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超一級磯でのフカセ釣りで尾長グレと良型イサキ好捕【西伊豆】大量のエサ取りに苦戦

TSURINEWS

カツオ島でキャッチした良型イサキ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

西伊豆町田子地区の沖磯へフカセ釣りに出かけた筆者。動かない潮と大量のエサ取りに大苦戦。工夫を重ねて本命の尾長グレと良型イサキを手中にした釣行をお届け。

西伊豆でグレ釣り大会

年明けから天候に恵まれない日が非常に多い。延期のない大会や例会ならばそれはそれで仕方ないと諦めも付くが、全国大会の予選会となるとそうはいっていられない。今回の釣行も天気図や天気サイトと毎日にらめっこ状態が続いた。

西伊豆エリアの様子(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

釣行予定は6月18日から20日の3日間。18日はメーカー主催の関東東海地区南伊豆グレ予選を勝ち上がった選手を集めて、南伊豆入間地区でセミファイナルを行い、全国大会出場選手を決める審判役員。19日は延期4回目で開催となる、同じくメーカー主催の関東東海地区西伊豆グレ一般予選雲見B日程。こちらも審判役員として参加した。

無事に大会が開催された(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

無事開催

週間予報ではかなり厳しい状況ではあったが、お天気は気まぐれ。大会前々日辺りから好転し、セミも予選も無事に開催することができてホッとした。

田子で尾長グレとイサキを狙う

大会委員長の2日間は釣りができなかったこともあり、せっかく伊豆に行っているし、お休みも取っているので、翌日の20日は思う存分自分の釣りを満喫すべく、西伊豆町田子地区へと向かった。理由は、梅雨時に狙える大型の尾長グレと脂が乗って激旨なイサキが狙えるからだ。

いつものようにお世話になっている田子港の渡船福由丸船長さんに事前に予約を入れ、港集合4時30分、出船は5時とのこと。曇天とはいえ、朝からムシムシとした梅雨空である。

海上はベタ凪で、最初にアジの活き餌を泳がせて釣るアオリイカ釣りの釣り人を陸寄りの磯へ降ろした後、沖へと舳先を向けた。次に私の番となり、超一級磯のカツオ島へ上がることができた。

カツオ島

西伊豆の田子地区は、地方から沖磯と大小様々な磯がある。特に、沖磯には女島、雄島という名称の磯群があり、潮通しも良く、多種多彩な魚が生息し、いろいろな釣り方で釣りを楽しむことができる。

そういった磯群の中でも更に超一級となるカツオ島は別格の沖磯。田子地区の一番沖に位置することから、潮流、水深、複雑に点在する根などが魚たちの格好の棲みかであり、回遊磯となっている。

過去に日本記録となる82cmイシダイが釣り上げられ、一躍その名を全国の石鯛師たちに轟かせたことでも有名である。

カツオ島(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

エサとタックル

いつものように渡礁後は、潮流の速さと向きを確認し、釣り座となる場所を選んだ。その後に、コマセ作り。用意したのはオキアミ6kgに対して、ニューグレパワーV11一袋、グレパワーV9二袋。

サシエサはくわせオキアミスーパーハードM、グレ丸、特鮮むきエビ。コマセは表層から中層を狙い易いブレンドパターン。サシエサは多少のエサ取りならばローテーションしながら使うことで数釣りが可能になることから用意した。

タックル

組んだ仕掛けは、竿がま磯インテッサGV1.25号5.0m。リール2500番のフロントドラッグ機能付きレバーブレーキタイプ。ミチイト、新製品「銀鱗SSトーナメンターMK1」1.75号。

タックルとランディングネット(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

ハリス、トヨフロンハイパーガイアXX2号10mをミチイトと直結し、ハリスの中にウキ仕掛けを組んだ。

使用したウキ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

ハリはA1一刀グレ7号。50cm級尾長グレを念頭に置いた男前タックルで挑んだ。

刺しエサやハリ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

エサ取りの小サバに苦戦

渡礁前に見た渡船の水温計は水温26.4℃。昨日までの南伊豆入間や西伊豆雲見は24℃台であったので、田子の海は更に海水温は高い状況。魚の活性を見るコマセを撒いて見た。

案の定、磯際周辺は、巨大なイスズミ、コッパ尾長、それと10cmほどのサバの大群がワッとコマセに集まってきた。潮はほとんど動いていない。そこで、できるだけ磯際にエサ取り用のコマセを撒き、沖に本命ポイントを作るコマセを少量撒いた後仕掛けを投入する狙い方で暫くはやってみた。

小サバが一投一尾

春先に小サバがエサ取りとなることはあるが、今の時期にまだ大群でいるとは困った。釣り方として事前に考えていたのは、表層から中層に掛けてコマセと軽めの仕掛けを同調させながら、食い上がって来た活性の高いグレを釣る作戦。梅雨時には効果的な釣り方の一つ。

ほどなくして一応本命の30cmくらいの尾長グレを釣り上げることはできた。がしかし、後が続かない。サシエサが本命のタナまで全く届かないのだ。磯際も、沖もコッパ尾長やイスズミが邪魔をすることよりも、小サバが一投一尾で食ってしまう。

泳がせも不発

ならばと、釣れた小サバを活きエサにして、平スズキ、ヒラマサ、ブリといった青物を狙ってみたが反応はない。やはり、超一級磯といえども、潮があまり動かなくては難しい。

潮流れ始めて35cm級グレ

釣り開始2時間ほどした頃からようやく右にやや速く流れ出した。少しはエサ取り分離作戦がしやすくなった。磯際にエサ取り用コマセ。出来るだけ遠投して本命を狙うようにコマセと仕掛けを投入。35cmまでだが、尾長グレを釣ることができた。ただサイズアップができない。

35cm級グレをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

仕掛け変更で良型イサキ

そこで、思い切った仕掛けの変更をした。軽い仕掛けでは、表層一面に居着いてしまっているサバを避けることができない。ここは全く違うタイプの仕掛けが有効と考えた。丸玉1号オモリを背負うウキ仕掛けに変更。

狙い方としては、磯際にエサ取り用コマセを撒くまでは同じで、その後、エサ取りの数が少ないエリアにまずは仕掛けを投入し、タナまでサシエサが落ちたタイミングでコマセを撒く作戦。

この作戦は大成功とまではいかないまでも、狙いのイサキ、それも35cm級の良型も含めてぽつぽつ釣り上げることができた。尾長もイサキも脂が乗って、今が旬。釣り味と食味ともにこの時期ならではの狙い魚だから、嬉しさも格別。

良型のイサキが釣れた(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

コマセ切れで納竿

さあ、これからバンバン釣るぞといきたかったが、残念ながら持参したコマセはエサ取り対策で底をついてしまい、お昼に上がることにした。

狙いの大型尾長グレには出合えなかったが、自然が相手の磯釣り。磯に上がって釣りができるだけで楽しい思いをすることができるのは釣り人の特権だ。

まだまだ、イサキも大型尾長グレも十分狙える。バチバチッ!と指先を弾くアタリを味わいに行ってみてはいかがだろうか!

<塩田哲雄/TSURINEWSライター>

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