「2025年もあとわずか」 ルアー釣り愛好家が今年の釣り目標を振り返ってみた
毎年、釣りにはさまざまな目標を立てて挑戦している人も多いだろう。今年は筆者も「ボウズなし」「尺サイズのアジ・メバル」を目標に掲げて釣りに取り組んできた。しかし、結果は思うようにはいかず、振り返ってみると「達成できなかったこと」が多い年になってしまった。それでも、新しい釣りのスタイルを試みることで気分を一新し、次への活力となる収穫もあった。教訓のある一年だったと思う。
1. ボウズなし
今年の最初に立てた目標の一つは「ボウズなし」。どんなに難しい状況でも、少なくとも1尾は釣ることを意識して釣行を重ねるつもりだった。しかし、残念ながらこの目標は二月早々に崩れ、現在のところすでに4回のボウズを記録してしまっている。
年はじめは「今年こそは絶対にボウズなしで行きたい」と意気込んでいたものの、思ったよりも魚の活性が低い日が多く、特に真夏は非常に厳しい釣果が続いた。
毎回挑戦しても思うような釣果が得られないと、どうしても精神的にも落ち込むことがあるが、その中で学んだのは「釣れない時期をどう楽しむか」が大事だということだ。結果的には「ボウズなし」は達成できなかったが、釣れない時期にこそ技術を磨くチャンスだと捉え、心を切り替えることができた。
2. 尺サイズ達成
次に掲げた目標は「尺サイズのアジとメバルを釣ること」だった。アジはサイズが大きくなる夏から秋にかけて、メバルは冬の夜間に狙うつもりで準備を進めていた。しかし、現実は厳しく、今のところ尺サイズには届かなかった。
アジについては、例年のように回遊してくるタイミングを狙って釣行したが、今年はなかなか良型に出会えず、満足のいく釣果を上げることができなかった。メバルも同様に、冬の夜間に集中して釣行を繰り返したものの、サイズが伸びることはなく、目標達成には至らなかった。
とはいえ、この二魚種に関しては、まだ今年残り二か月で爆アタリする可能性もある。特に、メバルはまだこの秋冬は始まってすらいない。とりあえずネバーギブアップで、最後まで挑戦していきたい。
いつになくチヌのアタリ年
今年の釣りで予想外だったのは、チヌ(黒鯛)のアタリ年だったことだ。春から夏にかけて、例年よりも多くのチヌを釣ることができ、数もなかなかのものだった。しかし、目標にしていた50cmオーバーの大物には出会うことができなかった。
チニングは、年々成長しつつある釣りの腕を試すものとして楽しんでいたが、思うように50cmの壁を超えることができなかった。春から夏にかけて、良型のチヌを複数回釣り上げることができたこと自体は満足しているが、やはり「目標達成」という点では悔しさが残る結果となった。
それでも、今年はチヌ釣りに対するアプローチを多角的に試し、手ごたえを感じることができたので、来年はさらに大きなチヌを狙うための準備を進めたい。
LSJで新境地開拓
そして、最も新しい試みだったのがLSJ(ライトショアジギング)での新境地開拓だ。ライトゲームメインの筆者は、これまで大物の釣りはやや敬遠気味だったが、今年は思い切ってチャレンジしてみた。すると、サゴシを簡単にキャッチすることができた。
LSJは、これまでの「釣れない時期の隙間」を埋める手段としても非常に有効だと感じた。特にサゴシは青物の中でも比較的アクセスしやすいターゲットであり、ダイナミックなジグの遠投で釣るのが新鮮だった。
今年の釣りは、特に輝けるものではなかった(いや、まだ11月現在ということだが)。ただ、「ボウズなし」「尺サイズ」などの目標にこだわり過ぎることなく、釣れない時期には新しい釣り方を試すなど、柔軟にアプローチを変えていくことが大切だと改めて感じた一年にもなった。
そして、どんな結果であれ、釣りの楽しさを忘れずに、来年もチャレンジし続けたいと思う。
<井上海生/TSURINEWSライター>