最速159キロの巨人右腕 くふうハヤテに派遣 期待と交錯するファンの落胆「今シーズンは…」
■巨人・田村朋輝投手 くふうハヤテに9月30日まで派遣
プロ野球ウエスタン・リーグの「くふうハヤテベンチャーズ静岡」に、巨人から田村朋輝投手が派遣される。両球団が発表した。田村投手は最速159キロの右腕で、投手力が課題のくふうハヤテの戦力として期待される。
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田村投手の派遣はファーム・リーグ参加球団規定に基づくもので、巨人からは3人目となる。昨年は木下幹也投手、今年3月から5月28日までは山田龍聖投手が派遣されていた。田村投手は山田投手と入れ替わる形で、6月6日から9月30日までくふうハヤテでプレーする。
田村投手は東京都出身で、山形県の酒田南高校から2022年に育成ドラフト2位で巨人に入団した。力のある直球が武器で、プロ2年目の昨シーズンに自己最速を2キロ更新する159キロをマーク。オフに参加した台湾でのアジア・ウインターリーグでは守護神を務めて、9試合で防御率1.38の好成績を残した。
3年目の今シーズンはイースタン・リーグで2試合に登板して1勝1敗、防御率0.00。最近は主に3軍戦に出場していた。
田村投手のくふうハヤテ派遣について、巨人ファンからは「試合経験を積める良い制度だと思う。先発の機会を重ねてほしい」、「球界屈指の球速を持っているので、実戦で制球力やけん制など投手に必要な要素を磨いてほしい」などと期待する。
一方、落胆の声もある。くふうハヤテへの派遣期間が9月30日までとなっていることから、「今シーズンの支配下登録はないということなのか。1軍で見たかった」、「7月までに支配下登録されるかもしれないと思っていたので、少し残念」といった意見も上がった。
巨人から5月末まで派遣された山田投手は今シーズン、くふうハヤテで9試合に登板して2勝2敗、リーグ2位の防御率1.79とチームを支えた。昨シーズン派遣された木下投手も8試合で2勝2敗、防御率1.29と活躍。田村投手にも、くふうハヤテのファンは期待を寄せる。
(SHIZUOKA Life編集部)