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「ちくわの穴」だった国会は変化していく?

文化放送

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、2月5日の放送に政治アナリストの伊藤惇夫が出演。少数与党となってからの国会に関して語った。

大竹まこと「(伊藤さんに)前回は昨年12月にご出演いただきました。そのときは石破政権のことが『残念だ』とおっしゃっています。通常国会が始まりました。自民党は少数与党ということです。どうなっていくのでしょう?」

伊藤惇夫「国会はいま予算委員会が開かれて、本来ならば関心が集まるはずなんです。ほかの問題に皆さん、気をとられていますけど(笑)」

大竹「ほかの問題も大きいですからね」

伊藤「国会を見ていて、全体的に、少数与党になったからガラッと変わるんじゃないかと思ったら、いまのところそんなに変わっていないんです。ただきょうからおもしろいことがあって。省庁別予算審査というのが始まりました。これ、じつは初めてのことです」

大竹「そうなんですか」

伊藤「これまでの国会って僕、いつも『ちくわの穴』と言っていたんですね。ちくわって表面に焼きがついていてボコボコしているじゃないですか。穴の中はツルツルでしょう?」

大竹「はい、はい」

伊藤「自公で決めたら、もう通ったも同然。国会はスルッと通すだけの立場だった。それがかなり変わったわけです。省庁別の審査ということは、各省庁の予算案を見て『これは無駄じゃないか』『これはおかしい』というのを審査するんですね。ようやく国会が少し機能を発揮し始めたかな、とは思います。ただ全体的に見て、103万円の壁の問題もあるし」

大竹「はい」

伊藤「教育無償化の問題もある。ただみんな事前審査、事前協議なんです。予算案がまとまって国会に出てくる前に自民党、公明党と日本維新の会、自民党、公明党と国民民主の間で事前に協議をして、非常にあやふやでありながら合意事項をつくっているんですね。でもこれ、おかしな話で。いまやっている審査の中で予算の無駄や『ここはほかに付け替えたほうがいいな』、そういう話が出てきたとき、初めて『じゃあ我々の主張している政策を、ここをカットする代わりに入れてください』というのを国会でやればいい話なのに」

大竹「うん」

伊藤「相変わらず事前に、見えないところでやりとりしている。そういう部分が『変わりきっていないな』という印象がありますね」

大竹「本来なら各省庁が出した予算を、それが決まる前に『この予算はどうだ、こうだ』とやりあう。今回初めてそういうことになったなら、103万円の壁やそういう問題も、予算の配分が、この中でどうできるか、という話をしなくてはいけない」

伊藤「ここにこれだけのお金があるのなら、こういう政策をしましょう、というのを国会の場を通じて野党が主張していく。というのが、いわば理想に近いかたちだと思うんですけど、まだそこまでは行っていない、という感じですね」

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