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食べたら、栃尾に行きたくなる。長岡市の「EUNP リストランテ」。

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食べたら、栃尾に行きたくなる。長岡市の「EUNP リストランテ」。

長岡駅から徒歩10分の場所にある「EUNP リストランテ」。以前は「CASUAL DINING EU Cafe」というカフェでしたが、コロナ禍を経て、イタリアンのお店にリニューアルしました。このお店では、オーナーの飯濵さんの地元である栃尾の食材を使ったお料理が楽しめます。今回は、飯濵さんにお店をつくるまでのこと、コロナ禍でのリニューアルのこと、お店で楽しめるお料理のことなど、お話を聞いてきました。

EUNP リストランテ

飯濵 祐介 Yusuke Iihama

1982年長岡市出身。新潟工科専門学校でインテリアを学び、卒業後はアンティーク家具や雑貨を扱う会社で働く。結婚を機に長岡の飲食店で働き、2013年に「CASUAL DINING EU Cafe」をはじめる。コロナ禍で「EUNP リストランテ」にリニューアル。二児のパパで、休みの日は子どもとの時間を大事にしているそう。

インテリアから飲食へ。飯濵さんのこれまで。

——今日はよろしくお願いします。まず、飯濵さんのこれまでを教えてください。

飯濵さん:高校を卒業後、新潟工科専門学校でインテリアのことを学びました。卒業後はアンティーク家具や雑貨を扱う会社で働いていたんです。

——どうしてインテリアを学ぼうと?

飯濵さん:本当はバスケがやりたくて、長岡工業高校の電子科に入ったんですけど、自分には向いていなくて。卒業のタイミングで長岡から出たい気持ちもあったので、新潟の専門学校に進もうと思ったんです。自分が何が好きかを考えたとき、小さい頃から図工が好きだったのを思い出して、インテリア系の学校に決めました。

——今はインテリアとは違う、飲食店をされているわけですが、それにはどんな経緯があったのでしょう。

飯濵さん:アンティーク家具の会社で働いているとき、アンティーク家具を取り入れたカフェが流行っていたんです。仕事で東京のカフェに行ったときに、上司から「こんな雰囲気のカフェやってみたら?」って言われたんですよ。調理のことを学んでいなかったけど、「いいな」ってなんとなく思って。そこから自分のお店を持ちたいと思いはじめました。

——その後、長岡の飲食店で働きはじめたんですよね。もともと、飲食店で働いた経験が?

飯濵さん:高校生のときにカフェでアルバイトをしていましたし、専門学校のときも新潟駅前や駅南の飲食店でアルバイトをしていましたね。もしかしたら、勉強よりもバイトを頑張っていたかもしれません(笑)。飲食業との関わりがあったからか、職種を変えることに抵抗はなかったですね。居酒屋さんでホールを、ダイニングバーで調理を2年半ずつやっていました。

——お店を出すという目標に向かって、接客と調理、どちらも経験を積んだんですね。

飯濵さん:お店を出すんだったら、自分でも料理をできるようにしたかったので。その後、2013年に「CASUAL DINING EU Cafe」をオープンしました。「EU」は、僕の名前の頭文字からとっています。インテリアに携わっていたのもあって、店内のインテリアや雑貨は僕が自分で選びました。リニューアルしてからも、店内の雰囲気を変えることはしなかったですね。

苦しい中かたちを変えた、「EUNP リストランテ」。

——「CASUAL DINING EU Cafe」がリニューアルしたのは、コロナ禍でしたね。

飯濵さん:あのときは、うちも他のお店と同じように苦しい思いをしました。そのとき、ふと「コロナが落ち着いた後も、このままでいいのかな?」って考えたんです。当時、イタリアンのシェフが働いてくれていたのもあって、イタリアンのお店にリニューアルすることにしました。

——それが「EUNP リストランテ」なんですね。「EUNP」の「NP」って……?

飯濵さん:「N」は「長岡」、「P」は「パスタ」の頭文字を取りました。本当は「長岡 パスタ」って入れたかったのですが、店名の画数をみてもらったら「単語の頭文字をとったほうがいい」って言われてこの名前にしました。

——コロナ禍でお店のかたちが変わりましたが、当時を振り返ってみていかがですか?

飯濵さん:売上は減少しましたし、スタッフも思うように働かせてあげられなくて、辛かったですね。でも、ネットで食品を販売することへのハードルが下がったのは良かったです。うちはオンラインでの販売を、早い段階からはじめることができましたし。

——オンラインで販売していた、「三尺玉ハンバーグ」は大きな反響がありましたね。

飯濵さん:あのハンバーグは地鶏を卸してくれている業者さんの相談がきっかけで生まれた商品なんです。コロナ禍で鶏肉の流通が滞ってしまったけど、鶏の飼育はしなきゃいけない、と困っていたみたいで。「せっかくなら、地鶏を使って何か名物をつくろう」と思い、栃尾の地鶏である「虎千代鶏(とらちよまる)」を使ってハンバーグをつくりました。長岡花火の「三尺玉」が300キロあることにちなんで、300グラムにしたんですよ。

——このハンバーグ、今はお店で楽しむことができるんですよね。

飯濵さん:コロナも落ち着いたので、今はお店でのみ提供しています。ガッツリ食べたい方は300グラム、「そんなに食べられないよ」って方には120グラムのハンバーグをご用意しているんです。これを目がけて来てくれるお客さまもいるので、やってよかったなと思っています。

栃尾を存分に楽しめる、料理とお酒。

──ハンバーグと並んで人気なのが「渡り蟹のトマトクリームパスタ」ですね。

飯濵さん:リニューアル以前のイタリアンのシェフがいたときからの人気の一皿ですね。他店で提供している「渡り蟹のトマトクリームパスタ」とは違い、スパイシーで癖になるパスタです。

——スパイシーなトマトクリームって、珍しいですね。長岡の食材を使ったお料理も気になります。

飯濵さん:「三尺玉ハンバーグ」にも使っている「虎千代鶏」はぜひ食べていただきたいですね。うま味たっぷりのジューシーな「虎千代鶏」を存分に堪能できますよ。長岡の食材でいうと、山古志村で育てられた「にいがた和牛」もオススメですよ。

——虎千代鶏、パリッとした皮とプリプリなお肉がたまらないです。

飯濵さん:お肉と一緒に、ワインも楽しんでもらえたら嬉しいですね。栃尾でいうと「WINE FARM TOCHIO」さんのワインもご用意しているので、ぜひ一緒に楽しんでもらいたいです。

——ここに来れば、栃尾を堪能できちゃいますね。こちらでお店をはじめて13年目に突入しますが、これからはどんなことをしていきたいですか?

飯濵さん:食材やお酒を通して、もっと栃尾を発信できるお店にしていきたいです。栃尾には日本酒では「越銘醸」さんや「諸橋酒造」さん、ワインでは「WINE FARM TOCHIO」さんなどがあって、美味しいお酒がたくさんつくられているんですよ。その一方で、栃尾の過疎化は着実に進んでいて。そこに少しでも力になれるように、栃尾の魅力をみなさんに伝えていきたいんです。

——このお店から、栃尾に足を運ぶきっかけが生まれるように。

飯濵さん:そのために、ハンバーグもつくっていましたから。今後は栃尾の酒造さんやワイナリーとコラボしてイベントなんかもできたらいいなって思います。僕自身としては、ソムリエや「SAKE DIPLOMA」など、お酒に関する資格を取って、オススメするときの説得力を持たせていきたいですね。

EUNP リストランテ

長岡市東坂之上町3-4-3 梅田ビル1F

火曜〜金曜 17:00-22:00

土曜 12:00-15:00、17:00-22:00

日曜、月曜定休日

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