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子どもたちの関心の高さに思わず「ギョギョッ」さかなクンと一緒に、海の未来を考えた

タウンニュース

海の問題をイラストを交えて説明するさかなクン(左)と神奈川県水産課の中村良成さん

神奈川県は、プラスチックごみの海や魚へ与える影響をテーマとした講演イベント「さかなクンのギョギョッとびっくり!プラごみゼロ教室2024」(主催/神奈川県環境農政局環境部資源循環推進課)を、12月23日に横浜市市民文化会館関内ホールで開催。約3000人の応募から抽選で選ばれた小学生ら740人が来場した。

県は、2018年に「かながわプラごみゼロ宣言」を発表。以後、講演やイベントを通してプラスチックごみが地球に及ぼす影響やマイボトルなど使用することでプラスチックごみを削減できる工夫、また再生利用等への理解を広めようと、県民に周知してきた。今回は、子どもでも楽しく学べるイベントのため、海や魚への豊富な知識があるさかなクンを講師に迎えた。

さかなクンは、神奈川県綾瀬市で育ち、東京海洋大学名誉博士、そして「かながわSDGsスマイル大使」として任命されており、講師を務めるのは、昨年に続き2回目となった。

みんなで楽しく学ぶ

イベントでは、さかなクンと長く親交関係にある神奈川県環境農政局農水産部水産課に在籍する中村良成さんと共に、ブリや太刀魚、カンパチなど県内で最近よく獲れる魚を紹介。しかし近年は、海の生物がプラスチックごみを餌と勘違いして、食べることにより魚たちが減少していることを可愛いイラスト共に紹介。海の現状を伝え、来場した子どもたちに海だけでなく、水辺のごみを掃除や汚さないことで、海の生き物と共存共栄していけることを話した。

また後半戦では、子どもたちから好きな魚のリクエストを受け、その場でイラストを描いてプレゼント。リクエストの中には、スーパーの店頭には並ばないような海の生き物もあったり、子どもたちの知識の豊富さにさかなクンも驚いていたりと、会場は、海の生き物への愛に包まれていた。

身近に出来ること、身近で取り組まれていること

会場では、神奈川県水産技術センターが相模湾で二酸化炭素を吸収する役割の藻場の数を増やす研究や県内の各団体がプラスチックごみの削減へ取り組んでいることを展示。またマイボトルに給水できる設備や、食品会社らの取り組みも紹介され、多くの子どもたちが関心を示していた。

イベントを終えて、さかなクンは「みんなのお魚に関する関心の高さに驚いた。とても多くの刺激を貰いました。是非これからも海の問題に一緒に取り組んで欲しい」と熱い思いを伝えた。またイベントを見届け、神奈川県の海に潜るなど、自身でも藻場の視察をした黒岩祐治知事は「さかなクンの講演は、知識も豊富で、子どもたちからも人気でとても面白かった。最近は、小学生でもSDGsをしっかり学んでいたり、今日もパワーのある子たちが多く、とても頼もしいと肌で感じた」と話した。

子どもたちの好きな魚を即興でイラストに
黒岩祐治知事もイベントに登壇(左)=神奈川県提供

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