試合中に7歳男児が突然死 「息子は私の腕の中で亡くなった」と父親悲嘆(米)
今月17日、米メイン州でスポーツの試合を行っていた7歳少年が突然フィールド上で倒れ、そのまま息を引き取った。少年は先天性心疾患を抱えていて手術を行ったものの、元気いっぱいに過ごしていたという。息子の突然の死に、両親が悲しみの胸中を明かしており、「息子は私の腕の中で息を引き取った」と父親が語ったと、米ニュースメディア『People.com』などが伝えた。
突然の悲劇は今月17日午後、キリスト教主義に立ち、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野で様々な事業を展開する組織、「Young Men's Christian Association(以下、YMCA)」の米メイン州バス市支部が開催していた、フラッグフットボールの試合中に発生した。
フラッグフットボールは、アメリカンフットボールが起源となったスポーツで、タックルの代わりに腰に付けたフラッグを取るなど、安全に楽しめるようなルールが適用されている。
今回試合中に亡くなったのは、選手の一人としてフラッグフットボールの試合に出場していた、エヴァン・ブリッグス君(Evan Briggs、7)だ。試合を見に来ていた父親のネイサン・ブリッグスさん(Nathan Briggs)は、「息子がフットボールを抱えて走っていくのを見たあと、私は水筒を取りに行ったんです。それからフィールドの方を振り返ると、息子が倒れていました」と当時を振り返る。
エヴァン君は心停止状態で、すぐにYMCAのスタッフらが駆け付けて心肺蘇生法を施した。救急隊員も呼ばれ、エヴァン君は病院へ運ばれたものの、死亡が確認された。
「エヴァンは私の腕の中で息を引き取りました」と話すネイサンさんは、エヴァン君が心停止して亡くなったとメディアに明かした。エヴァン君は生まれつき心臓に穴が空いている、心中隔欠損だった。
しかし早い段階で手術により穴を塞いだと言い、その後の経過観察のための通院も欠かさなかった。ネイサンさんは、「エヴァンはいつも歌ったり踊ったりしていて、家では四六時中歌声が聞こえましたよ」と、先天性疾患がありながらも元気で活発に過ごしていたエヴァン君の様子を振り返った。
母親のステファニー・ブリッグスさん(Stephanie Briggs)は、「エヴァンは廊下を一気に駆けていくので、『いったいどこまで行くつもりなの?』と私たちが止めなければならないほど元気でした。もうすぐ8歳になる誕生日だったんです」と話した。
現在、エヴァン君が突然心停止を起こした原因を突き止めるため、検死が行われている。ネイサンさんとステファニーさんはその結果を待つ間、故人の人生を祝福する会「celebration of life」をエヴァン君のために行うための準備を進めている。
このニュースが各メディアにより報道されると、「これは悲しすぎる」「ご両親のことを考えると本当に辛い」「子どもを失うことほど恐ろしいことはないよ」と、ショックを受けるコメントが相次いだ。
なお2020年6月には英イングランドにて、健康な女性が空腹状態で飲酒したことにより突然死したケースが発生していた。
画像は『People.com 「7-Year-Old Boy Dies After Collapsing on Sports Field from Sudden Cardiac Arrest Parents Say」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)