沖合約500mの響灘で船釣り感覚のダイナミックな釣りを!初心者にも最適な「脇田海釣り桟橋」を紹介【九州リポート福岡発!】
「九州リポート福岡発!」は、全九州釣ライター協会の会長・小野山康彦氏の連載です。公益財団法人日本釣振興会九州地区支部の活動ほか、九州の様々な情報を紹介します。
第31回の今回は、前々回にご紹介した福岡県北九州市初の海釣り公園「日明・海峡釣り公園(ひあがり・かいきょうつりこうえん)」に続いて、北九州市で2番目の釣り施設となる若松区大字安屋地先にある「脇田海釣り桟橋(わいたうみづりさんばし)」をご紹介します。
1998年(平成10年)4月に開業した「日明・海峡釣り公園」は使用料、駐車場共に無料ですが、2001年(平成13年)9月開業の「脇田海釣り桟橋」は有料の施設です。
「日明・海峡釣り公園」同様に、「北九州市海釣り公園設置推進協議会」(髙宮俊諦会長。日本釣振興会福岡県支部、九州磯釣連盟北九州支部、福岡県釣り団体協議会、全日本サーフ北九州協会、北九州釣具小売商組合、全九州釣ライター協会の6団体で構成)が、積極的な意見や提案、調整や協議などを繰返して実現したものです。
魚影の濃い響灘。大型青物やヒラメ、スズキ、チヌなど魚種豊富に釣れる
施設がある海域は魚影の濃い響灘に面しており、年間を通して豊富な魚種や大型魚が期待できる釣り場です。
同桟橋のキャッチフレーズは=沖合い約500mの響灘で「船釣り感覚のダイナミックな釣り」を楽しめる=です。ブリやマダイ、ヒラマサの80㎝超、ヒラメの40~60㎝超、スズキの60㎝超の実績があるほか、チヌ、イシダイ、ヤズ、クチブト(メジナ)、アジなど多彩な魚種が釣れています。
管理事務所(入口)から海への遊歩道が200mあり、その先の2階建て休憩所を中心として「くの字」に150mずつ合計300mの釣り台付き遊歩道(釣り桟橋)があります。休憩所1階の売店では仕掛けやエサ、氷などの販売。竿の貸し出しや無料修理コーナー、自動販売機、トイレが設置。2階は360度のパノラマが見渡せる展望所です。
女性や子供、高齢者、身体障害者も気軽に利用できるよう各種釣りイベントを開催
指定管理者の「ひびき灘漁業協同組合」は、女性や子供をはじめ高齢者、身体障害者の方々に気軽に施設を利用してもらうために、「親子釣り教室」や「親子釣り大会」を主催するほか、九州磯釣連盟北九州支部主催の「少年少女釣り大会」への支援、日本釣振興会福岡県支部が「釣り体験教室」として行う「あゆみの会海釣り大会」や「車いす海釣り大会」への協力など、年間を通じて各種イベントに携わっています。
営業時間は4月~10月が6時~18時、11月~3月が7時~17時。定休日は毎週火曜日(祝日の場合は翌日を代休)、12月29日から1月3日まで、その他気象状況の優れない日となっています。
利用料金は一般1000円、小・中学生500円。30名以上の団体割引やお得な回数券、平日には年長者割引制度(65歳以上の北九州市民と福岡市民が半額割引の対象)もあります。
駐車場は4月~11月は大型車600円、普通車300円、二輪車100円、12月~翌年3月は無料です。貸し竿はリール、エサ、仕掛け、バケツ付きで800円なので、ドライブ途中に手ぶらで寄って気軽に釣りを楽しむことができます。
投げ釣りとルアー、エギングは基本的に禁止ですが、春と秋に設置する「投げ釣り・ルアー釣り・エギング釣りコーナー」では1~2㎏超のアオリイカがヒットすることから、同コーナーの設置を心待ちにする人たちが年々増加しています。
開設から事故ゼロ。安全対策も徹底
開設から2024年11月末現在まで、同施設で転落などの「事故0件」であることも支持される理由の1つです。安全対策を徹底した施設であり、釣りの指導員が常駐しているので、初心者でも手軽に釣りが体験できます。
当協会はこのような釣り施設を広く紹介することで、釣り人と漁業者が海を共有して健全に釣りを楽しむための啓蒙活動や新しい釣り人を増やすためのPR活動を継続して行っています。
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