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猫の飼い主が『猫愛が報われた…』と思うとき3選 思わず小さくガッツポーズをしてしまう瞬間

ねこちゃんホンポ

1.「初めて!」の瞬間

子供の赤ちゃんと同じように、猫の飼い主さんにも、「はじめて記念」がそれぞれあります。

おうちへ迎え入れた日のことはもちろん、スリスリ、ゴロゴロ、鼻チュー、頭ゴッチンなど、「はじめて」を経験するたびに、愛猫との距離感が縮まったはずです。「はじめて記念」は、いわば、愛猫が「うちの子」になっていくプロセスそのものと言えます。

「うちの子」になったと思える瞬間のひとつに、「膝乗り」があります。飼い主さんにすっかり身を委ねる「膝乗り」は、スリスリなどに比べると、格段にハードルが高いスキンシップです。前提として、細やかなお世話と深い愛情に基づいた信頼関係が欠かせません。

日頃の観察を通じて、心の底から安心できる相手だとわかったら、愛猫は好んで飼い主さんの膝に乗ってくれます。

たとえば、迎え入れた当初、なかなか懐かなかった愛猫がようやく膝に乗ってくれたとき、おそらく、飼い主さんの喜びもひとしおでしょう。まさに「最高!」の瞬間です。

念願を叶えた飼い主さんの脳内では、ガッツポーズしながら、満員御礼のスタジアムでウィニングランするシーンが浮かんでいます。関係者席には、スタンディングオベーション中の大物先輩飼い主さんたちの姿。偉業達成を我が事のように喜んでくれています。

これ以上、妄想にふけると寂しがるので、すぐに愛猫をやさしく撫でてあげます。言うまでもなく、次の目標は「添い寝」です。

2.選び抜いたものを気に入ってくれた!

猫は基本的に気まぐれな動物で、フードや猫グッズに関しても、気に入らなければ、手もつけてくれません。「せっかく買ってきてくれたものだし、ちょっとは使ってあげるか…」なんて人間風の忖度(そんたく)はいっさいナシです。

とりわけ、シビアなフード審美眼を持つ猫は多く、ピッタリなものを見つけられず、いまだに途方に暮れている飼い主さんもいることでしょう。拒否理由を説明してくれないので、ことさらに悩みはこじれるばかりです。

フードに関して、猫の好みが急に変わるのは、野生時代の名残です。野生の世界では、ひとつの食べ物に依存すると、環境の変化などで絶えてしまったとき、飢えの危機に直面します。幅広い食の選択肢は、生き残るうえで不可欠な要素です。

とはいえ、渾身のプレゼンを愛猫に次々に却下されると、飼い主さんは生傷が絶えません。仮に、プレミアムフードだった場合、じわっと涙目にもなります。いわゆる「フード難民」は、愛猫のことを思うあまり、果てのない旅に出た飼い主さんのことです。

そんな飼い主さんにも、少なからず報われる瞬間があります。選びに選び抜いたフードを愛猫がガツガツ食べてくれたときです。もちろん、過去のデータ分析をはじめ、原材料や成分表示、さらに季節性なども考慮されています。

夢中で食らいつく愛猫の姿を眺めながら、飼い主さんはうれしくてしかたがありません。まるで時間をかけて作った自分の手料理を褒めてもらったような心境です。この際、最寄りのペットショップで買ったことは黙っておきましょう。

同じように、ホームセンターで見つけたテント風猫ベッドを愛用してくれたときも、飼い主さんはいとも簡単に小躍りします。「もしかしてグッズ選びの天才かも―」とは、本人の談です。

3.愛猫の気持ちがわかった!

最初は謎にしか思えなかった愛猫の行動も、いっしょに暮らすうちに「あ、そういうことだったのか!」と少しずつ実感できるようになります。

一例を挙げると、やや遠めから、飼い主さんをじっと見つめる意味ありげな愛猫の視線です。同じように見つめ返すと、急にそっぽを向きます。いったいなぜ?―飼い始めにふと浮かぶ疑問です。

猫同士の間では、見つめ合うことは敵意の表明です。猫は平和主義者なので、相手の存在を認識しながらも、目を合わすことなく、さりげなく遠ざかっていきます。

愛猫が飼い主さんをじっと見つめるのは、①「大好きだよ!」、②「かまって!」、③「遊んで!」、④「おやつ!」などの気持ちを伝えようとしているからです。ちなみに、凝視という同じ行為であっても、状況次第で答えは変わってきます。

愛猫のニーズはどこにあるのか。飼い主さんの腕の見せどころであり、経験値が問われる場面です。迷った末に、③を選び、おもちゃを取り出すと、やる気になった愛猫が飼い主さんのもとへと駆け寄ってきます。その通り、正解は「遊んで欲しい!」です。

その場で愛猫の意図に気づくこともあれば、後日、ふとしたときに、不思議な行動の意味がわかることもあります。

たとえば、朝の通勤電車に揺られながら、突然、謎が解けます。あまりものうれしさに、飼い主さんはなぜか「I got it!(わかった)」と大きな独り言。唐突で、なおかつ、妙にこなれた発音に、まわりの人たちもビックリです。

場所を選ばず、常に愛猫のことを考えているからこそ、ふいに舞い降りる天啓と言っていいでしょう。

もし愛猫のニーズが①だった場合、お返しにゆっくりとまばたきしてみてください。飼い主さんの温かい気持ちが愛猫に伝わり、種の違いを超えて、より深い愛情世界に包まれるはずです。

まとめ

パートナーとはじめて手をつないだドキドキ感はとっくに忘れても、愛猫のファースト膝乗り時のときめきは、数年経った今でも鮮やかに思い出せるはずです。

今回は、何かと片想いになりがちな愛猫暮らしのなかで、数少ない両想いを実感できる場面として、3つの場面を取り上げました。

常に期待しているわけではないのですが、日頃のご褒美のような、報われる瞬間があると、やはり、わけもなくうれしくなるものです。

これからもみなさんの愛猫ライフがより多くの喜びであふれますように、と心から願っております。

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