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茅ヶ崎市出身鈴木大海選手 ニューイヤー駅伝出場へ 北陸代表「セキノ興産」所属

タウンニュース

力走する鈴木選手=本人提供

茅ヶ崎市円蔵出身で新潟県を拠点とするセキノ興産陸上競技部所属の鈴木大海(ひろみ)選手(25)が、来年1月1日に群馬県で開催されるニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)に初出場する。鈴木選手は「陸上選手として目標としていた舞台。自分らしい走りをしたい」と意気込んでいる。

鈴木選手が所属するセキノ興産は、11月に開催された北陸実業団対抗駅伝競走大会で2位に入り出場権をつかんだ。

「ニューイヤー」は7区間全長100キロで争われ各区間の距離も長いため、現在は「より長距離を走るトレーニング」を重ねているという。「いい練習が積めて調子は上向き」と手応えを口にする。チームとしては「30位以内」が目標だ。

紆余曲折の陸上人生

鈴木選手が陸上を始めたのは円蔵中学校時代。当時指導した葛西威志さん(現・浜須賀中学校教頭)は「入学当初は特別目立つ選手ではなかった」という。

しかし地道に練習に取り組むうち、徐々に才能が開花。中学3年時は1500mと3000mで全国大会にも出場した。鈴木選手は「練習はきつかったけれど、いい記録が出るともっと頑張ろうと思えた」と振り返る。

藤沢翔陵高校時代には1、3年時に全国高校駅伝の舞台を経験。創価大学時代も主力として活躍した。

ただ、順風満帆の競技生活ではなかった。高校2年時は「自分のミスで」全国高校駅伝出場を逃したことも。

大学卒業後に入団した埼玉県の実業団チームは、会社の方針で陸上部の廃止が決定。「聞いた時は頭が真っ白になった」と振り返る。

その後、当時の先輩選手の紹介で、富山県を本社とする屋根・壁材メーカーのセキノ興産に2022年から所属。仕事と両立させながら競技に打ち込んでいる。

現在でも親交がある葛西教諭は「どんな経験をしても走り続ける芯の強さこそが彼の陸上選手としての特徴」と話す。

大舞台を前に鈴木選手は「自分がいい結果を出すことで地元の若い選手たちにもこの大会の価値を知ってもらえたら」と話している。大会は元日の午前9時15分スタート。

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