庭のある家の実例3選 | メリットや失敗を防ぐためのポイントも解説
「庭のある家を建てたい」
「庭の大きさや配置で悩んでいる」
このようなお悩みにお答えします。
家に庭を設けると、さまざまな使い方ができるため便利です。また、自然を取り入れられて快適な暮らしも実現できます。
一方で、庭の大きさや配置などで悩む方もいらっしゃるでしょう。
この記事では庭のある家の実例や庭を設けるメリット・デメリット、おすすめの広さや配置、失敗しないためのポイントについて解説します。
これから庭のある家を建てたい方は、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください。
庭のある家の事例3選
庭のある家の実例を3つご紹介します。
1.コの字型の家にある中庭
コの字型の家に配置された中庭。
ウッドデッキを設置することで、室内と同じ高さの床を中庭内にも確保しています。また、コの字型に囲まれているため、外からの視線が入りにくく、プライバシーも十分守られているのが特徴です。
2.カリフォルニア西海岸風の家に設けられた庭
カリフォルニア西海岸風の外観が魅力的な実例。
庭の周囲はフェンスで囲われており、子どもがボール遊びをするのにも安心です。また庭の端には、洗濯物を干すスペースも確保しています。
家と庭のつながりも便利な、使い勝手のよい庭の好例です。
3.子どもやペットのために作られた庭
子どもやペットのために作られた庭。
家の側面に設けられており、残り3面はフェンスで囲われています。ウッドデッキがあり、室内からのアクセスも良好です。
また、子どものすべり台や水遊びの遊具を設置しても十分な広さが確保されています。さらに、ペットの散歩帰りに足を洗えるよう、混合水栓が設置されているのも大きな特徴です。
庭のメリットの1つである、子どもやペットを遊ばせる場としての機能が十分備わっています。
庭のある家のメリット9つ
家に庭を設けることで、暮らしの利便性や快適性が向上します。
庭のある家のメリット9つについて、一緒に見ていきましょう。
1.日当たりや風を室内に取り込みやすい
庭のある家のメリットの1つが、日光や風を室内に取り込みやすいことです。庭のスペースを確保することで、周辺の建物などによって日当たりや風の通りが遮られることを防げます。
たとえば住宅の密集する地域では庭がないと、隣家との距離が近くなってしまい日当たりや風の通りが悪くなるでしょう。一方、庭があれば隣家との間に距離が生まれ、室内に日光や新鮮な空気を取り込みやすくなります。
日当たりや風通しの悪さは、家の快適性だけでなく健康面にも悪影響を及ぼす恐れがあります。特に住宅密集地などに家を建てる場合には日当たりや風通しにも注意して、状況に応じて庭を設けるとよいでしょう。
2.景観がよくなる
景観がよくなることも、家に庭を設けるメリットです。家の外観だけでなく、家の中からの景観もよくなります。
まず外観では、家の建物と庭に植えた樹木などが合わさり、落ち着いた風情のある印象を与えることが可能です。室内からは、窓を通して樹木の緑や草花の色彩も感じられます。
庭がない家に比べると、内・外のいずれの景観もより豊かになるでしょう。
3.子育てに便利
庭のある家は、子育てに便利ということもメリットです。庭は子育て世帯にとって、家にいながら子どもを安全に遊ばせられる貴重なスペースといえます。
たとえば庭の周囲に柵を設けて子どもが一人で外に出られないようにすれば、安心して自由に遊ばせられるでしょう。また、夏にはプールを出して遊ばせることも可能です。
庭のある家は、特に子育て世帯にとって理想的でしょう。
4.ペットを自由に遊ばせられる
庭のある家では、ペットを自由に遊ばせることも可能です。敷地の外に出られないよう対策すれば、ある程度自由に遊ばせられます。
たとえばペットを散歩に連れていく時間がないとき、庭があれば少しだけでも運動させられて便利です。また庭は、ペットのおうちを置くスペースとしても活用できます。
ペットを飼っている世帯や将来ペットを飼いたいと考えている世帯には、庭のある家がおすすめです。
5.家庭菜園やガーデニングができる
家庭菜園やガーデニングができることも、庭のある家のメリットです。庭のスペースを有効活用して野菜や果物を育てたり、好きな草花を楽しんだりできます。
家庭菜園やガーデニングが趣味の方はもちろん、初心者でも庭のスペースで自由に始められることがポイントです。自宅にいながら体を動かすきっかけにもなります。
少しでも興味があれば、庭のある家で家庭菜園やガーデニングを始めてみるとよいでしょう。
6.自然を取り入れられる
庭のある家のメリットとして、自然を取り入れられることも挙げられます。家に庭を設けることで、公園などに足を運ばなくても自然を楽しむことが可能です。
たとえば庭に四季折々の樹木や草花を育てれば、自然を通して家にいながら季節の移り変わりを感じられるでしょう。
自分の好きな植物などを植えられるのも、庭のある家の楽しみの1つといえます。
7.駐車場スペースも確保できる
駐車場スペースを確保できることもメリットの1つです。配置にもよりますが、庭は駐車場として使用できます。
たとえば普段は庭として使用しながら、来客時には駐車スペースとして活用することも可能です。
人を招く機会が多い場合には、庭は接道に面して設けることで、駐車場としても使えて便利でしょう。
8.バーベキューができる
庭のある家ならバーベキューなども可能です。家族で週末にバーベキューをしたり、大人数での食事も自宅で行ったりできます。
バーベキューや友人・知人を呼んでの会食をよく行う人は、駐車スペースの用途と合わせて庭の配置や間取りを検討するとよいでしょう。
9.洗濯物を干せる
庭のある家なら洗濯物を干すことも可能です。日当たりや風通しのよい庭は、洗濯物を干すのに適しています。
庭がない家では室内もしくはベランダに洗濯物を干さなければならないため、乾きづらかったり、広いスペースが確保しづらかったりするのが難点です。これに対し庭があれば、洗濯物が乾きやすく、干すスペースにも余裕があります。
特に家族が多い場合には洗濯物を干す場所として、庭のある家を検討するとよいでしょう。
庭のある家のデメリット6つ
庭のある家には、スペースの確保や費用面などのデメリットもあります。
ここでは6つのデメリットを見ていきましょう。
1.広い土地が必要
庭のある家は、建てるときに広い土地が必要です。建築面積だけでなく、庭スペース分の広さも確保しなければなりません。特に都市部では、そのような広い土地を見つけるのは困難です。
庭のある家を検討する場合には、広い土地が確保しやすい郊外なども視野に入れるとよいでしょう。
2.費用がかさみやすい
庭のある家は、費用がかさみやすいこともデメリットの1つです。広い土地の購入費だけでなく、庭の外構工事費や樹木の購入・植栽する費用などもかかります。
庭のある家を建てる際には、建築費用だけでなく庭にどのくらいの費用が必要かシミュレーションしておくとよいでしょう。
3.定期的な手入れが必要
庭のある家は、定期的な手入れが必要なこともデメリットです。具体的には、庭に植えた樹木や植物、芝などの手入れが必要になります。
ガーデニングが好きな人は問題ないかもしれませんが、そうでない人にとっては継続的な負担になりかねません。
ただし、庭に植える樹木の種類や本数によっても負担は変わってきます。自分で手入れが行えるだけの樹木を植えるようにする、もしくは手入れは業者に依頼するとよいでしょう。
4.プライバシーの確保が必要
庭のある家は、プライバシーの確保にも気を配る必要があります。庭をつくると、敷地外から宅内を見られてしまう可能性が生じるからです。
庭のある家でプライバシーを確保するには、外壁を高くしたり、塀を設けたりするとよいでしょう。また、樹木で視線を遮る方法もおすすめです。
家の間取りや庭の配置に応じた対策を講じるとよいでしょう。
5.防犯面に注意が必要
防犯面に注意が必要なことも、庭のある家のデメリットです。庭のない家に比べて、敷地に入ることが容易になります。たとえば庭の塀を登れば、敷地内に入れるでしょう。
敷地が広いと、それだけ防犯上のリスクがともないます。庭を設ける場合には塀を高くする、防犯カメラを設置するなど、対策が不可欠です。
6.使わない可能性がある
使わない可能性があることもデメリットの1つです。たとえば、子どもが小さいときには遊びやバーベキューなどで頻繁に使う一方、子どもが巣立ったあとは使う機会が減るかもしれません。
庭を設ける場合は、将来のことも踏まえて広さや配置を検討するとよいでしょう。
庭のある家のおすすめ配置3選
庭は家のどの位置に設けるとよいのでしょうか。
おすすめの配置を3つご紹介します。
リビングからつながる庭
おすすめの配置の1つめは、庭がリビングに隣接する配置です。
この配置にすることで、宅内にいながら庭の広さを感じられます。さらにウッドデッキなどを設けると室内と庭をより自然につなげられて、庭が使いやすくなるでしょう。
リビングと庭を一体的に使える、おすすめの配置です。
中庭
2つめにおすすめする配置は、中庭です。コの字型やロの字型の家に設ける庭のことを指します。
中庭の長所は、プライバシーを確保しやすいことです。家の外壁が庭を囲う配置のため、敷地外からの視線が届きにくくなります。
デメリットであるプライバシーを確保しづらい点を解消した、さまざまな用途に使いやすい庭の配置です。
屋上庭園
屋上庭園もおすすめの配置です。一般的な庭の配置とは異なり、家の屋上に庭を配置します。
屋上庭園は、プライバシーや防犯面を確保しやすいことがメリットです。また、芝生を敷いたり植物を植えたりすることで、夏場に室内の温度を下げる効果も期待できます。
庭を設けた際の防犯面が気になる方は、屋上庭園もおすすめの配置の1つです。
【用途別】おすすめの庭の広さ
おすすめの庭の広さを、用途別に解説します。
子どもが遊ぶスペースにする場合
まず、子どもが遊ぶスペースとして庭を設ける場合を考えます。この場合、子どもの遊具やプールなどが置けて、さらに走り回れるスペースが理想です。
あらかじめ、配置したい遊具などの大きさを調べて、そのうえで子どもが走り回れる広さを検討するとよいでしょう。
家庭菜園にする場合
庭を家庭菜園として使いたい場合についても考えてみましょう。この場合、家庭菜園の規模にもよりますが、1〜2坪ほどの広さでも十分な量の野菜や果物を育てることが可能です。
狭すぎると物足りず、広すぎても継続が難しくなります。自分に合った広さを検討して、庭を設けるとよいでしょう。
バーベキューなど大人数が集まる空間にする場合
バーベキューなど大人数が集まる空間として庭を設けたい場合には、最低でも3坪は確保しましょう。
ただし、庭を必要以上に広くしすぎるのはやめましょう。広いスペースが必要な場面は限られますし、広すぎると持て余してしまう可能性が高まります。防犯面での対策も必要です。
検討の段階では広い庭を求めてしまいがちですが、本当に必要な広さを踏まえて庭を設けましょう。
駐車場スペースにする場合
庭を臨時の駐車場スペースとしても使いたい場合を考えてみます。
この場合には、来客の頻度やその際の駐車台数をシミュレーションするとよいでしょう。基本的には1台分のスペースがあれば十分です。
また、普段どのように庭を使うのかも考慮することで、使いやすい配置を決められるでしょう。
庭のある家で失敗しないためのポイント4つ
庭のある家で失敗しないためのポイントを4つ解説します。
1.用途や目的を明確にする
庭のある家で失敗しないためには、まず用途や目的を明確にすることが必要です。何のために使うのかはっきりしないと、無駄が生じるでしょう。
「子どもの遊び場として使う」「家庭菜園のスペースにする」など具体的にイメージすることで、過不足のない広さの庭が作れます。また実際に使うことを想定すれば、使いやすい庭の配置も決まるでしょう。
2.手入れの負担を考慮する
庭を設ける場合には、手入れのことも考えておきましょう。
基本的に庭は広ければ広いほど、手入れの負担が増します。また、植える樹木や植物によっても負担度が変わるため、注意が必要です。
業者に手入れを依頼する場合を除けば、自分で管理ができる規模の庭を作りましょう。
3.将来の使い方も考える
庭を設ける場合には、将来の使い方も考えることが重要です。今必要な広さや用途だけ考えてつくると、後々持て余す恐れがあります。
将来的に改修する方法もありますが、そうでない場合にはあらかじめ手入れがしやすい庭にしておくとよいでしょう。
4.プライバシーや防犯性を高める
庭を設ける際には、プライバシーや防犯性を高めましょう。
庭を設けることはメリットが多い反面、プライバシーや防犯性の確保が難しくなります。このことを理解して高い塀を設けたり、プライバシーを確保しやすい庭の配置にしたりするなど対策を講じるとよいでしょう。
塀は後からも設置できますが、景観的に違和感が生じやすいため最初から十分に検討することをおすすめします。
まとめ:庭のある家でライフスタイルの幅が広がる | 手入れや将来のことも考えよう
この記事では、庭のある家の実例や庭を設けるメリット・デメリット、おすすめの広さや配置、失敗しないためのポイントについて解説しました。
庭を設けるとさまざまな使い方ができるため、ライフスタイルの幅が広がります。一方で、継続して手入れが必要になることや使わなくなる可能性には注意が必要です。
庭のある家を建てる場合には、記事の中でご紹介した実例やポイントも参考にしていただき、後悔しない理想の庭を実現しましょう。