えました。
ポイントは、わき〜すそを斜めに縫ってAライン風のシルエットにし、縫い代はわざと外側に出してフリルにしたところです。
とても簡単に縫えるので、布をかえてたくさん作ってもらえるとうれしいです。この機会にぜひ、大胆な色や柄にも挑戦してみてください。また、コンパクトにたためるので、しわになりにくい布でいくつか作り、旅先でのおしゃれを楽しむのもおすすめです。
昆布尚子(こんぶ・ひさこ)
ソーイング作家、手芸家。昔の着物地や海外のビンテージ布などを使い、個性あふれる服やバッグを製作している。モダンでおしゃれなデザインと、作りやすさ、仕立ての美しさを追求した作品に定評がある。
手芸で巡る世界旅 アメリカ アロハシャツ
撮影/白井由香里 モデル/山口尚美
洋輔デザインで楽しむ! ヌビのデイリーバッグ
撮影/ローラン麻奈 モデル/洋輔
PPバンドのかごバッグ
撮影/白井由香里 モデル/山口尚美
昆布尚子と一緒に 暮らしの中のソーイング “瞬完”ワンピース
撮影/津久井珠美 モデル/亀岡有妃 イラスト/稙田光子
ヘッダー画像
撮影/中野博安