「3.11つなぐっぺし」 の中高生が被災地支援活動、ボランティアツアーも企画
東日本大震災復興支援学生ボランティアグループ「3・11つなぐっぺし」のメンバー3人が7月13日から15日にかけて、登半島地震の被災地、石川県七尾市田鶴浜地区で支援活動を行った。
現地に向かったのは仲井間湊太さん(逗子中2年)、齊藤雅流(がる)さん(逗子開成高1年)、渡会真詩(まさし)さん(横須賀学院校3年)と同団体顧問の服部誠さん。
仮設住宅はいろいろな地域から人が集まってきており、コミュニケーションが少なく、閉じこもりがちになることから、4人は2カ所でミニイベントを開催。伝言ゲームなどの遊びや、認知症予防運動、ギター演奏での歌を披露した。歌詞カードも用意し、『川の流れのように』『見上げてごらん夜の星を』『ふるさと』や、子ども向けに『となりのトトロ』などを参加者とともに歌った。「みなさん楽しんでいただけたようで良かった」と齊藤さん。
一方、田鶴浜地区や輪島市内を視察し、地震発生から半年以上過ぎたにもかかわらず倒壊したままの建物や土砂崩れを目の当たりにした。大規模火災のあった輪島朝市はいまだに焦げ臭かったという。
渡会さんは被災者から、「正月だったので食料を買いだめしていて助かった」という話を聞き、食料の備蓄の大切さを改めて思ったという。
最近では報道されることも少なくなり、「現地に行かないと分からないことがある」と実感した3人は、秋の「逗子市民まつり」などで報告会を行い、多くの人に伝えることを考えている。
また、同団体では8月22日(木)から24日(土)に七尾市へのボランティアツアーを企画しており、現在参加者を募集している。対象は中学生、高校生。詳細、申し込みは同団体のインスタグラムで確認。