日本の歴代夏季・冬季パラリンピック獲得メダル数大会別一覧 パリ大会で計41個獲得
パリで3位タイの金メダル14個
「花の都」で12日間にわたって熱戦が繰り広げられたパリパラリンピックが幕を閉じた。日本は金14、銀10、銅17で計41個のメダルを獲得。金メダル数は歴代最多17個を獲得したアテネ、ソウル大会に次いで3位タイ、メダル総数はアテネ、東京、ソウル大会に次いでシドニー大会と並ぶ4位タイだった。
国別では中国が金94、銀76、銅50の計220個で最多。2位がイギリスで金49、銀44、銅31の計124個、3位がアメリカで金36、銀42、銅27の計105個だった。
夏季パラリンピック大会別の日本のメダル獲得数が下の表だ。
パラリンピックは1948年7月のロンドンオリンピック開幕日に、戦争で負傷した兵士たちのリハビリテーションとしてイギリスの病院で競技会を開催したのが起源とされている。
1960年の第1回ローマ大会は日本は不参加だったが、1964年の東京大会から選手団を派遣。卓球男子ダブルスの猪狩靖典・渡部藤男組が金メダルに輝くなど計10個のメダルを獲得した。
1988年ソウル大会から「パラリンピック」が正式名称となり、夏季オリンピックと同一地での開催が復活。同大会で日本はアテネ大会と並ぶ歴代最多17個の金メダルを獲得している。
2024年パリ大会では水泳・男子50m平泳ぎ(SB3)の鈴木孝幸、水泳・男子50m自由形(S11)の木村敬一、バドミントン・女子シングルス(WH1)の里見紗李奈、車いすテニス・女子シングルスの上地結衣、車いすテニス・男子シングルスの小田凱人、車いすラグビー日本代表らが金メダル。計41個のメダルを獲得した。
次回は2028年にロサンゼルスで開催。日本代表はここまで計468個のメダルを獲得しており、記念すべき500個目のメダルが期待される。
Ⓒゲッティイメージズ
冬季は長野大会の計41個が最多
続いて冬季パラリンピックのメダル獲得数も見ていこう。
1976年にスウェーデンのエンシェルツヴィークで開催された第1回大会は日本は不参加。1980年のヤイロ大会(ノルウェー)で初参加したものの、メダルは獲得できなかった。
日本初のメダルは1988年インスブルック大会(オーストリア)。アルペンスキーのジャイアントスラロームで三野勉と池田恵美子が銅メダルに輝いた。
1998年の長野大会では金12、銀16、銅13の計41個を獲得するメダルラッシュ。2022年北京大会まで97個のメダルを獲得しており、2026年3月に開催されるミラノ・コルティナダンペッツォ大会で100個目の大台到達が濃厚だ。
【関連記事】
・日本の歴代夏季・冬季五輪獲得メダル数大会別一覧、パリオリンピックで海外大会最多記録更新
・多様性認めるパラリンピックに聴覚障害者が参加できない理由は?
・「全盲スイマー」木村敬一が再び世界へ、取り戻したい「置き去りの感情」とは
記事:SPAIA編集部