無名の医者は、どのように日本を救ったのか?『雪の花 ―ともに在りて―』東京国際映画祭 正式出品&世界最速プレミア上映決定
巨匠・黒澤明監督に師事し、監督デビュー作『雨あがる』(00)以来、一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉堯史監督が、吉村昭の原作「雪の花」(新潮文庫刊)を映画化。多くの人命を奪う疫病と闘った一人の町医者・笠原良策の生き様を描いた『雪の花 ―ともに在りて―』が、2025年1月24日(金)より公開される。
このたび、10月28日(月)から11月6日(水)まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座で開催されるアジア最大級の映画祭「第37回東京国際映画祭」にて、本作が【ガラ・セレクション部門】に出品されることが決定。特別上映が行われる。
今明かされる、愛と感動の実話
江戸時代末期。死に至る病・疱瘡(天然痘)が大流行して多くの人命が奪われていく中、福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)は、どうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻・千穂(芳根京子)に支えられながら、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が伝わっていることを知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を長崎から入手すべく、様々な困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして国をも巻き込んでいく。知られざる無名の町医者は、どのようにして日本を救ったのか――?
笠原良策役には、映画俳優として数々の賞を受賞し、世代のトップランナーである松坂桃李。使命感に溢れる人物をひたむきに、力強く演じ切り、作品を牽引する。そして良策の妻・千穂役に芳根京子。周りを明るく照らす太陽のような、だが意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じる。そして、良策を導く蘭方医・日野鼎哉役に、名実ともに日本を代表する俳優・役所広司。
「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭で、日本及びアジアの映画産業、文化振興に大きな足跡を残し、今ではアジア最大級の国際映画祭と言われている。その中でも注目度の高い【ガラ・セレクション部門】とは、世界の国際映画祭で話題になった作品や、国際的に知られている巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画等を取り扱う部門で、昨年の第36回では、北野武監督が戦国時代を舞台に描いた『首』や「第80回ヴェネチア映画祭」で最高の栄誉である金獅子賞を獲得したエマ・ストーン主演の『哀れなるものたち』など、国内だけでなく世界的にも話題となる作品が幅広いジャンルから数多く出品されていた。今回の特別上映で全国公開に先駆けて初お披露目となる本作が、東京、そして世界中に発進する愛と感動の実話。
『雪の花 ―ともに在りて―』は2025年1月24日(金)より全国公開