【1杯218円】肉豆腐とレモンサワーが名物の大衆食堂「安べゑ」が昼飲みに最高だった! 意外と知られていない全国チェーンの魅力に迫る
以前、その店の前を通りかかった時から何となく気になっていた。看板にはデカデカとこう書かれている。
「肉豆腐とレモンサワー」
こんなにも酒飲みの心をくすぐるワードがあるだろうか? 正式には「大衆食堂 安べゑ」というお店らしい。昼から営業しているとのことで、さっそく肉豆腐とレモンサワーで昼飲みしてきた!
・実は全国チェーン
「安べゑ」の運営会社は、「はなの舞」や「さかなや道場」で知られるチムニー。首都圏ではほとんど見かけないが、北海道から九州まで出店する隠れ全国チェーンである。
時刻は11時50分。オープンからまだ間もない時間に入店。さすがに飲んでいる人はいないだろう……と思いきや、中にはすでに一杯やっている気合いと年季の入ったベテラン酒飲み衆がちらほら。
“食事のみ勢” と “昼飲み勢” の割合は半々といったところか。注文はQRコードを読み取ってスマホから行うスタイルらしい。
さて、やはりここは名物だという「肉豆腐とレモンサワー」で攻めたいところだが……な、なに!?
レモンサワー税込218円!?
・激安
そう、一番安い『安べゑレモンサワー』はなんと1杯200円ちょっと。キャンペーンでもクーポン価格でもなく、これが定価なのだ。素晴らしい!
中身はとにかく普通の“素レモンサワー”といった印象だが、この価格と潔さは逆に信頼できるだろう。5杯飲んでも約1000円である。
これに合わせるのはもちろん肉豆腐だ。なんでも『黒』と『白』があるらしく、『黒』は醤油ベース、『白』は鰹風味のあっさり出汁とのこと。今回は『黒』をチョイスしようと思うが……
せっかくの昼飲みなので定食にしてみようか。「安べゑ」は定食メニューも充実しており、ランチ目当てのお客も多いようだ。さあ、こちらが私(あひるねこ)が注文した『肉豆腐定食 黒』(税込988円)である!
・名物を食す
店内で圧力調理したという牛すじは、想像以上に肉肉しく、それでいてトロっとやわらか。
ちょっと硬めの豆腐との相性も抜群だ。甘めの醤油出汁も実にいい。『黒』にして正解だ。否が応でも酒がすすむ味付けである。
定食にはご飯とみそ汁、小鉢、漬物、そして白身フライが付く。フライは揚げたてで、これまたレモンサワーによく合う合う~!
というワケで早々におかわりしようと思うが、ここで目に入ったのが『筋トレジョッキ 安べゑレモンサワー』(税込658円)だ。“映え” とも “エモ” とも無縁な、オシャレ度ゼロのネーミング……よし、これしかない! 頼んだれ!!
いやデカッッ!
大ジョッキ程度のサイズかと思いきや、しっかり1リットル仕様のメガジョッキで登場。この飲んでも飲んでも減らない感が最高である。
いっそのこと最初からコイツを頼んで、足りなかったら通常サイズを追加するという飲み方の方が効率的かもしれない。とその時……。
マジかよこの店、配膳ロボがいるのか。
・チェーン店ならでは
ファミレスならいざ知らず、渋いメニューとのコントラストがちょっと面白かった。
ちなみにこの「安べゑ」、売りは肉豆腐やどて焼き串といった肉系なのだが、地味に海鮮メニューも充実している。例えばこちらの『まぐろの刺身』(税込515円)。
失礼な話、まったく期待していなかったのだが、これが想定の少し上を行くおいしさ。よく考えたら「安べゑ」は「はなの舞」や「さかなや道場」と同じグループなわけで、海鮮の仕入れや扱いにそのノウハウが活かされているのかもしれない。
「はま寿司」と同じゼンショーグループの「すき家」が出している海鮮丼のクオリティーが、牛丼屋なのに意外と高いのと似たような現象だろう。肉豆腐だけじゃなく、刺身定食なんてのも用意されていたぞ。
今回行った八王子駅南口店はファミレスのようなテーブル席がメインで、食堂としてはもちろん、酒場としてもなかなか快適な環境であった。全国チェーンなのにどこか知られていない感じも含めて、まさに覚えておきたい一軒だ。
今度は夜にも行ってみようと思います。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 肉豆冨とレモンサワー 大衆食堂 安べゑ 八王子駅南口店
住所 東京都八王子市子安町4-9-8 野田ビル1F
時間 11:30~23:00
参考リンク:肉豆冨とレモンサワー 大衆食堂 安べゑ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.