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わが家は半年前に今の家へ引っ越してきました。小学6年生の娘は転校することになったので、新しい環境にすんなり馴染めるか心配していました。しかし幸いなことに引っ越してすぐ、近所に住むAちゃんというお友達ができました。

引っ越しのご挨拶に伺ったところ、Aちゃんとは同じクラスであることが判明。放課後や休日に「一緒に遊ぼう」と誘ってもらえるようになりました。Aちゃんはお友達のなかでもリーダー格で、周りの子を誘ったり遊びを決めたりといつも人の輪の中心にいるタイプでした。ところがある日公園に行った私は思いがけない光景を目にするのです。

Ａちゃんは大人の前では礼儀正しい良い子でしたが、大人の姿が見えなくなると他の子たちに命令し仲間はずれをしていたのです。ある日娘のマリがターゲットにされているのを見た私は、我慢ができず口出しをしてしまいました。その後Aちゃんから娘への報復が始まったのです。

私がAちゃんに注意をした日の夕方、お友達のグループLINEから娘をのぞく全員が退室してしまいました。公園にいなかった子達にもAちゃんが声をかけ、娘をわざと仲間外れにしたようです。私が子どもの人間関係につい口を出してしまったのがいけなかったのでしょうか？　難しい年頃になってきたことを思い知らされました。

小6娘が仲間外れに！嫌がらせをかわすためパパが教えた作戦とは

私は次の日曜、娘の身に起こっているAちゃんとのトラブルを旦那に相談してみました。旦那はAちゃんが一方的に嫌がらせをしていて娘に落ち度はないということを理解してくれました。

Aちゃんは旦那の言葉を聞いて去っていきました。しかし実は娘は自分の部屋で過ごしていて、友達と遊びに行っているなんて話は全くの嘘。旦那はわざと作り話をしてAちゃんを追い返したのです。「どうしてそんなことを？」私は思わず旦那に聞きました。すると……。

旦那はAちゃんへの対応をアドバイスし、こう娘に言い聞かせました。 旦那「もしAちゃんに無理やり誘われそうになったら、『他の友達と約束しているから』って断るんだよ」 娘「……でもそれって、嘘をつくことにならない？」 旦那「いいんだよ。嘘も方便、自分を守るための作戦だから」 娘もきっとこうして人間関係やトラブル回避の方法を学んでいくのでしょう。旦那が教えた作戦でAちゃんを上手くかわせるよう願っています。

小6娘が仲間外れに！孤立を防ぐため勇気を出し……

娘は勇気を振り絞り、旦那にアドバイスされた通り「他の子と遊ぶから」と断りました。するとAちゃんはますますムキになって詰め寄ってきました。しかしLINEを通じて悪口を広め、娘を孤立するよう仕向けたのはAちゃんです。しつこく娘に絡んでいく姿を見て、他の子たちは「悪口を言っているAちゃんの方がおかしい」と気づいたようです。

娘は放課後、引っ越し前の友達ユカリちゃんとオンラインで遊ぶようになりました。引っ越してからはしばらく会えなかったのですが、これを機会にまたおしゃべりするようになったのです。学校でも最近ではAちゃん以外の友達と仲良くなれて楽しく過ごしているようです。 Aちゃんが家を訪ねてきたとき、旦那がとっさについた嘘がまさか解決の糸口になるとは思ってもみませんでした。悪意を持った相手から身を守り、逃げるための知恵を使えるように……そして私たちはいつでも味方だということを娘に伝え続けたいと思います。