EXILE AKIRA/EXILE TRIBE『Iwata Seaside DREAM Fes 2025』が11月8日(土)、9日(日)に開催!
EXILE AKIRAと元ラグビー日本代表の五郎丸歩が発起人として設立した一般社団法人 Future Innovation Labが主催する音楽イベント『Iwata Seaside DREAM Fes 2025』が、11月8日、9日に静岡浜松シーサイドゴルフクラブにて開催された。
【写真】11月8日、9日に静岡浜松シーサイドゴルフクラブにて開催された『Iwata Seaside DREAM Fes 2025』(全25枚)
静岡いわたPR大使でもあるAKIRA、元ラグビー日本代表の五郎丸がタッグを組み、磐田市の魅力を全国へ発信する音楽フェス。野外音楽ライブに加えて、スポーツや音楽などの磐田市の魅力資源を活用したワークショップやアクティビティを実施し、2日間合計で11,218名が来場した。
フェスにはAKIRAが所属するEXILE THE SECONDをはじめ、LDH所属アーティスト総勢10組が出演。本記事では2日間の模様をレポートしていく。
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快晴となった初日のオープニングアクトに登場したのは、LDHが運営するダンススクール・EXPGの生徒たち。キッズダンサーを含めた夢見る卵たちが、「Fly Away」「銀河鉄道 999」といったEXILEのキャッチーなナンバーに乗せて、早くから集まった参加者の熱を上げていく。
メインアクトとしてトップバッターを飾ったWOLF HOWL HARMONYは、爽やかな「Pink Flash Lights」からアッパーチューンの「Bossa Bosa」へと、スタートから緩急あるステージを展開し、フロアをハンズアップさせていく。「Frozen Butterfly」ではアカペラによる歌い出しで、美声を自然豊かな会場に響かせた。静岡県出身のGHEEは、「ただいま!」と地元に帰ってこられた喜びを爆発させる。甘くて苦い経験がこの先の未来をきっといい方向に導いてくれる、というメッセージが詰まった新曲「Marmalade」も披露し、フロアが温かな雰囲気に包まれていた。
KID PHENOMENONは、佐藤峻乃介の「どっちが楽しめるか勝負をしましょう!」という合図と共にデビュー曲「Wheelie」で盛り上がりがさらに加速。バイクのハンドルを握る振り付けが楽しい〈Boom Boom〉のフレーズでたくさんの笑顔が生まれていく。メンバーの等身大の思いが刻まれたエモーショナルなナンバー「存在証明」では会場が一体に。ラストは、クールなヒップホップナンバーの新曲「Black Flame」でファンを魅了した。
LIL LEAGUEは、恒例の自己紹介ラップに加えて、今回のために特別に書き下ろしたラップで「48 BARS RELAY」を披露。随所に〈磐田〉というワードがインサートされた愛のこもったリリックで、磐田市に挨拶を交わす。MCでは、難波碧空が今回のセットリストを【SHOKICHIさんスペシャル】と題し、その前に披露していた「HEAVY GAMER」など、LIL LEAGUEのお父さん兼プロデューサーであるEXILE SHOKICHIが手がけた楽曲のみで構成していることを明かす。続けて、バラードソング「15分」、デビュー曲「Rollah Coaster」でEXILE MAKIDAIへとバトンを繋いだ。
ステージに現れたEXILE MAKIDAI from PKCZ®はDJセットによるメドレーでフロアを沸かせていく。「24karats GOLD SOUL」に始まり、「24karats」で締めくくられる20分の中では、「No Limit」でWOLF HOWL HARMONYのメンバーがヤマハ発動機が展開する次世代電動操船システム「HARMO」搭載艇に乗って、ライブエリアの横にある鮫島池から登場するサプライズも。さらに「WON'T BE LONG(EXILE MAKIDAI Remix)」では、RAPで楽曲に参加したPSYCHIC FEVERのJIMMYがスペシャルゲストとしてステージに迎え入れられ、フロアを縦に揺らす。「最高のグッドバイブスありがとうございます!」とMAKIDAIはファンそして磐田市に感謝を告げた。
続いて登場したのは、世界を股にかけて活躍するPSYCHIC FEVER。「Reflection」「SWISH DAT」「What's Happenin’」といった今年リリースのナンバーで、最新のPSYCHIC FEVERのステージを見せていく。刀を鞘から抜く姿を振り付けに取り入れた「SWISH DAT」はヒップホップと和を融合させた、グループの最新楽曲だ。MCでは「僕たちのことを知ってる人も、知らない人も楽しめるような曲を持ってきたので、楽しめますか!」とJIMMYが人差し指を掲げると、指先にとんぼが止まるというハプニングも。ラストは渡邉廉のビートボックスから、世界的バイラル曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」で会場をロックした。
EXILE THE SECONDは、バックバンドを従えて登場。AKIRAの磐田凱旋公演、EXILE THE SECONDのデビュー13周年記念日の翌日、怪我から復帰したEXILE TETSUYAにとっての久々のステージというメモリアルが重なり、ファンの大歓声に迎えられたメンバーのテンションは1曲目「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」から最高潮に達している。パーティーチューン「ASOBO!」ではSHOKICHIが〈こんばんは磐田 Baby 僕たちと遊ぼう〉と歌詞をアレンジ。「HERE WE GO」ではメンバー5人が息の合ったダンスブレイクを披露する。
MCではハッピーなこととして、8カ月ぶりに復活を果たしたTETSUYAを祝福。「みなさん心配かけました!リハビリの生活でしたけども、昨日13周年を迎え、その1日目、ファーストデイをセカンドで復活できるのが嬉しいなと思います。僕、歌ってないんだけど、もう声枯れてるよ……(笑)。それくらい上がってます!ただいま!」と溢れる思いを伝えた。
「まだまだ夢の途中です。旅の途中です。」というSHOKICHIの一言から始まった「On My Way」では、会場に集まったファンの美しい歌声が青空へと響き渡っていく。「Choo Choo TRAIN」にはMAKIDAI、PSYCHIC FEVERがステージに登場。全員が肩を組んで一つになる。「24WORLD」ではPSYCHIC FEVERのボーカルも歌唱に参加。「Going Crazy」にはLIL LEAGUE、KID PHENOMENON、WOLF HOWL HARMONYも集結した。
EXILE NESMITHによるお馴染みのフレーズ「なぁーにやってんだよ!」が炸裂する一幕もありながら、ラストは「RAY」でEXPGを含む全アーティストを呼び込み、初日は幕を閉じた。
初日とは打って変わって、少し肌寒い雨模様となった2日目。どんよりとした雰囲気をオープニングアクトのEXPGが盛り上げていく。
2日目、トップバッターを飾るのはTHE JET BOY BANGERZ。「RAGING BULL」「Jettin’」といった彼らの始まりの楽曲で、歌とダンスの両軸で隙のないパフォーマンスを見せつけ、会場の熱気を上げていく。最新のアッパーチューン「Let's Dance」では、歌詞にもある通りにハメ外して騒ぐフロアに、メンバーの笑顔が弾けていた。
DOBERMAN INFINITYとしても後に出演するSWAYがソロとして登場。9月にサプライズリリースしたばかりのアルバム『PSYCHO JUNK』から、「シャンパンよりもテキーラがいい」「Lil bit」「くだらねぇ」「JAM OUT」といった最新のナンバーを投下。「雨ですが、心は晴れていきましょう!」とSWAYはフロアに投げかける。「この曲も思い返してみると久々かな」とラブソング「Perfect Love」を歌唱。SWAYとしての再会を約束し、「またね」でアクトを締めくくった。
雨が少しずつ弱まり、ステージの向こうに虹がかかった頃、PKCZ®からEXILE MAKIDAI、DJ DARUMA、ALAN SHIRAHAMAがステージへ。「PLAY THAT (ALAN Ver.)」「CHAIN BREAKER (ALAN ver.)」といったキラーチューンを連打。ALANが「雨に負けてんじゃないですか!もっと騒いでいきましょう!磐田!」、MAKIDAIが「雨だからこそ振り切って盛り上がっていきましょう!」と会場を煽っていく。最新曲「Times feat. MA55IVE THE RAMPAGE」のほか、「Put Your Hearts Up, Everybody Jump Up」ではフロアのクレイジーなテンションに、「最高です!これがダンスミュージック!」とALANが指ハートを掲げて笑顔に。ステージ袖ではTHE JET BOY BANGERZメンバーも一緒になって盛り上がっている。ラストはPKCZ®のアンセム「T.O.K.Y.O.」でレイヴ空間と化した。
今年6月に10周年イヤーを締めくくり、次なる10年間に突入しているDOBERMAN INFINITY。「Scream」「Take A Ticket」という今の彼らのライブでは鉄板と言える流れから、SWAYの「飛び跳ねる準備はできてるよな!?」という合図に「JUMP AROUND∞」、会場の歌声が響く「SAY YEAH!!」「SUPER BALL」とまるでワンマンライブかのような盛り上がりを見せていく。雨は上がったものの、あまりの熱気にメンバーは汗で濡れるというほど。「僕らがみなさんの背中を押させてください」とSWAYがメッセージを伝え、新曲の「Proud」、代表曲「We are the one」で会場を一つに。P-CHOの歌詞間違いをあえてイジったり、行きの新幹線にSWAYがスマホを忘れるという失敗エピソードを話しながら、終わりよければ全てよしというメッセージが込められた「マンマミーア!」で大トリを飾るEXILE THE SECONDにステージを渡した。
『Iwata Seaside DREAM Fes 2025』に隣接する会場では、小中高生ダンスチームを対象としたダンスコンテスト「Dance DREAM Challenge 2025」が開かれ、小学生の部からは「ロッキンボーヤ」、中学生の部では「BLiNKER」が優勝。SWAYのMCのもと、2組がトリを飾るアーティストの直前というタイミングで、華麗なパフォーマンスを見せた。
大トリを飾るEXILE THE SECONDは、再び降り出した雨を吹き飛ばす勢いでパーティーチューンを連投。「ASOBO!」でSHOKICHIはライブエリアに出店しているキッチンカーまでもを煽っていく。「Choo Choo TRAIN」にはMAKIDAI、ALAN、THE JET BOY BANGERZがステージに姿を見せる。「24WORLD」ではTHE JET BOY BANGERZもボーカルに参加。「CLAP YOUR HANDS」が続き、会場が一体感に包まれると、「Going Crazy」にはダンスコンテストで優勝した2組もステージに上がり、タオルを回す。
パフォーマーであり、フェスのオーガナイザーを務め、故郷に錦を飾ったAKIRAは、会場に集まったすべての人に感謝を伝える。「磐田市の富士見町で育ち、夢を見て、今日この日まで25年間、凱旋や恩返しのタイミングはいくつかありました。求めるスケール、ビジョン、思いがありましたので、本当の意味で地域の方々が笑顔になってくれることはないか、模索していた時に五郎丸さんと出会い、意気投合してこの日までやってまいりました」と開催までの1年半を振り返る。「磐田市には世界的に有名な企業やスポーツ選手がいる、世界がふさわしい街です。僕も磐田という誇りを持って、引き続き世界で戦って、またみなさんにいろんな形で恩返しできるように頑張ってまいりますので、引き続き磐田をよろしくお願いします!磐田最高です!」とメッセージを送る。
最後のナンバー「RAY」ではAKIRAとともにフェスを準備してきた主催者の五郎丸が登場。「いろんな困難なこともありましたけども、さまざまな方々が協力してくださって、このイベントが成立しました。AKIRAさんが豪華なアーティストを連れてきていただいて、豪華な凱旋ライブになったんじゃないかなと思います。また形を変えて、イベントを、地域貢献というものをAKIRAさんとともにやっていければと思います。またこういう機会がありましたら、足を運んでいただければと思います。ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べ、初開催となった『Iwata Seaside DREAM Fes 2025』は大成功のもと幕を下ろした。
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初日を終えて、AKIRAと五郎丸を直撃。初日の手応えと来年の展望を聞いた。
――初日を終えていかがでしたか?
五郎丸:みなさんが笑顔で帰っていらっしゃるのを見て嬉しかったです。もちろん修正するところはたくさんありますけど、そこは明日に向けて修正していきます。全体的にはすごくいいイベントだと思います。
AKIRA:僕らのことを知らない人たちも楽しんでいただける空間であったり、街の経済も含めていろんな企業の方々、スポーツ団体・飲食店その他、地元住民の皆様、各界の方々が垣根を越えてオールジャンルに集まり、前例に無い浜松シーサイドゴルフクラブというゴルフ場での開催にて、地域が長年築き上げてきた、音楽文化やスポーツ文化を1つに集結させ、相乗効果で一丸となって未来に向かって突き進んでいく。それを、五郎丸さんを筆頭に地元の皆さんが我々の思いに賛同し、手を組んで盛り上げてくださったからこそ、僕らの音楽もさらに引き立ったし、自分がEXILE TRIBEを引き連れてきた意味がありました。自分も夢を追ってきた中で出会った仲間たちとこうやって凱旋することができました。
自分たちにしかできない前例のない音楽イベントを開催し、大人たちはもちろん子どもたちの夢を叶え、憧れを抱く場所を創出するのと共に、本当の意味での我々の日本を元気にという思いが込められておりました。
「新しい風」が吹くシーサイドの贅沢な空間で、夢のような2日間をお届けでき、感慨深い地元貢献となりました。
――来年、再来年に向けての今後の展望を聞かせてください。
AKIRA:僕の思いとしては『Iwata Seaside Dream Fes 2025』だけでなく、磐田には世界で活躍されている企業や、スポーツ選手、各界の方々がいっぱいいますし、「磐田」というキーワードで、いろんな形で五郎丸さんとジョインして、今日に限らず続けていくことが一番大事なのかなと思っています。いろんなところで僕自身も力添えできることがあればという感じではあります。
五郎丸:今回来場いただいた方は、おそらく毎年やってほしいと思っているんじゃないかなと思います。我々はこれまで磐田に関わらせていただきましたので今後も、何かしらこの遠州地域に恩返しできるようなアクションを継続してやっていきたいなと思っています。