ccとmlの違いは?単位の使い分けや換算方法を詳しく解説!
ccとmlの違いは何?
同じ計量カップでもccとmlで表記が違うものがありますよね。何が違うのかイマイチ分からない……という方は少なくないのではないでしょうか。
ccとmlのもっとも大きな違いは、単位の基準です。それぞれの単位の元となる基準を解説します。
cc
ccは、英語表記の「cubic centimetre(キュービック センチメートル)」、フランス語の「centimètre cube」の頭文字をとった言葉。単位の基準は、センチメートルです。
日本語では体積の単位である「立方センチメートル」を意味します。
ml
mlは、「millilitre(ミリリットル)」の略語です。「1Lの1000分の1」という意味を指し、単位の基準はリットル。こちらも、ccと同じ体積の単位です。
ccとmlの量は同じ?違う?ひと目で分かる換算法
ccとmlの量は、同じ量の体積を示すため同じです。もう少し掘り下げるために、リットルの定義を解説します。
リットルの定義は、1795年にフランスで制定されました。メートル法に基づき、1L=10cm×10cm×10cmと定められたのです。
1L=1000立方センチメートル、つまり1000ccと同じ体積になります。
レシピや計量カップによって表記が違っても、同量で計れば間違いありません。
同じ量なのにふたつの単位がある理由
ccとmlは同じ体積を表すのにも関わらず、ふたつの単位があるのはなぜなのでしょうか?
その理由は計量法にあります。1959年に制定された計量法では、計量の基準となる単位を定めていて、そのひとつがccなのです。
その後、世界共通の単位である国際単位系(SI)を日本でも採用するため、1992年に法律が改正されました。これにより、計量の単位としてmlが使用されるようになりました。mlが使用されるようになってからも一部でccの表記が残っており、ふたつの単位表記があるのです。
世界ではccよりもmlが推奨されている
ccは、車やバイクの排気量、計量スプーンなど、現在も身近なところで使われている単位です。ですが、前述のSIや日本の計量法では、体積の単位を表す標準記号を立方センチメートルと定めているため、ccの使用は推奨されていません。
現在は、世界中のさまざまな製品の表記がccからmlに統一されつつあります。
ccとmlは単位が違っても同じ量!
ccとmlは単位の元となる基準が違いますが、同じ体積を指します。混乱しがちなふたつの単位ですが、同じ量と覚えておけば間違いありませんよ。
表記が異なる製品が混在しているのは、計量法の改正以前から使われていたccが、mlが使用されるようになってからも一部で使用されているからです。
ccとmlは日常生活で目にすることが多いので、ぜひご紹介した情報を参考にしてくださいね。