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上越市の通年観光計画 春日山城跡に携わる協議会などから懸念の声

上越妙高タウン情報

春日山城跡と埋蔵文化財センターの間を一般車両が入れないようにして、代わりに観光向けのシャトルバスを走らせるという上越市の通年観光計画について、15年間春日山城跡の整備に携わっている協議会などからは、「車両進入禁止が先行して、今後の施策に疑問を感じる」といった懸念の声が上がっています。

これは16日(火)に開かれた「春日山城跡保存整備促進協議会」の総会で明らかになりました。

協議会は去年12月、春日地区町内会長とともに、上越市の魅力創造課などから通年観光計画の説明を受けました。出席者からは「車両進入禁止が先行して、今後の施策に疑問を感じる」、「計画は誰のためのものか」など懸念の声が上がったということです。

春日山城跡保存整備促進協議会 折橋修 会長
「地元の意見が反映されていないのでは。地元に何も話がない。埋蔵文化財センターから春日山への通行止め。それに伴うシャトルバスの運行への懸念、疑問」

市は出席者の質問に対し「魅力を高め交流人口の増加を図ったうえで、段階を追って交通規制を考える」「市民に親しんでもらえるようにすることも大切」と答えたということです。

春日山城跡保存整備促進協議会 折橋修 会長
「(通年観光計画)疑問やどうなんだろうという点はいくつかある。交通規制の問題について、高齢者・ハイヒールで来た人など、階段下の駐車場から上へ上がれるのか。交通規制だと車そのものが行けない。山を本当に堪能できるか疑問」

総会には中川市長が出席し、通年観光計画への協力を呼びかけていました。

中川市長
「この地域に根づいた春日山城、上杉謙信公でなければいけない。市がバックアップしながら、これから さらに皆さんに来てもらえる春日山城になれるよう、最大限 力を尽くしていきたい」

協議会では通年観光計画について、市から5月以降に改めて説明を受けたうえで協力することにしています。

春日山城跡保存整備促進協議会 折橋 修 会長
「春日山は時々 歩きながら点検・確認をしている。その時に気づいた点、頂いた意見を感じている。市の計画に意見を言いつつ、協力、連携を図っていければ」

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