じつはあぶない!やけどや火災を招く「揚げ物のNG習慣」3つ「気を付ける」「味も落ちるんだ…」
ごはんがすすむ「揚げ物」は、子どもから大人まで人気のあるメニューですよね。しかし、調理時は注意が必要。いつもの作り方が、じつは危険を伴っているかもしれません……。そこで今回は、揚げ物の調理で避けてほしい「3つのNG行為」をご紹介します。
NGその1.玉子焼き器で揚げ物をする
「少しだけ揚げたいから、玉子焼き器でいいか」と思ったこと、ありませんか? じつはこれ、とても危険な行為なんです。
玉子焼き器は浅く、入れられる油の量が少ないため、温度が急上昇しやすいのです。その結果、発火して火災を引き起こす可能性も……!
浅いフライパンで調理すると油はねが激しく、やけどの危険もあるため注意してください。
NGその2.油を入れすぎる
「たっぷり油を入れたほうがカラッと揚がりそう」と思うかもしれませんが、これも逆効果。油を入れすぎると、食材を入れたときに油がはねやすく、火傷や火災の原因になることがあります。家庭で揚げ物をする際は、油の深さ3〜3.5cm程度を目安にしましょう。この量なら油はねも少なく、温度も安定します。ただし、鍋に食材を入れすぎるとカラっと上がりにくいので、ご注意を。鍋に入れる食材は表面いっぱいではなく、油の表面積の半分程度にとどめましょう。
※必ず取扱説明書に記載された適正油量(一般的には200g〜800g程度)を確認し、それに従ってください。
NGその3.古い油を繰り返し使う
物価高が続く今、家計を考えると古い油を繰り返し使いたくなることもありますよね。
もちろん、油の再利用はOKです。しかし、使用回数の目安は3~4回ほど。何度も使いまわすと油が汚れ、風味が悪くなります。
また、一度使った油は酸化しやすいので、炒めものなどに使って早めに使い切りましょう。鶏肉や魚など、素材の成分が溶け出すものは油も汚れやすいので、「素揚げ→天ぷら→唐揚げ→炒め物」のように、油を使う順番を変えるのも油をムダなく使うコツです。
小さなくふうで、もっと安全においしく
揚げ物を上手につくるコツは、「道具・油の量・油の管理」。この3つを意識するだけで、安全においしい揚げ物をつくれますよ。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア