猫を『追うと逃げる』…なぜ?考えられる4つの理由 どうしても捕まえたいときはどうすれば?
猫を「追うと逃げる」理由4選
1.警戒心
猫は気を許していない相手に対して強い警戒心を抱きます。そのため、信頼関係が築けていない状態で近づいてしまうと、逃げたり隠れたりしてしまうのです。
また、信頼関係が築けている状態であっても、状況によっては逃げられてしまうことがあります。例えば、猫を追いかけてキャリーに入れ、病院へ連れて行く前など猫にとって「嫌な体験」をした記憶がある場合は、同じような状況になったときに逃げだすようになります。
病院だけでなく、シャンプーや爪切りなど、猫を追いかけて捕まえる必要のあるときに察して逃げ出すということはよくあります。
2.大きな動きや嫌なニオイがする
私たちは猫から見ると体も声も大きな動物です。そのため、急に動き出したり大きな声を出したりすると、猫がびっくりしてしまい逃げ出すことがあります。
他にも、タバコや香水など猫にとって「嫌なニオイ」がしているときも、避けるように逃げ出すことがあるようです。
香りには猫にとって害となる成分が含まれていることがあります。猫の不調を招く原因にもなるので、なるべく人工的な香りを身に付けないようにしましょう。
猫に触れるときは、ゆっくりと静かにが基本です。猫を怖がらせないように気を付けて触れ合うようにしてくださいね。
3.本能によるもの
私たち人間にパーソナルスペースがあるように、猫にも入られたくないスペースが存在するようです。そのスペースは信頼関係によって異なり、信頼度が増すごとに距離が近くなると言われています。
猫のパーソナルスペースは、知らない相手に対してだと約2mほどだと言われています。2m以内に入ると逃げられてしまう、というのであればまだ信頼関係が築けていないのかもしれません。
猫は縄張り意識の強い動物なので、家の中でもテリトリーに侵入されたことで逃げ出した可能性もあります。
お迎えしたばかりの猫であれば自然な反応なので、まずは信頼関係を築けるように時間をかけてコミュニケーションを取るようにしていきましょう。
4.追いかけっこをしている
多頭飼いであればよく見かけるかもしれませんが、猫は「追いかけっこ」をよくする動物です。そのため、飼い主から追いかけられたことで遊びのスイッチが入り走り出すことがあります。
遊んでほしいときに、わざと飼い主にちょっかいをかけて追いかけてもらおうとする子もいるようです。猫と追いかけっこをするのは「狩りの疑似体験」なので、楽しそうにしているのであれば問題ありません。
ただし、興奮させすぎたり、執拗に追いかけまわしたりするとストレスになってしまうので様子を見ながら遊ぶようにしましょう。
「追うと逃げる」猫をどうしても捕まえたいときは?
猫を無理に捕まえようとすると、警戒して逃げ出すだけでなく信頼関係も損ないかねません。追いかけて逃げ出したときは、いったん追うのをやめ落ち着くのを待ちましょう。病院など急ぎの用事があるときは、ご飯やおやつを使ってキャリーに誘導するのも効果的です。
時間に余裕があるときは、猫にとって安心できる存在になるまでじっくりと向き合う必要があります。猫に近づいても怖いと思われないように、静かにゆっくり、できれば猫の方から近づいてくれるのを待ちましょう。
猫と仲良くなるためには、焦らずに待つことも大切です。
まとめ
猫が飼い主から逃げる原因として、信頼関係が築けていないか、怖い経験を思い出していることが多いです。
さっきまで甘えていたのに、病院や爪切りをされる気配を感じると途端に逃げ出してしまうなんてこともありますよね。
無理に追いかけるのではなく、愛猫が「なぜ逃げているのか」を考えると距離を近づけられるかもしれませんね。