パリメダリスト 吉岡さんが多摩市に凱旋 セーリング混合で銀
今夏フランスで開催されたパリ五輪2024競技大会セーリング混合470級で銀メダルを獲得したベネッセHD(落合)所属の吉岡美帆選手が多摩市に凱旋した。吉岡さんは10月9日、多摩市役所を訪問し、阿部裕行市長に快挙と喜びを報告した。
セーリング競技は、帆(セール)の表面を流れる風の揚力を活用して小型のボートを操り、海上の決められたコースをまわって着順を競うレース。複数回レースを行い、チームの成績により順位を争う。
全長4・7mのヨットを2人乗りで操り競う470級。東京五輪までは男子か女子のペアで競われていたが、パリから男女混合にルール変更された。五輪3大会目の出場となる吉岡さんは、リオで5位、東京では7位の成績だった。「メダルを目指していたので、入賞だけでは悔しかった」と振り返り、吉岡さんは新たに岡田奎樹選手とペアを組みパリで表彰台をめざした。
「コースの取り合いが順位のかぎ」とセーリングの難しさを語る吉岡さんは、パリ大会で念願の銀メダルを獲得した。銀メダルは1996年アトランタ五輪以来、28年ぶりの快挙となった。
阿部市長を訪問した吉岡さんは「表彰台でメダルをかけられたときに喜びを感じた。努力が報われてとてもうれしかった」と話し、「銀メダルを獲得して達成感を感じている。日本で、セーリングという素晴らしいスポーツの普及にかかわれたら」とも語った。阿部市長は「おめでとう。とてもかっこよくて、素晴らしいこと」と賛辞を送った。