女性ドラマ全盛期の幕開け!早くも放送から3年 2022年上半期 珠玉の韓国ドラマ5選
韓国ドラマは、女性を主人公した女性ドラマが、ここ数年爆発的に増えている。その全盛期の幕開けとなったのが、2022年上半期に放送された作品。早くも3年が経った。
一昔前までは、イケメンスター俳優をメインの主演に据えるのがメジャーだったが、今では女優が中心になって劇を引っ張るケースが多い。
女性視点で描かれた物語は、男性が主人公の既存の作品とはまた別の魅力があり、ドラマの主な視聴者層である女性の共感を呼ぶなど、高い支持を得ている。
ほぼどの作品にも当てはまる共通点は、“リアルさ”。例えファンタジーであっても、現代人が抱える悩みや、考え方、設定、環境などを絶妙に盛り込んで、観る者が主人公に自分の姿を投影できるようなストーリーに作られていることが多い。
そこで本記事では、女性ドラマ全盛期の幕開けに放送され、視聴者の心を鷲掴みにした2022年上半期の女性ドラマを5つピックアップして紹介する。いずれも、Netflix(ネットフリックス)で配信中のものばかりだ。(2025年3月12日現在)
(図)Danmee 日本の韓国ドラマファンが厳選!爽やか韓流代表 パク・ボゴム出演ドラマトップ3
二十五、二十一 (tvN/2022)
『二十五、二十一』は、激動の時代を背景に、フェンシングに情熱を注ぐ女子高生が主人公の物語。自身の夢を追いかける過程で葛藤し、成長していく姿を描いた青春ロマンスコメディーだ。
主演を務めたのは当時31歳だったキム・テリ。18歳から21歳になるまで、彷徨いながらも少しずつ大人になっていく様が痛々しくも美しく、キラキラとした青春の1ページを思い起こさせてくれるような作品になっている。
●キャスト:キム・テリ、ナム・ジュヒョク、キム・ジヨン、チェ・ヒョヌク、イ・ジュミョン 他
39歳 (JTBC/2022)
『39歳』は、40代を目前にした親友3人組の人生を取り上げたヒューマンロマンス作品。ソン・イェジン、チョン・ミド、キム・ジヒョンが演じた、リアリティー溢れるアラフィフの姿が印象的な1作だ。
仕事や置かれた状況、過去など、各キャラクターそれぞれ異なる設定で、同年代の視聴者なら、3人のうち誰か1人は、自分と当てはまるポイントがあるはず。共感せずにはいられない、39歳の女性が直面する現実がありありと描かれている。
●キャスト:ソン・イェジン、チョン・ミド、キム・ジヒョン、ヨン・ウジン、イ・ムセン 他
気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?! (JTBC/2022)
『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!』は、社内恋愛をした女性の立場にクローズアップしたロマンチックコメディー。ロコクイーンの異名を持つパク・ミニョン主演作だ。
ロマンス要素はもちろんだが、職場内で恋愛をした女性ならではの視点で描かれているのが大きな特徴。また、主人公以外にも年代別の各キャラクターが、仕事をするうえで抱える悩みが取り上げられ、働く女性が何を選択しどう生きるのか、見応えのあるストーリーになっている。
●キャスト:パク・ミニョン、ソン・ガン、ユン・バク、ユラ、イ・ソンウク 他
グリーン・マザーズ・クラブ (JTBC/2022)
『グリーン・マザーズ・クラブ』は、小学生の子どもを持つママたちが主役のミステリースリラー。“大人も本当の友達になれるか”をテーマに、サスペンス要素を盛り込んでいる。
受験戦争や、ママ友間のマウントが見どころかと思いきや、放送回を追うごとに毛色を多少変えながら物語が進んでいき、それぞれ教育観や環境の異なる5人のママの友情を扱っている。ママ友を持つ人なら、多少なりとも共感を覚えずにはいられないだろう。
●キャスト:イ・ヨウォン、チュ・ジャヒョン、キム・ギュリ、チャン・ヘジン、チュ・ミンギョン 他
私の解放日誌 (JTBC/2022)
『私の解放日誌』は、単調な生活に嫌気がさした3兄妹が、変わり映えしない毎日から抜け出すべく奮闘するヒューマンドラマ。『第59回 百想芸術大賞』で、テレビ部門の脚本賞に輝いており、淡々と描かれる日常のなかで、主人公の感情が痛いほど伝わってくる作品だ。
それぞれ心に満たされない何かを抱え悶々とする日々を送るが、自分と向き合い幸せとはなにか模索し始める。ごく普通の人の人生の一部を垣間見ているかのような物語が、ここまで心を打つかと驚かされる1作だ。
●キャスト:イ・ミンギ、キム・ジウォン、ソン・ソック、イ・エル、チョン・ホジン 他
(ライター/西谷瀬里)