「アイム ドーナツ?」がニューヨークに進出、2024年10月にオープン
日本人シェフである平子良太による「I'm donut?」という、ちょっと変わった名前の店が、2024年10月、ニューヨークにオープンする。場所はタイムズスクエアの6番街沿い、西45丁目154番地。オープンすれば、ここにはそのユニークなスイーツを求める人でごったがえすだろう。
この店名は、店のコンセプトそのものをもじったものだといえる。そう「ドーナツとは一体何なのか?」という、問いへの思いが込められているのである。
日本全国に12店舗を展開する「アイム ドーナツ?」 では、実際さまざまな種類の独創的なドーナツを提供している。プレスリリースによれば、この店が売りにしているのは「ふわふわで軽い、新鮮で口溶けの良い」生ドーナツだ。アメリカンドーナツの「エアリー版」と考えればいいだろう。
リリースではさらに、「良太シェフは天然で高品質な素材のみを調達し、こだわりの生地とトッピングを毎日現場で丹念に手作りしており、プレミアムで忘れられないドーナツを約束します。アメリカの店舗ではカボチャ類が生ドーナツ生地のベースとなり、そのほかの材料やフレーバー構成は、食材の産地や入手状況によって決定されます」と説明している。
創業者のディテールへのこだわりは日本の店舗、そして日本国外では初となるニューヨークの店舗にも反映されている。タイムズクエアの店は木をふんだんに使った、クリーンで考え抜かれた空間になるようだ。
ニューヨーカーはこれまでも常に、日本のあらゆるものに興味を抱いてきた。最近も東京の伝説的な寿司職人、難波英史がニューヨークでアメリカデビューを果たし、大規模なグルメフェスティバル「JAPAN Fes」が再び開催され、金融街にはカラフルな日本食マーケット「Mitsuki」が開店した。
この地の日本の食との親和性は、平子も明らかに感じているのだろう。彼は、次のように述べている。
「ニューヨークは世界中の人々が集まる街です。舌の肥えたグルメの街でもあります。世界中の人々に私のドーナツを味わってもらうには、ここに店を出すのが一番だと思ったんです」
正直に言うと、私たちも非常に良いアイデアだと思う。