Yahoo! JAPAN

ME:I『MUSE』インタビュー――"夢を追いかける女の子の等身大の姿"を描いたME:Iからのメッセージ

encore

──既に3RD SINGLEからタイトル曲 「MUSE」が先行配信されていますが、3月17日に解禁された瞬間はどう過ごしていましたか?

SHIZUKU「私はいつも0時前に寝てしまうんですが、この日は「MUSE」が配信解禁される0時まで起きて、一度聴いてから眠りました。この曲は昨年末にレコーディングがスタートして、それからずっと聴いていたので、やっとYOU:ME(ファンネーム)に聞いてもらえるんだと感慨深かったです。私自身、すごく大好きな曲なので、皆さんにもこの曲の魅力が伝わると嬉しいです」

KEIKO「…私は寝ちゃっていて(笑)」

SHIZUKU「いつもすごく早く寝るからね」

KEIKO「そうなんです。メンバーで1番早く寝るんですよ。帰宅したらお風呂に入ってすぐに寝るので、いつも21時前には寝ています(笑)」

SHIZUKU「そして、太陽と共に起きるんだよね!」

KEIKO「うん(笑)。そのせいか、冬は早く眠くなっちゃうんです…」

──あはは!

KEIKO「なので解禁した翌朝、友達から“新曲いいね!”という連絡が来ていてすごく嬉しかったです。とってもいい目覚めでした(笑)」

──素敵ですね。

──さて、encoreはME:Iのみなさんが登場するのが初めてなので、改めてデビューからこの1年の変化をお聞きしたいんですが、いかがですか?

SHIZUKU「私たちはオーディションから選ばれた11人だったので、結成当初は本当にバラバラでしたし、これからどうまとまっていけるのかがすごく不安でした。でも1年が経って、パフォーマンス以外のこともたくさん話すようになりましたし、なにより共同生活をしているので、グループの絆がグッと深まりました。楽屋にいる待ち時間もとっても、すごく雰囲気が良いですし、いい状態が続いています」

──SHIZUKUさんからみてKEIKOさんはどう変化がありましたか?

SHIZUKU「それこそオーディション中は、KEIKOちゃんとほとんどお話をしたことがなかったんです。でも仲が良くなると、本当にKEIKOちゃんは面白くて全てがツボで(笑)…行動の1つ1つが本当に変わっているんですよ。そういえば最近はパン作りを始めたんだよね」

KEIKO「そうそう! メンバーによく作っています。この前もベーグルを作ったんですが、ちょっとカチカチになってしまって…。でも、みんなは一生懸命食べてくれてすごく嬉しかったです!」

SHIZUKU「すごく美味しかったよ!」

KEIKO「優しい~!MIUちゃんが“歯が折れそう!”って言っていたけど(笑)、それでも“美味しい!”、“よくやった!”って褒めてくれたんです」

──急に作りたくなるんですか?

SHIZUKU「あの日も急だったよね。その前日の夜に、突然メンバーのグループLINEに“ベーグルを作ったんですけど食べていただけますか?”って丁寧語のメッセージが届いて(笑)。みんなは“もちろん食べるよ!”と伝えたら、“味に保証はないですけど…”とずっと不安そうでした(笑)」

KEIKO「もともとメンバーに何か作りたいと思っていたんです。実はその前に1度作っていたのですが、あまりにも焦げてしまって、“これを食べてもらったらみんなの健康を害してしまう…“と思って止めました(笑)」

SHIZUKU「えー! 食べたのに!」

KEIKO「いやいや、あれはダメ(笑)。でも、世の中には手作りが苦手な人もいるから、“どうですか?”と打診をして持って行ったんです」

SHIZUKU「みんな、ベーグルを持ってきた途端、“すごい! すごい!”って一気に集まって写真を撮りだしていたんですよ。本当に美味しかったよ!」

KEIKO「よかった~! あれからも練習しているのでいつか持っていきます!」

──逆にKEIKOさんからみてSHIZUKUさんはどう変化しましたか?

KEIKO「SHIZUKUは最初、どんなタイプの子なのかがわからなかったのですが、仲良くなるといい意味ですごく子供っぽいところがあって驚きました。ずっとピュアで、その瞬間、瞬間を楽しんで生きているので、遊び心を思い出させてくれる存在です。何か一つに対しても純粋に“楽しいね!”、“私たち、仲が良いね!”って言葉にして伝えてくれるんですよ。こういう言葉って、もらうとすごく嬉しいんですよね」

SHIZUKU「あはは!MV撮影の時でも、夜遅くにみんなで撮影をしたりすると、“仲が良いよね”って言っていて(笑)。全部言葉にして伝えたいんです。でも言いすぎて、みんなから“また!?”ってネタみたいに扱われています(笑)」

KEIKO「笑いがおきるくらいだよね」

──最近はみなさん、バラエティ番組でも活躍されていますよね。

KEIKO「最初は戸惑いましたし、緊張したり、芸人さんの実力に驚いていたら終わっちゃったということも多かったんです。あまりその場を楽しむことが出来ていなかったんですよね…。そのせいでいつも落ち込んで、後悔ばかりしていました。でも、最近はあまり構えることなく、素でその場にいることを大事にするようになったら、収録を楽しめるようになりました!」

SHIZUKU「私はものすごく心配性なので質問される内容も3パターンくらい考えていくタイプなんですけど、そのせいで堅くなることも多くて。以前、KEIKOちゃんとバラエティ番組に出たときに、“その場のテンションを楽しめばいいんだよ”と言ってくれて、緊張が解けたことがありました。それからは、準備をするのも大事ですけど、その場で感じたことを表現するようにしようと思うようになりました」

──すごくいい影響を与え合っているんですね。とくに手応えがあった番組などはありましたか?

SHIZUKU「以前『プレバト』に出させていただいたときに、ストーンアートに挑戦したんです。ただ、幼いころから美術や芸術が大好きで、特技のひとつでもあったので、この番組でプロの方に“あまり才能ないね”と思われてしまったら、特技がなくなるかもしれないとすごく心配していました…」

KEIKO「本当に不安そうだったよね」

SHIZUKU「うん。“失敗したらもう二度と絵が特技なんて言えない”って思っていたのですが、そこでKEIKOちゃんが“大丈夫だよ、しーちゃんならいけるよ!”ってずっと励ましたくれたんです。ありがたいことに“才能アリ”と言っていただけて、自信にも繋がったので、すごくいい経験になりました」

KEIKO「メンバーにもずっと確認していたよね」

SHIZUKU「そう! 作品が完成した時も、メンバー全員に“どう思う?”、“大丈夫かな?”、“意見があったら言って”って聞いて回っていました(笑)。これからはもう少し気楽に取り組めるようになりたいです」

KEIKO「私は『踊る!さんま御殿』に出演させていただいた時に、さんまさんはもちろん、周りの芸人さんやタレントの方に温かく迎えてもらったんです。その空間がまるで実家のようで本当に楽しかったです」

──みんなが恐れる番組なのに!

KEIKO「そうなんですよね。私も最初はすごく怯えていたんですけど、収録スタジオに入った瞬間にさんまさんが“お~、KEIKOは吉本か!”といっぱい絡んでくださって、不思議な感覚でした(笑)」

──今後も楽しみにしていますね。

──そして本題の3RD SINGLE『MUSE』についても聞かせてください。まずタイトル曲の「MUSE」に対して、おふたりともすごく共感したのではないでしょうか?

SHIZUKU「この曲は歌詞に夢を追いかける女の子の等身大の姿が描かれています。私たちが夢を叶えるまでに抱いていた感情や、ME:Iとなった今、“誰かに夢を与えるんだ”と思えて、より強いメッセージ性を届けられる楽曲だと思いました。実際に完成して、私たちの声で聴いた時は深みが出たと思いましたし、パフォーマンスを通して、多くの人にこの曲を届けたいです」

──深みが出たのはより想いが重なったからかもしれないですね。

SHIZUKU「そう思います。オーディション中のそれぞれのメンバーが夢を叶えるために苦悩したり、どんな言葉を浴びたとしても諦めず頑張ってきた姿を見てきたので、私たちが歌うからこそ意味がある曲になったと思っています」

KEIKO「この曲は、私が夢を追っていた頃を思い出させてくれる歌詞がすごく多いんです。それに、今はその夢を叶えている状態なので、より初心を思い出させてくれるんです。歌いながら、“また頑張ろう!”と思える楽曲になりました」

──レコーディングはいかがでしたか?

KEIKO「それが、すごくリラックスしてレコーディングすることが出来たんです。経験を重ねてきたからだと思うんですが、今回はブースに入った瞬間から手応えがありました。レコーディングをリラックスして楽しむことが出来たのは、曲に共感していたからだと思います」

SHIZUKU「KEIKOちゃんの声って、すごく魅力的で特徴があるんです。メンバー全員それぞれ声質は違うんですけど、KEIKOちゃんのラップや歌声が入るとさらに曲に違う色が入って、深みが広がるんですよ。今回のラップパートもすごく印象的で。私、KEIKOちゃんのラップが大好きなんです!」

KEIKO「嬉しい~! しーちゃんは、歌声に気品を感じます。しーちゃんが歌うと一気に華やかで上品なお花が咲いたような感じがするんですよ。そこが好きです!」

SHIZUKU「わ~! 私たちって仲が良いよね!」

──あはは! これですね!

KEIKO「これです(笑)」

SHIZUKU「たまに“嘘くさい”って言われるときもあるんですけど本心なので!(笑)」

──3RD SINGLEに収録されている「Affogato」には<ロールモデル>という言葉がでてきますが、ふたりにはいますか?

SHIZUKU「私はLE SSERAFIMのキム・チェウォンさんを見て、アーティストを目指しました。パフォーマンスや歌声を尊敬しているのはもちろん、実力がありながらもずっと長い間努力をし続けている姿に感銘を受けたんです。私もチェウォンさんのように、何年経っても、目の前のことに満足することなく、追求し続けるアーティストになりたいです」

──番組で共演されていましたよね?

SHIZUKU「そうなんです! ご本人に直接、“憧れて同じヘアスタイルにしたんです”と伝えたらすごく喜んでくださって!…その後、家族に“大変なことが起こりました!”って連絡しました(笑)」

KEIKO「私は大親友がTWICEさんの大ファンで、その子から毎日プレイリストが送られてきていたんです。それがきっかけで通学のたびにTWICEさんの曲を聴いていて、一緒に特典会などにも足を運んでいたんです。そこで歌って踊るのって楽しいなって思っていたら、気づいたらME:Iになっていました(笑)」

──その友達が一番驚いていませんか!?

KEIKO「驚いています(笑)。彼女がいなかったらここにはいません! いまだにテレビで私を見つけたらすぐに連絡してくれるんです。とっても大事な友達です」

──素敵ですね。そんな憧れていた存在に、今、おふたりがなっていることを実感することはありますか?

SHIZUKU「以前、私よりも若い女の子のYOU:MEが、“SHIZUKUちゃんの私服を真似して着てきました!”、“同じヘアスタイルにしています”と伝えてくれたことがあったんです。それはまさに私が過去にしていたことですし、だからこそ、その言葉の重みを感じました。ずっとその子たちの憧れでいれるような、アーティスト、アイドルでありたいです」

KEIKO「私は家でひとりでいると、誰にも見られていないのでダラッとした格好でいるんです(笑)。でも、いつYOU:MEに見られてもいいような言葉遣い、考え方をするように心がけるようになりました」

──大事なことですね。さて、この曲の振り付けはどなたが担当されているんですか?

SHIZUKU「「Click」、「Hi-Five」に続き、YUMEKIさんに参加していただきました。昨年、ファンコンでYUMEKIさんとお会いしたんですが、そこで“またいつかお会いしましょう!”と話していたんです。次はかなり先になるのかな?と思っていたら、すぐに「MUSE」で会えて驚きました(笑)」

KEIKO「早かったね(笑)」

SHIZUKU「うん。YUMEKIさんはオーディションの頃から共にしているので、私たちのテンションをどう上げるのかわかってくださっていますし、メンバーを常に引っ張ってくださるんです。安心感もありますし、楽しく振り入れをさせてもらいました」

──褒めてもらえましたか?

KEIKO「褒めてもらえました! 韓国で振り入れをしていただいたんですが、日本に帰る直前に“振り入れ中は言わなかったけどみんな成長したね”と言ってくださいました」

SHIZUKU「みんなで“YUMEKIさんに褒められた!”って感動していました(笑)」

──さて、このシングルには素敵なも収録されていますね。「Ready Go」はテレビアニメ「ポケットモンスター」エンディングテーマの新エンディングテーマ曲です。

KEIKO「本当に幸せです!」

SHIZUKU「最初に聞いたときに、“ポケモンってあのポケモンですか!?”って聞きました(笑)。そもそもアニメ主題歌をさせていただくことはME:Iにとってのひとつの夢だったのですごく嬉しかったですし、なによりも世界中から愛されるポケモンのエンディングテーマを歌えると言うことは、すごく名誉なことなので嬉しかったです」

KEIKO「弟たちはポケモンが大好きなので、反応が楽しみです。解禁される前に言っちゃうと、絶対に言いふらすと思っていたので内緒にしていました(笑)」

──小さな子は仕方ないですよね(笑)。パフォーマンスはどんなものになっていますか?

KEIKO「歌っている私たちもすごく元気になる曲です。サビに<諦めないこと 大事なことでしょ>というフレーズがあるんですが、“その通りだな!“と深く共感しました」

SHIZUKU「ただ、その振り付けの動きやフォーメーションがすごく複雑なんです。でも、KEIKOちゃんが所々で“諦めないことって大事なことでしょ!?”って言って励ましてくれました(笑)」

KEIKO「とても大変だったよね(笑)。見ている分にはあまり難しそうには思えないんですが、移動や角度などを考えると頭を使うんです…」

SHIZUKU「パズルみたいな振り付けなので、ぜひ楽しみにしていてほしいです!」

──歌詞も素敵ですよね。

KEIKO「本当に元気をもらえる歌詞です!」

SHIZUKU「個人的にMIUちゃんとAYANEちゃんが歌っている<どんな試練が⽬の前に来ようとも 君といれば超えられるよ>というところがすごく好きなんです。私たち自身、歌いながら元気をもらえますし、みなさんに伝わったら嬉しいです」

──ポケモンといえばバトルですが、2人が戦っているものを教えてください。

KEIKO「私はやっぱりパン作りですね! 実は今日も作ってきたんですけど、大焦げしちゃって…! ただ、パンしか作っていないので、ちゃんとおかずなどを作れるようになりたいです」

SHIZUKU「味見はお任せください!(笑) とは言え、私はこれまで野菜をまったく食べられなかったんですよ…」

──まったく!?

SHIZUKU「そうなんです。野菜が食べられないので、給食じゃなくてお弁当の学校を選んで通っていたくらいです。そのために受験を頑張りました(笑)。でも、それではいけないと思って、今年から1か月に1つ、野菜を食べることに決めました!」

KEIKO「これはかなりの戦いですよ!」

SHIZUKU「今のところ、1月はKEIKOちゃんに勧められてきゅうりを食べました。2月はキャベツに挑戦しているので、年末には12個の野菜が食べられているように頑張ります!(笑)」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/中村功

RELEASE INFORMATION

2025年4月16日(水)発売
YRCS-90262/1,900円(税込)

ME:I『MUSE』

2025年4月16日(水)発売
YRCS-90263/1,900円(税込)

ME:I『MUSE』

2025年4月16日(水)発売
YRCS-90264/1,400円(税込)

ME:I『MUSE』

2025年4月16日(水)発売
YRCF-90032〜41/1,200円(税込)

ME:I『MUSE』

【関連記事】

おすすめの記事