【横浜市金沢区】横浜創学館高校 40年ぶりに食堂刷新 ロゴや名称を生徒が考案
横浜創学館高校(廣瀬裕校長)=金沢区六浦東=の食堂が9月1日、約40年ぶりにリニューアルされた。「航海」をコンセプトに、施設名「夕照キャビン」やロゴは生徒が考案。食堂だけでなく、休憩場所や自習室としても利用できる空間が完成した。
同校は昨年春頃から、長机にイスが並んだ無機質な食堂を、カフェのような憩いの場にしようと、(株)オンワードコーポレートデザインと「食堂リニューアルプロジェクト」を開始。海の近くにある同校で学ぶ3年間を航海に見立て、「Voyage(航海)」をコンセプトにした。
施設名は、生徒会でアイデアを出し合い、同校から徒歩7分ほどの場所にある「夕照橋」と、船の客室をイメージした「キャビン」を取り入れた「夕照キャビン」に決まった。あわせて施設ロゴも生徒たちで考案。いくつか案が出た中で、錨をモチーフに、創学館のSとGを組み合わせたロゴが選ばれた。
食堂は室内に189席、屋外テラスに56席が設けられている。食事だけでなく、自習もできるようにコンセントやカウンター席なども設置されている。また、食堂の壁面には、生徒一人ひとりがメッセージを書いた付箋を貼ることで一つの絵が完成する「ポストイットアート」を配置。文化祭や入学式など季節やイベントに応じて生徒参加型のアートが完成する。
9月1日のオープン当日、食堂リニューアルに携わった生徒会長の毛利遊さん(2年)も初めて食堂へ。「質素だった食堂が生まれ変わった。目に見えない人と人とのつながりが強くなる、そんな場所になれば」。ロゴをデザインした副会長の末森勇気さん(同)は「ロゴが採用されうれしい。今後何年もロゴが残ると思うと責任を感じるが、みんなが気軽に来られる場になってほしい」と話した。
文化祭で開放
食堂は9月13日(土)、14日(日)に開かれる文化祭「夕照祭」で開放される。来場希望者は12日(金)午後5時までに予約を。