おしゃれなキッチン照明5選｜照明の選び方もご紹介
この記事では、キッチン照明の種類と特徴、おしゃれなキッチン照明の選び方を解説し、人気のあるキッチン照明5選をご紹介します。ぜひ注文住宅を建てる際に役立ててみてください。
キッチンの天井に設置する照明の種類・特徴
キッチンの天井に設置する照明には、シーリングライト・ダウンライト・ペンダントライト・スポットライトの4種類があります。それぞれの特徴を解説します。
シーリングライト
シーリングライトとは天井に直接設置している照明のことであり、室内全体を照らすことが役割です。一般的な住宅では天井に引掛シーリングというコンセントが設置されており、改めて工事する必要はありません。
光源はLEDや蛍光灯を使い、壁付スイッチやリモコンでライトをon-offします。明るさだけでなく、光の色を変えられるものがあります。
ダウンライト
ダウンライトは天井に光源を埋め込んだ小型照明で、形状は丸型と角型があります。光源が埋め込まれているため天井面がフラットになることが利点であり、キッチンの天井がスッキリとした印象に。
ただし、加熱による火災を防ぐため、ダウンライト内部の周りに空間を設ける追加工事が必要です。一度設置すると自分では取り替えられないため、事前の打ち合わせが大切です。
ペンダントライト
ペンダントライトは天井からつり下がった形の照明です。いろいろな形状・材質・機能のライトがあり、さまざまな空間にコーディネートできます。キッチン照明にアクセントをつけるため、ほかの照明器具と組み合わせて使います。
スポットライト
スポットライトは一点に集中して光を当てる照明です。もともとは劇場などで観客の注目を集めるために使われていましたが、キッチンでも集中的に光を当てることにより、演出効果をかもし出す目的で利用されます。
また、壁に光を反射させて間接照明としても使えます。ただし、広い範囲を照らすのには向いておらず、ほかのキッチン照明と組み合わせて使うことが必須条件です。
キッチンの手元照明について
キッチンの天井に設置する照明はキッチン全体を照らしてくれますが、意外に手元は暗くなりがち。そんなときに手元を明るく照らしてくれるのが手元照明です。キッチンで細かい作業をしたり、食材の新鮮度を確認したりするために利用され、大抵は流し台の上にあるつり戸棚の下へつけられます。
手元照明がないと、手元が狂って手を切るリスクがあるほか、痛んだ食材を見落として食中毒のもとになることがあります。また、洗いものをするときに汚れを見落としてしまうかもしれません。
手元照明は「手元灯」あるいは「キッチンライト」とも呼ばれ、手元がよく見えるように、陰影ができにくいLED光源をつかうケースが多く見られます。光源の色として自然な光の色に近い「昼白色」が最適です。
おしゃれなキッチン照明の選び方
おしゃれなキッチン照明を選ぶ際には、照明の見た目だけではなく、照明の組み合わせ・明るさ・光の色・機能性を考慮しながらデザインを選ぶことが必要です。
照明の組み合わせ
キッチン照明を選ぶ際には、キッチン全体を照らす照明と、ポイントを照らす照明を組み合わせるとよいでしょう。キッチン全体の明るさはリビング・ダイニングと同じ程度にし、流し台のポイントを照らす照明を組み合わせるといった具合です。
全体を照らす照明はシーリングライト・ダウンライト・スポットライトが向いています。シーリングライトは1灯のみでキッチンを照らせますが、ダウンライトとスポットライトは多灯使いが必要です。そして、ポイントを照らす照明はペンダントライト・手元灯を用います。
明るさ
キッチンは包丁や火を扱うために十分な明るさ（ルーメン）が必要です。
シーリングライトでキッチン全体を照らす場合に必要な明るさは、6畳なら3200ルーメン、8畳なら3800ルーメン、ペンダントライトでキッチン全体を照らす場合は、6畳なら2880ルーメン、8畳なら3420ルーメンが目安となります。
気をつけることは、照明の規格によって幅があること、壁の色によっても明るさが変わること、加齢によって必要な明るさが増すことなどです。こういった条件を考慮しながら照明の明るさを選んでください。6畳のキッチンに8畳用の照明をつけるなど、余裕を持たせるのもよい方法です。
光の色
最近よく用いられているLEDライトの色は、電球色・温白色・昼白色・昼光色の4色があります。キッチンは食材の鮮度を確認したりするため、自然な光の色に近い「昼白色」が最適です。それに対し、ダイニングは落ち着きのある「温白色」が好まれます。
LEDライトには光の色を切り替えられるタイプがあり、好みによって使い分けられます。また、ペンダントライトなどでは電球タイプしか使えない場合がありますが、LED電球の昼光色と電球色の切り替えができるタイプが便利です。
機能性
キッチン照明は、それぞれに下記のような特徴があります。
・シーリングライトは天井を高く使える・ペンダントライトは個性を出せる・スポットライトはライトの向きを変えられる・ダウンライトはモダンな雰囲気と高級感をもつ・料理する手元を照らすのに手元灯が適している
このような照明の機能性を活かして組み合わせるとよいでしょう。
人気のあるキッチン照明5選
ここでは、おしゃれなキッチン照明の実例を5つご紹介します。
①ダウンライトでおしゃれなキッチン天井照明
天井に設置したダウンライトは、おしゃれを演出するばかりではなく、清潔感を出す効果もあります。複数のライトでキッチン全体を照らすため、広い範囲が明るくなりすっきりとした印象を与えます。
②おしゃれなペンダントライトで高級感がある雰囲気に
ワイングラスを逆さにつるしたようなデザインのペンダントライトです。おしゃれなバーをそのまま自宅に設置したような雰囲気をかもし出します。天井にはダウンライトも設置されていますが、このペンダントライトを組み合わせることで、おしゃれなデザイン性も、流し台の手元を明るくするといった機能性も高められています。
③モダンなペンダントライトでカフェのような空間
アンティークなライトに多角形の枠をつけたモダンなペンダントライトです。ペンダントライトの下にカウンターがあり、おしゃれなカフェのような空間となっています。このペンダントライトは、カウンターおよびカウンターの向う側にある流し台も明るく照らす役割を担っていることにお気づきでしょうか？キッチンの手元照明とカウンターの照明を兼ねているわけですね。
④スピーカー付きのダウンライトで、お料理中も音楽を楽しめる
これまでにおしゃれなダウンライト・ペンダントライトをご紹介しましたが、さらに優れもののスピーカーつきダウンライトがあります。写真のようにライトの部分へ網目状のスピーカーがついています。キッチンにいながら本格的な音楽を楽しめるシステムです。
⑤アイランドキッチンでおしゃれな手元照明
キッチンの手元照明の一例です。つり戸棚の下に2つのシーリングライトがとりつけられており、カウンターの手元を明るく照らします。このキッチンではつり戸棚とカウンターが奥に入り込んでおり、天井の照明光が届きにくいですが、手元照明の効果で問題は解決です。離れてみるとカウンターにスポットライトが当たっているようで、おしゃれな印象を与えます。
まとめ：
一日のうちキッチンにいる時間は思いのほか長く、リビングと同じくらいおしゃれな空間にしたいと誰しも思います。そして、キッチンをおしゃれにするためには、キッチン照明が重要なアイテムです。
キッチン照明には、シーリングライト・ダウンライト・ペンダントライト・スポットライトの4種類と手元灯があります。各照明の明るさ・光の色・機能性を考えながら組み合わせ、おしゃれなキッチン照明を選んでみてください。
