「美人は三日で飽きる」と言うが…【家そば放浪記】第271束:マルエツで買った、おびなた『eatime そば湯まで美味しい 戸隠十割そば』494円(1人前247円)
かつて、eatimeブランドの干し蕎麦は、登場した瞬間にランキング3位を奪取した。それはそれは美味くて強い蕎麦。ちなみに二八(八割)蕎麦だった。
今回のお蕎麦は、二八ではなく十割。はたして前回の蕎麦とどう違うのか? いざ、過去との比較、開始である。
【オマケ画像】そば湯(茹でた後のお湯)の具合はオマケ写真を参照のこと
裏パケを見て「む!」となった。具体的には調理方法のところ。以前の二八(八割)が「ゆでる → もみ洗い → 完成」だったのに対し、今回は……
「火を止めて2分」!
しかも「フタして2分」とかではなく、フタなしで「そのまま2分」である。つまるところ放置プレイ。以前のと同じようなパッケージなのに、作り方はだいぶ違うのだ。
それではさっそく調理開始。
デカい鍋に湯を沸かし……
5分半ゆでて……って、すごい泡! これは以前の二八(八割)の時も同じだった。
そして、そのまま2分置いて……
特に「氷水」の指示は無いので、水道の冷水で蕎麦を洗い……
ハイ、完成。
して、そのお味は──
\ふむ。/
なるほどうまい。さすがは十割。また、パッケージに書いてある通り、そば湯も楽しめるほどの濃い濃いの茹で汁だった。
蕎麦の味もする。平たい食感も良い。「家そば」か「外そば」かなら「外」であろう。文句なしでウマい。
だが!
“上手くできすぎている感” があったのも否めない。あまりにも完璧すぎて……なんというか、“マシンが作りました感” というか。実際、機械で作っているのだろうけど……。
人間に例えるなら、“あまりにも美人すぎてリアリティがない” というか。まるでお人形さんのように美しいモデルさんだけど、どうも私の心はときめかないというか。
量産型美人みたいな。そう、このお蕎麦は「量産型ウマい」なのである。「量産型パーフェクト」であり……って、スーパーに置いてあるのだから実際に “量産型” なのだけれども。
ウマい蕎麦は、たくさんある。だが、私が欲しているのは「ウマい」は当然、それを踏まえた「唯一無二」なのかもしれない。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24